竹取翁と万葉集のお勉強

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再読、今日のみそひと謌 水

2017年10月04日 | 再読、今日のみそひと...
再読、今日のみそひと謌 水

集歌1459 世間毛 常尓師不有者 室戸尓有 櫻花乃 不所比日可聞
訓読 世間(よのなか)も常にしあらねば室戸(やと)にある桜の花のあらむ日々かも
私訳 世の中はものの定まらないものですので、望んでも家に咲く桜の花が散り行く日々なのでしょう。

集歌1460 戯奴 (變云 和氣) 之為 吾手母須麻尓 春野尓 抜流茅花曽 御食而肥座
訓読 戯奴(わけ)(變を、わけと云う) しため吾が手もすまに春し野に抜ける茅花(ちばな)ぞ御食(めし)に肥(こ)えませ
私訳 戯れをする貴方のために、私が手を休めないで春の野で引き抜いた茅花です。お食べになって太ってください。

集歌1461 晝者咲 夜者戀宿 合歡木花 君耳将見哉 和氣佐倍尓見代
訓読 昼は咲き夜は恋ひ寝(ぬ)る合歓木(ねぶ)し花君のみ見(み)めや理由(わけ)さへに見よ
私訳 昼は花咲き、夜は恋しつつ寝る、その合歡木の花。恋の相手の男性だけが眺めるのでしょうか。合歡木の名の理由を思って戯れ者ととして眺めなさい。

集歌1462 吾君尓 戯奴者戀良思 給有 茅花手雖喫 弥痩尓夜須
訓読 吾(あ)が君に戯奴(わけ)は恋ふらし賜(たは)りたる茅花(ちばな)を喫(は)めどいや痩(や)せに痩す
私訳 私の大切な貴女に戯れ者は恋をしているようです。頂戴した茅花を食べましたが、なおさらに合歡木の名の理由を感じて、その恋わずらいで痩せに痩せるばかりです。

集歌1463 吾妹子之 形見乃合歡木者 花耳尓 咲而盖 實尓不成鴨
訓読 吾妹子(わぎもこ)し形見の合歓木(ねぶ)は花のみに咲きに蓋(けだ)しく実にならじかも
私訳 私の愛しい貴女の身代わりとしての合歡木は花だけが咲いて、おそらく、実にはならないのでしょうか。
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