Xanadu

"あたし、小説は読まないの"

"じゃあ、何なら読むの？"

"いつも実用書ばかり読んでいるわ"


そんな会話をしたのは何時だっただろう。
どんな言葉を返したのだろう。

あぁ、そうだ。


"じゃあ、漫画だったら何が好き？"

"漫画なんて読まないわ"


続かなかった会話。
難しい子だな、めんどくさい子だな。
そう思うよりも、きっとあのときの僕は


"この子とは付き合えないなぁ"


って思ったんだろう。

妄想、想いを馳せる、夢に陶酔する。
それって実用書には載っていない、
人生を楽しくさせるスパイスだと、思っているんだけどね。


現実に於ける旅にも、空想の古都を往く旅にも、よく馴染む。
素敵なミュージック。
帰り道の20分。


楽しそうに夢の話をしてくれる子が好きさ。


:::BGM [ Water On feat.Akino Arai : "Thank You For Being A Friend" e.p. : Curly Giraffe ]