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日記、日々の想い 

照明を、眺めている…

ひとりだ
宵の頃だな
おまえ、ひとりだ
ひとりだけ
ぼんやり
照明を眺めている
思いが、浮かんでいる
何でだろう
いつも、同じだな
中学生かな
高校生かな
今は、秋の初め
思いのおまえは
冬の初めか
祖母さんも
父さんも
亡くなった後だな
母さんも
兄さんも
姉さんも
誰もいない
やっぱり、宵の頃か
もう、ずっと前に
建て替えた実家
昔の平家だ
和室の居間
仏壇がある
父さんの写真だけ
目立っていたよな
母さんの思いだな
6畳間だから
広くはない
掘り炬燵が、ぽつん
新築の頃には
炭火だった気がする
寒くて、潜ると
怒られたな
二酸化炭素中毒❓
でも、その頃は
もう、電熱器だ
ただ、掘り炬燵だったな
腰掛けて、座っていた
目の前は、テーブル
雨戸は、もちろん
閉めてあって、カーテン
部屋は、柔らかい
蛍光灯の光
20Wが、2本
きっと、暗かったんだよな
でも、柔らかい
ぼんやりだけど
優しい明るさ
テーブルの真ん中
竹かごに、みかん
いくつか、積んである
みかんは
そんなに、好きじゃない
酸っぱい
口をすぼめる
りんごが、好きだった
りんごも、酸っぱいけど
口はすぼめない
でも、目の前には
みかんの山
みかんだけ
仕方がない
ひとつ、剥いてみよう
りんごは、洗って
そのまま、かじった
みかんは、そうはいかない
皮を、剥く
嫌なんだよな
剥く時の汁が
ささくれに、沁みるんだ
おまえは、手が
よく荒れたよな
直ぐ、ささくれるし
ささくれると
みかんの汁だった
凄く、沁みるよな
そう、ぼんやりと
思いながら
剥き始めていたな
痛いっ❗️
当たり前だよ
こうして、ささくれてるよ
沁みるよな
ああ、痛い‼️
…宵の灯りの向こうは
いつも、こたつにみかん
皮を剥いて、みかんの汁
汁が、沁みる
凄く、沁みる
振り払えない、痛み
必ず、蘇る
もう、今は
ずっと、遥か彼方
時間の彼方
灯りは、凄く明るい
でも、LEDだけど
なんだか、ぼんやり…
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