万葉歌がつなぐ人の輪

昨日、Tさんから封書が届きました。
事前の連絡から封筒が届くことはわかっていたのですが、封筒には奈良の記念切手が貼ってあったのです。
こうした心遣いが本当に嬉しい限りで、封筒からは奈良の香りが届いたような気さえします。
たかが切手かもしれませんが、私も手紙を出す時はいつも相手の方を思い浮かべながら、買いためてある切手の中からその方に合った切手を選ぶようにしています。
先日投函したTさん宛の郵便物には、数ヶ月前に奈良の知人がわざわざ駅まで届けて下さった入江泰吉さんのフレーム切手を使いました。
切手には小さなメッセージみたいなものを感じています。


さて、今日はご学友のRさんから封書が届きました。
先日投函した暑中見舞いのお礼が見慣れた力強いペン書きで丁寧にしたためらており、中には来月行われるRさん主催の日韓友好のイベントの招待券を同封して下さってました。
早速お礼の電話をしてみたら、懐かしく変わらずご活躍してみえるRさんの声が電話口から響いてきました。
前回お会いした折に、名刺代わりに２曲のみ焼いたCD（妹が結びし、秋山の樹の下隠り）をお渡ししたのですが、以降すり切れるほどに聴いて下さっているとの事。
この方、長年にわたって吟舞をやってみえ、ご自身でも何枚もCDを出してみえる方です。
私も２年前に５０周年記念CDを頂き、目から鱗だったのを鮮明に覚えています。
あちらこちらでご活躍されていてご多忙にも関わらず、忘れずにいて下さったことに思わず感謝したひとときでもありました。

万葉歌を始め、新たなご縁が、そして人の輪がつながっていくことに改めて感謝しております。