タケヤと愉快な仲間達

大好きな映画やお酒、観光名所等、なんでもないような出来事を綴っていけたら・・・

「さよならドビュッシー」 中山七里

2013年07月30日 | 小説・音楽他レビュー
【あらすじと解説】
ピアニストからも絶賛!ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。ピアニストを目指す遙、16歳。祖父と従姉妹とともに火事に遭い、ひとりだけ生き残ったものの、全身大火傷の大怪我を負う。それでもピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する―。第8回『このミス』大賞受賞作品。


 やはり魅力的な魔法の言葉は・・・第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品・・・これですよね(笑) 実際に読み始めるとミステリー云々というよりもストーリー自体がすごく面白くて。一気に読んでしまいました。正直、勝手な予測だったんですが・・・普通の音楽小説だと思っていました。そこに少しずつ事件が絡んでいく・・・的なね。まさかいきなりの火事の展開にも驚きましたが・・・個性の強い主要人物が作品の冒頭で死んでしまうなんて。そこからグイグイと物語に引き込まれていく自分がいました。

 物語は大火傷を負った16歳の少女遙が不幸の連続を乗り越えてピアニストを目指すのだけれど・・・音の表現がとにかくすごいんです。僕はクラシック系の音楽は全くといっていい程詳しくありません。それでも遥の弾くピアノシーンはとても魅惑的であり官能的でありピアノの音が聞こえてきそうなぐらい情熱的に表現されているのです。文字で音楽を聴いているかの如くです。

 ミステリー云々・・・なんて失礼な言葉を最初に吐いてしまいましたが、ラストの事実は衝撃的でした。さすがは大賞作。遙の秘密、殺人事件のからくりも一筋縄ではない。(僕の中で)途中、浮かんでいた疑惑や疑問もラストできちんと解決してくれる。よく練りに練られた作品です。けれどそう思える作品ほど、賛辞の言葉がうまく浮かばないものですね。。。しいて言うならばこの作品は今年の1月に映画化されたようですが・・・絶対に原作にはかなわないんだろうなあって思いましたね。そう、絶対にね。

さよならドビュッシー
宝島社

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4 コメント

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Unknown (けん)
2013-07-31 02:59:34
この作品、ホント音楽のシーンが分かりやすく、なお且つ魅力的ですよね。
俺もピアノやショパンは全く疎いのに、それでも引き込まれていきました。
そしてタケヤさんが言われるとおり、ミステリーとしても練りに練られた作品だと思いました。

俺はこの本以来、中山七里さんの本は新作が出る度に読んでいるんだけど、こよなく音楽とピアノとショパンを愛しているんだなってことが伝わってきます☆
けん様 (タケヤ)
2013-07-31 07:32:45
音楽シーン、圧巻でしたね。
クラシックにこれだけ疎くても惹きつけ
られる文章表現力はすごいなあって。

いい本と出会えるといい人と
出会えるぐらい、得をした気分になります。
良かったです。この作品。
Unknown (恵)
2013-08-04 12:14:42
演奏シーンは、クラシック音楽をあまり聴かなくても、退屈しない描写でしたね♪

私も読み始めは期待せずにいたのですが、すんごい面白かったです!
あのラストはほんと、衝撃的ですよね!!
岬先生のキャラもとても良くて、男前なのが文章から伝わってきました。

私も、良い作品ほど、感想何書いていいのか分からなくなります☆笑
私の場合、元々少ない語彙でやりくりして感想書いてるので、自分の持ってる言葉じゃ、とても表現できない、追いつかなくなるんですよね。笑
恵様 (タケヤ)
2013-08-04 20:19:43
そう、クラシックを聴かなくても
その場面場面が頭に浮かぶというか・・・
とにかくすごかったですよね。

ラストはさすが!です。やはり大賞作。
岬さんが切れ者すぎますけどね(笑)

いい作品程言葉が出ない・・・
それは僕も同じです。
どーでもいい時の酷評は天下一品
ですが(笑)

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