竹取翁と万葉集のお勉強

楽しく自由に万葉集を楽しんでいるブログです。
初めてのお人でも、それなりのお人でも、楽しめると思います。

万葉集 集歌1714から集歌1718まで

2021年04月20日 | 新訓 万葉集巻九
集歌一七一四 
原文 落多藝知 流水之 磐觸 与杼賣類与杼尓 月影所見
訓読 落ち激(たぎ)つ流るる水し磐(いは)し触(ふ)れ淀める淀に月し影見ゆ
私訳 流れ落ち渦巻き流れる水が磐に触れて流れを淀む、その淀に月の影が映るのが見える。
左注 右三首、作者未詳。
注訓 右の三首は、作者いまだ詳(つばら)らかならず。

槐本謌一首
標訓 槐本(ゑにすもと)の歌一首
集歌一七一五 
原文 樂波之 平山風之 海吹者 釣為海人之 袂變所見
訓読 楽浪(ささなみ)し比良(ひら)山風し海(うみ)吹けば釣りする海人(あま)し袖返し見し
私訳 楽浪のある比良山から山風が淡海に吹くと、沖で釣りをする海人の袖が風に翻るのが見える。

山上謌一首
標訓 山上(やまのうへ)の歌一首
集歌一七一六 
原文 白那弥之 濱松之木乃 手酬草 幾世左右二箇 年薄經濫
訓読 白波し浜松し木の手(た)向(む)け草(くさ)幾世(いくよ)さへにか年し経ぬらむ
私訳 白波の寄せる浜の浜松の木に結ばれた手向けの幣よ。あれからどれほどの世代の年月が経ったのでしょうか。
左注 右一首、或云、川嶋皇子御作謌。
注訓 右の一首は、或は云はく「川嶋皇子の御(かた)りて作(つく)れる歌なり」といへり。

春日謌一首
標訓 春日(かすが)の歌一首
集歌一七一七 
原文 三川之 淵瀬物不落 左提刺尓 衣手湖 干兒波無尓
訓読 三川(みつかは)し淵(ふち)瀬(せ)もおちず小網(さで)さすに衣手(ころもて)湖(ひづ)き干(ほ)す兒はなみに
私訳 三川で淵や瀬も残さずに小さな網を刺すと、袖は水が溜まるほどに濡れても、それを乾かす子供達は居ない。

高市謌一首
標訓 高市(たけち)の歌一首
集歌一七一八 
原文 足利思伐 榜行舟薄 高嶋之 足速之水門尓 極尓濫鴨
訓読 率(あとも)ひて榜(こ)ぎ行く舟は高島(たかしま)し阿渡(あと)し水門(みなと)に泊(は)てるらむかも
私訳 船人を率いて帆を操り行く舟は、高島の阿渡の湊に停泊するのでしょうか。
コメント   この記事についてブログを書く
« 万葉集 集歌1709から集歌171... | トップ | 万葉集 集歌1719から集歌172... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

新訓 万葉集巻九」カテゴリの最新記事