朱蒙(チュモン)が見た日本古代史(仮題)

「朱蒙」「風の国」「善徳女王」・・・韓国発歴史ドラマを題材に日本史を見つめ直す

善徳女王と天文台(瞻星台)

2010年05月17日 | 善徳女王
トンマンがウォルチョン大師を説得する材料として使ったのが天文台である。
それまで一部の権力者しか知ることのできなかった天体の秘儀を、広く民(たみ)に公開しようという趣旨のモニュメントなわけだが、この天文台(瞻星台:チョムソンデ)は実在するもので韓国では有名な観光スポットのようである。

7 世紀中頃に築造された、東洋に現存する最も古い天文台


643年の建造物ということだから、まさに善徳女王の治世に造られたもの。
砂漠時代のトンマンが星や天文に深い関心・興味を持っていたというのはこの辺の布石ともいえるわけである。

瞻星台には興味深いポイントがいくつかある。
・27層からなる花崗岩→善徳女王が新羅第27代王であったこと
・南側の窓を基準とすると上に12層、下に12層→1年が12ヶ月であること
・27層に使われた石は362個→これに上下の石を合わせると太陰暦一年の日数(364日)

写真はWikipediaから拝借。