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【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

ヌンチャク購入

2010年02月15日 19時42分24秒 | クライミングギア&登山装備
最近、まったく岩に行っていない。
正月はベトナムに行ったが、
その前の岩と言えば、中国・桂林だった。
つまり、1年に1回しか、岩場に行ってない。
普段、ジムでリード練習してるかと言えば、さっぱりしていない。
(出発1ヶ月前から、あわてて練習した)
そんな訳で、ギアとか傷んだり、減ったりしない。
減るのは靴とチョークぐらい。
リードしないから、ロープもハーネスも傷まない。
まして、ヌンチャクなど飾りのようなモノ。

さて、そんな事情にも関わらず、先日(2/9)ヌンチャクを購入した。
ブラックダイヤモンド・ポジトロンクイックドロー。(105g)
2400×12本=28800円
ホントは、評判の高いデュアルトラックス・ダイノトロンを買おうと思っていたけど、製造中止で入手困難。
現在のダイノトロンはモデルチェンジしており、4g軽量化され46gとなった代わりに、
従来のダイノトロンよりも全長で約6mm小型化されてしまった。
そこで、最初に書いたとおり、ポジトロン・ドローを購入することにした。
ゲート、重からず、軽からず、なかなか良好、と感じた。
これで、当分のあいだ大丈夫。(引退するまでOKかも)
→ポジトロン
■重 量:ベントゲート=49g
■強 度: クローズドゲート=25kN
オープンゲート=8kN
マイナーアクシス=8kN
■ゲートオープン間隔:ベント=26mm

さぁて、ここから筆者の昔話が始まる。
私は、クライミングを始めてから何度もヌンチャクセットを買い換えた。
そもそも、昔はクイックドローのセットなんで売ってなかった。
カラビナとシュリンゲを別々に購入して、自分で作った。
さらにその前は、ハーケンに直接シュリンゲを通して、そのシュリンゲにカラビナをセットした。
(カラビナは高額で、重たいから)
つまり、ヌンチャクの概念が無かった。
(まぁ、そんな昔の事を言ってもしかたないけど)
私のヌンチャク・セットの歴史は下記のとおり。

○最初はビナ無し(山岳会先輩がリードするルートのフォローばかり・・・当時、当然ジムはない)
  ↓
①ボナッティ2枚+シュリンゲで自作する(重たかったけど、丈夫だった、推定重量155g)
  ↓
②カジタ(ストレート+ベント+シュリンゲ、別々に購入して自作、軽かったけど事故頻発で製造中止となる、推定115g)
  ↓
③シモン(ストレート+ベント、ランナーは市販品を購入して、自分でヌンチャクを作った。これはよかった、約120g)
  ↓
④シモン(ストレート+ベントのセット既製品を購入。これもよかった、約125g)
  ↓
⑤今回のブラックダイヤモンド・ポジトロンクイックドロー(105g)
こんな感じかな。(世間にジムが登場するのは、③と④の間くらい)
上記、それぞれ約12セットずつ購入買い換えている。
1番高額だったのは③シモンのセット、と記憶している。
今回のブラックダイヤモンドの倍くらいの費用がかかったような印象が残っている。
(なにぶん古い記憶なので、霧の彼方、ですが)

そろそろ、皆さんの疑問にお答えする。
(疑問)普段ヌンチャクを使わないのに、どうして新しいのを購入したのか?、と。
(解答)それは、めったに岩に行かないからこそ、(逆に)最新ギアを使いたいから、と。
・・・単に、キーロック・ゲートが欲しかった、と言う話もある。

最後に、一般的なヌンチャク買い換えの目安を書いておく。
まず、痛みやすいのはランナー部分。
これは、出来るだけ早めに、短いサイクルで変えた方が良い。
おおよそ、ロープの摩耗に比例する。(目安)
外から見て、擦れて痛んでるな、と思ったら変えた方が良い。
(かつて目の前で、ランナーが切れてグランドするのを、見たことがある)
次に、金属部分のカラビナについて。
使用頻度によって違うけど、だいたいハーネスの痛みや摩耗に比例する。(あくまでも目安)
日本の場合、どうしてもハンガーにセットする部分が傷んでくる。(ケミカルだと少しマシ)
何度もフォールしてると、目に見えて凹んでくる。
では、ロープをクリップする側のカラビナはどうかと言うと、これもフォールを繰り返すことにより摩耗する。
恐ろしいことに、これも目に見えて凹んでくる。(どんだけ落ちてるんじゃ)
以上、(あくまでも)おおよその目安なので、個々人の使い方で、大きく異なる。
私の個人的経験と実践を書いたにすぎない。
なんら科学的根拠に基づくものではない、とお断りしておく。
常に、自分でギアをチェックして、痛みを確認したい。

【蛇足】
ただし、ヌンチャクは自分のを使わない、ってポリシーの方は別。
他人のヌンチャクを使用して、セットも人にさせる、って方もいるかもしれない。
そのような方は、傷みが少ない・・・と言うか傷まない。(心も痛まない?)
もし、そんな人がいたら、出来る限り近づかないのが無難、と思われる。
それも、「安全」への第一歩、かもね。
つまり、人生に対する安全確保、って意味で。
(でも、クライマーって、「危険」好きだからなぁ)
・・・と、哲学のしっぽを感じて、本日終了。