生きる、生き抜く、それだけ…

死なんて、不気味だけ
死は、無残なだけ
ただ、ものになること
でもね、やがて死は
おまえにも、絶対
訪れるのは、確かだ
だけど、随分前から
あんまり、気にならない
その時は、その時みたいな

まず、今を生きること

昨日の反省もあるけど

明日、どうしようかな

でも、今だな

何を、まずやろうかな

これを、どうしようかな

終わったら、また次だ

そうしていると

もう、毎日がいっぱい

あとは、なんにも

要らない、入らない

死の恐怖の妄想とか

入る隙なんてない

いつからか、ずっと

多分、おとなになってから

おまえは、そうなって

ずっと、そのまま

そうだった気がする

でも、死とかじゃなくて

自分が、無くなること

そのことに対する恐怖は

変わらずに

いや、もっと強く

持つようになったかな

多分、恋人が出来て

家族たちが、出来て

愛犬たちも、出来たし

どうしても、守りたいと

思うようになってから

どうしても、生き抜く

どうやって、生き抜くか

それだけを、考える

そんな風に

なったのかも、知れない

でも、そうなった自分は

もう、子どもの自分とは

随分、違った

死に、近づくことを

怖がるだけじゃない

自分を、家族たちを

こいぬたちも

害するものなど

絶対に、許さない

いや、自分を取り囲む

あらゆるすべてを

害するものなど

絶対に、許さない

とことん、戦う

そうなったと思う

もちろん、いちばんに

守るべき、いのちだけは

絶対に、掛けないけどね