妄想エクスカリバー

緊縮財政。

Rights and interests

2009-04-30 21:21:04 | Weblog
日経新聞31面の記事。
「就職活動 親も参戦」
…はっきり言おう。
子どものためにならない、と。
それで「なった」と思っているようじゃ、
自立なんて言葉は存在しない。

親が子を心配するのは当然のこと。
当然、かどうかはわからんが、理解できる。
子どもが親を頼る気持ちもわかる。
相談をしたり、愚痴を聞いてもらったり、
世代が違えど参考になる部分もあるだろう。
だけど。

親が子どもの就職説明会に参加する?
子どもを連れて就職支援コーナーに相談に訪れる?
子どもが内定していないと大学に電話する?
就職するのは誰だよ。

大体ね、それをさせる子どもが甘えてるんだよ。
自分の生き方くらい自分で決めろよ。
流されるのは構わんが、まかせるなよ。

自分も散々甘やかされて生きてきたけれど、
上には上がいるものだ。

高学歴、そして有名な会社。
親にとっては自慢できる子ども。
地べたを這うような経験も、全てを失う絶望感も、
何も知らずに生きてきて、そしてこれからもそうしていくのか。
別にいいけどね、困るのは俺じゃないし。


きっと、昔の俺ならよくわかったのかもしれないけれど。
今はよくわからない。
親を拠り所にする感覚も、地元に固執する心情も。
傍にいる誰かが必要だという常識も。

成功も失敗も、歓喜も落胆も、
全て自分に帰結するから人生なのに。


:::BGM [ 飴と鞭とアイツの : 『天空の行脚』 : 海月光 ]

Meet the deadline

2009-04-26 14:15:25 | Weblog
旅をしたい衝動に駆られる。
間違いなく、現在見ている「水曜どうでしょう」の影響なのだが。
北海道に住んでいたころに、
どうしてカントリーサインの旅を敢行しなかったのか。
もったいない。
achaを誘って行くべきだった。

旅をしたい理由は崇高なものではない。
少なくとも、自分にとっては。
空が青いから、家の外に出たい。
道が続いているから、道の先を見に行きたい。
それだけのこと。
それで何をどうこうしようなんて思っちゃいない。
それで何をどうこうできるほど感受性は豊かじゃない。

旅に出る目的を設定するよりも、
思いつきで「旅に出よう」って思うほうが、
自分にとっては重要なんだ。
重要って言い方はおかしいけれど、大事にしたいってこと。

黄金週間がいい天気であればいいな。
何も予定が入っていない。
もしかしたら会社に呼ばれるかもしれない。
けれど、天気さえ良ければ。
「旅をしたい、旅に出よう」って疼きだせるから。


:::BGM [ a fact of life : 『FACT』 : FACT ]

Trustworthy

2009-04-25 22:53:01 | Weblog
何でもできる人間になりたいと思っていた。
仕事だって、
勉強だって、
料理だって、
洗濯だって、
何だってひとりで全部できる。
生きていくうえでできないことなんてほとんどない。


だけどさ。
何でもできるってことは、
裏返してしまえば「誰にも頼らなくてもいい」
なんてことにつながるんじゃないのかな、なんて。
例えば、好きな人ができて、一緒に暮らして、
「自分のことは自分でできるからいいよ」なんて言ったとき。
めんどくさがりやのあの人は、
「ラッキー!じゃあ、休んじゃおう♪」
なんて思うかもしれないけれど、
頼ってばかりのことに負い目を感じているあの人は、
「何もできない私って、何?」
なんて落ち込んじゃうかもしれない。

頼られることには慣れているけれど、
頼ることには慣れていない。
頼られることで少なからず自分のアイデンティティを確立していて、
頼ることはプライドが許さない。

何でもできる人間って、もしかしてひとりぼっち?
うまく生きている?
うまく生きている、空間に僕はひとりぼっち?


