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GPZ1100 vs MOTO GUZZI 1000S



実はバーサス(VS)ではありません。僕はバトルをしないからです
でも、以前NRとの遭遇で、お話したように、たまにワインディングで偶然出会ったライダーと、しばらく一緒に走ったり、その後、少し話をしたりすることもあります。
写真のバイクはイタリアのバイクメーカー、モトグッツィの1000Sです。きれいな緑色。スポークホイールの1000Sは、輸入台数も少なく、比較的珍しい車です。
1996年秋、広島県の北西部で遭遇。
秋も深まりつつある日曜の早朝でした。
広島市の都心から90㎞以上離れたマイナーな山中のワインディングで、早朝にこの手のバイクに遭遇したら、間違いなく「できる奴」です。

この時は僕が追いつきました。
グッツィはスロットルから右手を離し、人差し指を立てて後ろから前へスーッと動かし、抜いて行けのサイン。
礼をしながら追い抜くと、グッツィはペースアップ。付いてきました。
そう来なくちゃね。
しばらく先行。
先行しているということは後ろから見られているわけですから、あまり下品な走りはできません。
出すべきところは出し、押さえるべきところは押さえ、時折茶目っ気を出しながらリードします。
10㎞ほど先行して今度は交代。グッツィを先に行かせます。
ところがこのグッツィ1000S、やはり只者ではありませんでした。

「怒涛の」という言葉は、バイクにおいてはもともと、弾丸のように突き進むモトグッツィに対して与えられた表現なのです。
この、1000S、前に出したとたんに怒涛の走りを披露し始めました。

まるで奔流の中を猛然と流れ下る巨大な丸太。

変な比喩ですが、そう表現したくなるような走りです。
ワインディングロードという川を、流れ下る巨大な丸太のように、
カーブへの進入スピードを殆ど落とすことなく、ドローン!!と突っ込んでいくのです。

普通、できる人はシャープなブレーキングから、スパッ!と切り込むように車体の向きを変え、コーナーに進入していきます。
ところがこのグッチは、ごろんとリーン(=車体を傾ける)し、
そのままオーバースピード気味にドロドロドローっと曲がっていくのです。
そう、まるでライダーは何も操作せずに、流れる丸太にしがみついているかのようです。
しかも、そこから速くもトラクション(=駆動力)を掛け始めドロドロと加速しながら、コーナー脱出時には、かなりの速度に達しています。
まるでストップ&ゴーを繰り返す最近のF1のようなレプリカの走りとは、全く逆。
これぞ、縦置きVツイン&シャフトドライブの特徴を生かしたグッツィならではの走り。

うーん、やられた。

こうなっては、このグッツィ乗りに、同じくレプリカの走りとは違うGPZの走りを披露せねばなるまい。
再び、僕が前に出ます。

そうして、何回か先頭を交代しながら、互いの走りの違いや、意外な共通点など、走りの中での会話を楽しめました。
ワインディングの終わり、バイクを止めて話したグッツィのライダーは、物静かで穏やかな紳士でした。
しかし、ただ大人しいだけの人が、情熱のイタリアンバイク、しかも、怒涛のモトグッツィ1000Sを選ぶわけがないのです。
全然凄そうに見えない達人に出会った、早朝のライディングでした。

<追記>
写真の1000S、リヤシートにバッグが載っているのがお分かりでしょうか。
なんとライダー氏、「走り」に来たのではなく、ツーリングの途中だったのです。(山陰方面に行くと言っていました)
すごいなあ。

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