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日記、日々の想い 

父と、おとなの自分と

父さんにとって
この自分は
どんな、子ども
だったんだろうか…
身体が、弱くて
病気ばかりしていて
人見知りみたいだけど
お調子者で
少し、こまっしゃくれた
ただそれだけの
そんな子ども
だったんだろうか
きっと、母さんが
末っ子の自分が
凄く、身体が弱くて
そのことが、心配で
たまらなくて
いつも、手ばかり掛けていて
甘やかしていたから
逆の心配を
していた気がする
例えば、我儘なだけとか…
父さんの、末のおとうと
その叔父さんが
やっぱり、身体が弱くて
重篤な結核に
なってしまっていて
だから、おばあちゃんが
凄く,甘やかしていたらしい
叔父さんは
自分などには
とても、優しかったけど
きっと、父さんには
病気ばかりしている上に
落ち着きがない
少し、身体が良いと
すぐ、遊んでばかりの
頼りなくて、厄介なだけの
おとうと、だったんだろう
そして、父さんは
自分のことを
きっと、叔父さんに
すべて重ね合わせて
見ていたんだと思う
ちょっと、悔しい気もする
おとなになった自分は
人見知りで、頼りないまま
そんな人間だったけど
ちゃんと、自立して
結婚、独立もして
息子たちも、出来た
田舎だけど、家も買った
そうして、この高齢者になる迄
生き抜いてきたんだ…
働き詰めの挙げ句に
意外と、早死にだった
父さんや、兄さんよりもだ
思春期の子どもたちを、残して
ともに、逝ってしまった
父さんや、兄さん
でも、例えば
兄さんと違って
おとなになった
こんな自分を
まったく、知らない
そんな父さんが、もし
生きてくれていたなら
おとなになって
ただ、悪戦苦闘してきた
こんな自分
この今の
父さんより,ずっと
歳を重ねてきた
この自分と
どんな風な話を
してくれるんだろうか…




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