竹取翁と万葉集のお勉強

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再読、今日のみそひと謌 火

2017年10月10日 | 再読、今日のみそひと...
再読、今日のみそひと謌 火

集歌1479 隠耳 居者欝悒 奈具左武登 出立聞者 来鳴日晩
訓読 隠(こも)りのみ居(を)ればいぶせみ慰(なぐさ)むと出で立ち聞けば来鳴く晩蝉(ひぐらし)
私訳 部屋に籠ってばかりいると鬱陶しいので、気晴らしをしようと部屋を出て立って聞いていると飛び来て啼くヒグラシよ。

集歌1480 我屋戸尓 月押照有 霍公鳥 心有今夜 来鳴令響
訓読 我が屋戸(やと)に月おし照れり霍公鳥(ほととぎす)心(うち)ある今夜(こよひ)来鳴き響(とよ)もせ
私訳 私の家を月が押し被さるように煌々と照らす。ホトトギスよ。風流の気配を感じる今夜は、飛び来て、その声を啼き響かせよ。

集歌1481 我屋前乃 花橘尓 霍公鳥 今社鳴米 友尓相流時
訓読 我が屋前(やと)の花橘に霍公鳥今こそ鳴かめ友に逢へると
私訳 私の家の花橘の枝で、ホトトギスよ、今だからこそ啼け。友に会っているのだから。

集歌1482 皆人之 待師宇能花 雖落 奈久霍公鳥 吾将忘哉
訓読 皆(みな)人(ひと)し待ちし卯の花落(ち)りぬとも鳴く霍公鳥(ほととぎす)吾忘れめや
私訳 みんなが待っていた卯の花が散ったとしても、飛び来て啼くホトトギスを私が忘れるでしょうか。

集歌1483 吾背子之 屋戸乃橘 花乎吉美 鳴霍公鳥 見曽吾来之
訓読 吾が背子し屋戸(やと)の橘花を吉み鳴く霍公鳥(ほととぎす)見にぞ吾(あ)が来(こ)し
私訳 私の大切な貴方の家の橘の花を美しく思い飛び来て啼くホトトギスを眺めようと、私はやって来ました。
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