竹取翁と万葉集のお勉強

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竹取翁の歌のお勉強 長歌のもじり歌 その24

2009年05月10日 | 万葉集 竹取翁の歌を鑑賞する
竹取翁の歌のお勉強 長歌のもじり歌 その24

原文 真十鏡 取雙懸而 己蚊杲 還氷見乍
訓読 真十鏡(まそかがみ) 取り並(な)め懸けて 己(うぬ)か貌(かほ)返へらひ見つつ(24)
私訳 真澄鏡と取り並べ懸けて、貴方の顔を思い出して見ながら

歌の「真十鏡 取り並め懸けて」を「真澄鏡を取り並べ懸けて」と取らないで「真澄鏡と取り並べ懸けて」と訓読みすると、下記に示す集歌3765の歌の世界です。
この集歌3765の歌は中臣朝臣宅守の狭野弟上娘子への贈答歌六十三首という膨大な歌の中の一首で、その贈答歌の世界は古今和歌集の真名序の云う「色好みの家」の世界です。この贈答歌にそれぞれ場の説明の標か、左注が付くと平安王朝の伊勢物語の世界です。
もし、紀貫之が伊勢を書いたとするとヒントはこの歌です。贈答歌六十三首は別立てで解説します。

(中臣朝臣宅守)
集歌3765 麻蘇可我美 可氣弖之奴敝等 麻都里太須 可多美乃母能乎 比等尓之賣須奈
訓読 真澄鏡(まそかがみ)懸(か)けて偲(しぬ)へと奉(まつ)り出す形見のものを人に示(しめ)すな
私訳 見たいものを見せると云う真澄鏡を榊に懸けて、「鏡よ。あの人を偲び見せよ。」と祈願して取り出すあの人の形見の品を、他の人には見せないでください。

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