Xenos Audio

オーディオと音楽について

音楽ラウンジ ピリオド

2012年06月06日 17時51分51秒 | オーディオ
大手町に最近できた、音楽ラウンジperiodに行ってきました。
店のマスターがArtemis EOSを所持されている方で、当Blogにコメントを書き込んで頂いたのがきっかけです。

お店は純粋な音楽喫茶。ホームページをご覧になればわかると思いますが、座席もメニューもぎりぎりまでシンプルです。
にもかかわらず、空間は音楽再生のために贅沢に使用されています。

マスターは謙遜されていましたが、写真で見る通りのとてもお洒落な空間です。
ほとんど貸し切りだったので、最前列の真ん中の特等席に座らせて頂きました。

以下、使用機器です。

ノートPC(型番不明)

MSB Platinum Link Dac

Marantz SC-11S1

Flying Mole

Artemis EOS + FOSTEX CW250A(2台)

電源コンディショナーに電研とFURMANを使われています。

環境が特徴的でした。
地下一階にある事務所が改造されており、床も壁も頑丈で遮音も完璧な感じです。
広さは約30畳。

ルームチューニングが個性的で、リスナー少し前の左右の壁から、オーディオを囲むように流木が設置してあります。
これは一本一本聴きながらチューニングされたそうで、気の遠くなる作業です。天井も暖簾によって音が乱反射するようになっています。

マスターはオーディオを始められてから10年ほどしか経っていないそうですが、オーディオ遍歴は豊富で、プレナー型やThielのスピーカーなども所持されています。
上にあげたシステムも、マスターの耳で相性を判断されたとのことで、憧れ等で機器を選ばれたわけではなく、ご自身の耳で選ばれたのが伝わってきました。

で、私はこの日、クラシック・ポップス・歌謡曲等いろいろなソースを聴かせていただきました。嬉しかったのはマスターと私の音楽の嗜好のベクトルが非常に似ていて、曲自体がとても楽しめたことです。


さて、気になる音ですが…


私は、自宅のARTEMIS EOSを捨てたくなりました。


フラットなエネルギーバランス、高解像度、ワイドレンジ、音像は立体的に定位します。音場は奥行き中心というよりも、全方向に広がる感じです。

とまぁ、こんな評価より何よりも、「音楽が楽しい」。これに尽きます。録音が良かろうと悪かろうと関係ないのです。

私には特に70年代和洋ポップスの浸透力が非常に心地よかったです。ボーカルの力感が快感でした。

こんな風に書くと古い音なのかというとそんなことはなく、優秀録音にも当然、追従します。


オーディオはその多様性こそが面白く、この音を”イマイチ”と判断する人がいても不思議だとは思いませんが、
まぁ、私個人としては”一般的オーディオマニアの音を明らかに超えていること”を断言したいと思います。

”いい音を聴きたい”と、純粋に思ったとき、オーディオショップやオフ会で変に緊張するより、コーヒー一杯の500円を携えてこの店を訪れてみてはいかがでしょうか。

私としては、オーディオに理解のない、友人や、恋人や、家族を同伴されることを勧めます。オーディオ機器を購入する動機として使える気がするのです。

ちなみに、マスターはとっても気さくでかつ謙虚な方で、そんなところもオススメです。

そんなわけで、初回から3時間も粘ってしまって申し訳ありませんでした。

また訪れたいと思います。次は家族を同伴するつもりです。

P.S
「デジタルアンプが廃れていくのは納得できない」という会話が噛み合ったのがとても嬉しかったです。