Answer of asking myself

群衆の中に紛れると、
自分のちっぽけさを思い知る。
見渡す限りの個の中で、
僕は「僕」として在るのだろうか。
そんなことを考えてみる。
僕は「僕」として在りたいだけ。
隣の「彼」と違う「僕」で在りたい。
向こうの「彼女」と違う「僕」でありたい。
それだけなのに。
正しい、とか、
間違ってる、とか、
概念で方向性を決められて、
整頓されて、
まるでラベリングされたモノみたい。
「みんながやっているから」じゃないんだ。
「みんながやっていないから」なんだ。
求めているのは。
その壁を乗り越えることがどれだけ大変なことか。
わからずに引き摺り下ろそうとする。
そんな世界で、僕らは生きているのかもしれない。

誰もいない道を歩いていく。
見渡す限り、何もない。
目標をどこに設定するかも決められていない。
未踏の地。
そこに「僕」という足跡をつけられたのなら、
こんなに素敵なことはない。
そんな日を夢見ながら。


:::BGM [ Faust : 『VAMPIRE』 : 9mm Parabellum Bullet ]