久しぶりのゆったりとした日曜日。ぐっすり眠って疲れをとった。起きてから見た「題名のない音楽会」が妙に懐かしかった。日曜の朝には母親がよく見ていたものだ。ジーパンを履くのは面倒で、親に送ってもらったUNIQLOで購入したものと思われるスパイダーマンの絵柄入りステテコを履いて部屋を出る。少しばかり体を動かした方が勉強もはかどるものかと思い、ふとひらめいた今日のプランと試験の過去問とを携えて、友人の部屋を訪れた。医大生・たきいです。
「マックに行って勉強しないか」
とピンポンを鳴らす。ごめん今起きたばかりと眠気眼をこすりながら、二つ返事で行くよといった鳥取出身の友人。ノリが良い。確か、４月ごろ先輩の車に乗った時に１年の時によく使ってたと聞いた、大学から２番目に近いマックが目的地。国道を南下し続けて、ひたすらペダルを漕いだ。着いた時刻はちょうどお昼時。店舗の扉からあふれんばかりの人である。こんな大盛況の店でだらだら勉強する気は起きない。しばしサイクリングでもしてから戻るとするかと友人に提案したら、快諾される。マックの隣にあった小金井一里塚での瞬間的会議であった。そこの案内板には「三島通庸」の名があった。日本史でやった記憶だけはある懐かしいお名前だ。何をした人物かすっかり忘れてしまったのはここだけの話である。
淡々と日曜日の国道を進んでいると青い案内表示に「東京」という地名が出てきて僅かばかり動揺を感じた。「東京から○○ｋｍ地点」という看板の数字も着々と減っているのが妙に恐ろしい。しかしながら臆せず自転車をこぎ続ける僕ら。昼飯食えそうな場所があったら入ろうぜと店を探しつつ進んでいるの行ったのだが、めぼしいところが、見つからない。そんなこんなで、ついには「小山市街」を指し示す道路標識が現れ始めた。これはもう行ってみるしかない。この人間はどうも複数人集まったときには思い切りの良さを発揮することが多い気がするが、これはどういったものか。
案外早くJR小山駅にたどり着く。なんでこの駅に新幹線が止まるのだろうとふと思ったのもここだけの話である。仙台なら牛タンでも食うか、宇都宮なら餃子でも食うかといった具合にせっかく来たことだし名産品を頂きたいものだが、めぼしいお店がない。仕方がなくロッテリアに入店（笑）。まったく延々と自転車を漕いでロッテリアとは、僕らはいったい何を考えていたのか。せっかくなのでなにかしてから帰ろうと考える。小山という単語を脳内で検索しながら、やっとたどり着いたものは、大型のショッピングモールであった。スマホで検索すれば案外駅から近いらしいので、すぐさまそこに向かった。
日曜の午後のショピングモールはカップルに家族連れに友達みんなでといった具合に大盛況だった。存分に日曜日を満喫している姿を見れば、勉強するのが億劫になってきた。歩いていると見つけたのは、映画館の広告。半分冗談で、「もうこうなったら映画見て帰るかｗ」と提案。これまた快諾する友人。もはや悪友である。むろん鑑賞したのは「アメイジング・スパイダーマン」である。なんと、昨日公開だったらしい（笑）。そしてそこの映画館は毎月１日が1000円で鑑賞できると知ってずいぶんとラッキーな気持ちになる。
随分とわくわくする映画だった。３Ｄの映画を見たのは初めてだったが、臨場感があってよい。劇中で「mRNA」も出てきたことだし、医科生の勉強もオッケーだ！（＊´∀｀）ノ（爆）
とはいえ現在かなりの背徳感を感じているわたくし。帰り道、「あのマック」が混んでいたのが悪いんだと行った鳥取の人。しかしながらよく考えれば、日曜の昼時にすいているマクドナルドなんてつぶれてしまうに違いなかろうに（笑）
今日の午前中にすれ違った先輩に「他の人より多くやる必要はないけど周りと同じくらい頑張れ」とアドバイスを受けたわたくし。あぁ、こんな日曜日を過ごしてしまって、「守れない約束もある」である。
…詳しくは劇場で。笑
（映画の始まる前の予告編の字幕で、“This is my negotiation.”が“（その人を）殺さないで”と訳されていてほほぉと思った人）
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