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富良野・美瑛『夏の丘』3 十勝岳温泉

(2008年8月11日 7時08分 十勝岳温泉凌雲閣から下界を見下ろす)

前回記事から30分。
中富良野べべルイから上富良野町道道298号線、通称斜線道路に降り、上富良野市街地を広域農道でパスし、道道291号線吹上上富良野線に入ってひたすら山塊に向かって走り、十勝岳温泉に着いた。

今登ってきた道と下界を見晴らす。
この景色。きれいに晴れた。陽射しがまぶしい。

道道291号はこれもお薦めの道だ。
田園の中を快適2車線が走り、次第に山に入ってワインディングとなり、最後の短い区間は1.5車線になって急坂つづれ折りの道となり、この天空の凌雲閣へと導いてくれる。

お盆とはいえ、月曜日の朝6時代となれば交通量も少なく、快走、快走。
GPZ1100の太いトルクが高い標高、急坂をものともせず、ぐいぐいと高度を上げていく様は実にたくましく、その吹け上がりとハンドリングはセクシーですらある。

うーん、僕が女性なら、こんな力持ちでやさしく、いざとなったらすごい力を出す男に完全にやられてしまうかもしれない。しかもGPZは普段は押しが強くないのがいい。「オレはすごいんだぜ、みんな見てくれよ」などと言わないで、ただ控えている。
低速で延々走るのもOKだ。原付スクーターとだってツーリングできる。

しかし、しかし、この大地の中で、この大空の下で、このワインディングロードの上で、パワーを開放してやったときのGPZのこの走りはどうだ。

ああ、完全にやられてしまう。
こんな奴がいたらこりゃもてるだろうなぁ…。

あ、でもGPZ1100ってマイナー車だったんだ。


(2008年8月11日 7時09分)

凌雲閣隣の駐車場には登山客の車が10台ほど。
ここで、茶色い北海道最高地点の露天風呂に入り、目の前にそびえる十勝岳と対峙してこそ、この地に来た価値があるというものなのだが、僕はここからすぐに走り出す。

今日は走りに来たんだ!
温泉にもまた来るぜ!


(2008年8月11日 7時21分)

十勝岳温泉から美瑛方向に向かうと道は道道966号線となる。
吹上温泉は無料の混浴露天風呂、それも通過(もったいない!)、白金温泉へ向かう道は高地を通り、気障に言えば「天空の回廊」ロードだ。

誰もいない天空回廊をシューン!と走れば、前方に美瑛岳と美瑛富士が並んで見える。
(この並んだカタチ、何かに似ていませんか?)
ああ、きれいだ…。写真では逆光で暗くなってしまったが、この景色は素晴らしかった。

ほんの少し走るだけで、望岳台に到着する。


(2008年8月11日 7時27分)

望岳台に着いた。広い駐車上にレストハウスもあり、十勝岳登山の基地にもなっている。
見返せば、眼下に広大な森、その中に大きく草原となっているのは、白金模範牧場だ。はるかかなた、美瑛、旭川方向まで、見晴るかすことができる。


(2008年8月11日 7時33分)

正面には噴煙を上げる十勝岳(2077m)。
この山は遠くから見ても大きいのだが近づけば近づくほど、大きく感じる。
山というものはすべからくそうかもしれないが…。


(2008年8月11日 7時34分)

上と同じ場所から振り返る。
レストハウスと駐車場。
その向こう、はるか彼方まで北の大地が広がっている。
広い!そしてこの景色のなんていうスケールだ!
「大自然を前にするとそれに比べて自分のちっぽけさが…」などと考えることもない。
ただでかい。そしてただ、気持ちいい。

7時34分。まだ7時半過ぎだ。
一日は始まったばかり。

今から一旦美瑛の街まで下り、再度踵を返して大雪山天人峡温泉へ。
「森の神様」と呼ばれるカツラの巨木に会いに行く。  (つづく)
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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Unknown (弾正)
2008-08-14 17:53:11
混浴風呂より7時34分の写真の方が価値あると思いますよ。^^
その時だけの特別な風景。
空気が澄んで気持ち良さそうです。
 
 
 
いつまでもビギナーで。 (樹生和人)
2008-08-14 19:21:14
弾正さん、こんにちは。
ありがとうございます。ひじょ~~~に、気持ちよかったです、朝のこの風景は。

しかし、一日の中ですごく欲張ってせこせこと走り回るのは、ツーリングビギナーのやること。
ベテランは悠然と構えて、風呂につかり、旨いものを食い、1回のツーリングではポイントを一個に絞ってじっくり味わうものなんですよね。

私はバイクツーリング歴24年でも、いまだにがっついて走り回ってしまいます。
24年経っても、まだまだ「アオイ」ようです。
 
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