何でもできる人間になりたいと思っていた。
仕事だって、
勉強だって、
料理だって、
洗濯だって、
何だってひとりで全部できる。
生きていくうえでできないことなんてほとんどない。

そんな人間に、もしなれたとしても。
そんな生活に、もし慣れたとしても。
いつか、誰かと、一緒のときは。
あれができない、これができないって言ってしまおう。
後ろ姿を眺めて楽しんでいよう。
嘘吐きでずるい子どもでいよう。


そんなことを、買い物帰りの交差点で考えていた。

何でもできる人間になりたいと思っている。
それが理想だけれど、
それは辿り着けないゴールであればいいな、
なんてことも思っている。


「ひと」の中で生きるっていうこと。


:::BGM [ 線を書く : 『ただいま』 : 倉橋ヨエコ ]

Levitation

2009-04-19 22:13:13 | Weblog
黙って、人の流れを見ていた。

寄り添って、大きなカタマリになる人たち。
線を繋ぐ点である人たち。
下を向いて指がせわしなく働く人たち。
定まらない視線を泳がせている人たち。

長閑な日に人間観察をするのはおもしろい。
人間観察ができるのは、自分の気持ちに余裕があるということだ。


得点は、絶対的な数字をもって是非を判断する。
やはり相性が悪いのか・・・否。
単純に努力が足りないだけだ。
過ぎた結果に囚われぬよう、
だが確実に己の糧として。
明日からとは言わず、今日から再始動。


ふと、感じ、思ったこと。
同調(シンクロ)してもらえることが、
こんなに嬉しいものだったのか、と。
そんなことにすら気付けていなかったのは、それは。


:::BGM [ クラッシュ : 『Nexus』 : ストレイテナー ]

The saint's march

2009-04-18 00:30:53 | Weblog
未来へ進むということは、
色んなものを捨てていかなければいけないってこと。
未練を残しながらか、
無慈悲に切り捨てるか、
人それぞれだけれど。

自分や他人の「道」や「想い」を犠牲にして、
今、ここに立っているんだ。


全てを納得して、なんて無理だけれど、
可能な限り、自分を偽らずに此処を選びたい。


:::BGM [ あなたと私にできる事 : 『THE BEST '03~'09』 : 安藤裕子 ]

Afflicted

2009-04-12 22:33:20 | Weblog
歩くことは楽しい。
天気がいい日に、
歩いたことがない道を、
時間をかけて歩く。
交通網が発達している東京で、
そんなことをするのはナンセンス、
なんて言う人もいるかもしれない。

だけど。
自分の歩幅と時間で感じる、
人や音や匂い、
建物や車の流れ。
世界や街の巨大さと多様さを十二分に楽しめる。
おいしそうなパン屋さんだって見つけられる。

走る、とは違う。
車内からの景色、とも違う。
凝縮されていない時間の、
曖昧に毟り取った素敵な空間。


:::BGM [ 桜日和 : 『PIANO & BEST』 : 星村麻衣 ]

Whenever not found

2009-04-10 23:51:01 | Weblog
もしも、たった今。
携帯電話とインターネットが使えなくなったとしたら。

きっと凄いことが起きるだろう。
それは、それだけ依存しているということに他ならない。
それは、それだけ日常に組み込まれているということに他ならない。

当たり前のことが当たり前じゃなくなる日は必ず来る。
常識の裏にある非常識は、
誰かが押した何かの拍子であっという間にひっくり返る。

そんな3分考えればわかりそうなことすら、
目に見えるものに頼りすぎている僕らは気付けない。

現実を体感できない僕らの世界は、今日も平和だ。


:::BGM [ あえて抵抗しない : 『空洞です』 : ゆらゆら帝国 ]

Vegetative wasp

2009-04-04 12:53:22 | Weblog
風が通り抜ける部屋。
まだ、シャツ1枚じゃ肌寒い。


伝えたいことが伝わらない。
頭の中のイメージは、
口から出てくるまでに霧散してしまう。

喋っている本人が一番イラついているんだ。
ざらつく感情を逆撫でするように割り込む、
言い訳がましい思考が邪魔なんだ。
絡み合っている言葉がそのまま外に出てしまうんだ。

持っていても、使えなければ意味が無い。
脳の要らないところを切り取って捨ててしまいたい。


:::BGM [ おしゃかしゃま : 『アルトコロニーの定理』 : RADWIMPS ]