万葉うたいびと風香®’s ブログ

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暁露

2016年03月23日 | なごみ
「あかときつゆ」と読みます。


我が背子を 大和へ遣ると さ夜ふけて 暁露に 我が立ち濡れし(2-105)

二人行けど 行き過ぎ難(かた)き 秋山を いかにか君が 一人越ゆらむ(2-106)


万葉の時代は「あかつき」ではなく、「あかとき」。
美しい古語表現の中にある深い哀しみ。いえ、そんな簡単に表現できるものではないと思っています。
更に2首目については、振り絞るような声で読まれた歌だったのでは。。。

万葉歌「暁露」。
レコーディングを控え、日々歌の練習をしておりますがこれがなかなか難しい。
歌の作者、大伯皇女の気持ちにどれほどに寄り添えるのか。

万葉仮名31文字に託された思い。
何とか引き出して音の中の表現を追究できればと思っています。







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