竹取翁と万葉集のお勉強

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再読、今日のみそひと謌 水

2017年10月11日 | 再読、今日のみそひと...
再読、今日のみそひと謌 水

集歌1484 霍公鳥 痛莫鳴 獨居而 寐乃不所宿 聞者苦毛
訓読 霍公鳥(ほととぎす)いたくな鳴きそひとり居に寝(い)の寝(ぬ)らえぬに聞けば苦しも
私訳 「カツコヒ(片恋)、カツコヒ」とホトトギスよ。そんなにひどく啼くな。あの人を待ちわびて一人だけで夜も寝られないときに、お前のその鳴き声を聞くと辛くなる。

集歌1485 夏儲而 開有波祢受 久方乃 雨打零者 将移香
訓読 夏まけに咲きたる唐棣(はねず)ひさかたの雨うち降らばうつろひなむか
私訳 夏の訪れを待って咲いたハネズは、遥か彼方からの雨がこのように続けて降ると、花の色は褪せてしまうでしょうか。

集歌1486 吾屋前之 花橘乎 霍公鳥 来不喧地尓 令落常香
訓読 吾が屋前(やと)し花橘を霍公鳥(ほととぎす)来(き)喧(な)かず地(つち)に落(ふ)らさしむとか
私訳 私の家の花橘を、ホトトギスが飛び来ても啼くことなく、その花だけを地に散らすのか。

集歌1487 霍公鳥 不念有寸 木晩乃 如此成左右尓 奈何不来喧
訓読 霍公鳥(ほととぎす)念(おも)はずありき木(こ)し暗(くれ)のかくなるさへに何(なそ)か来(き)喧(な)かぬ
私訳 ホトトギスよ、思っても見なかった。木々が生い茂り、その木陰がこのように濃くなっていても、どうして飛び来て啼かないのか。

集歌1488 何處者 鳴毛思仁家武 霍公鳥 吾家乃里尓 日耳曽鳴
訓読 何処(いづく)には鳴きもしにけむ霍公鳥(ほととぎす)吾家(わがへ)の里に日(け)にのみそ鳴く
私訳 どこかではすでに啼いているのだろう。ホトトギスよ。私の家のある里には今日初めて啼いた。
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