Xenos Audio

オーディオと音楽について

次期スピーカー構想(その4)

2007年01月13日 00時27分04秒 | オーディオ
2chオーディオがホームシアターと融合し、さらにマルチチャンネルという再生形態を持つようになるとスピーカーに対して求められるスペックも変わってくることになります。
メーカーや雑誌、ネットでさえもあまり触れられないのはとても不思議ですが、その最たるものは「極性」です。
フロントSPから正相の音、リアSPから逆相の音が発せられた場合、同一の信号はキャンセルを起こし、特に低域については大きなディップを作ります。
問題はメーカーがスピーカーにおける各ユニットの極性を一切発表していないことです。
私達ユーザーが知ることができるとすればメーカーに直接尋ねるしか手はありません。リアスピーカーの候補選びのためにメーカーに電話する(しかも即答は期待できない)のは馬鹿げています。
これについては貴重なデータをかのstereophileから拾うことができます。
WILSONAUDIOのSYSTEM6は中域が逆相ですしKRELLのLAT-1に関しては低域が逆相です(LAT2はLAT1のリアとしては不適なはず)。ちなみに私のメインスピーカーも低域が逆相です。
このようなマルチウェイSPをフロントに据えてしまうと、うまくマッチするリアSPを見つけるのは至難の業です。それこそマッチするのがメインと同一SPだけなんていう悲しい話になってしまいます。
そう考えるとユニットの極性は全て正相で揃えてあるべきといえるでしょう。
stereophileに掲載されているステップレスポンスはそれがわかるだけでも結構面白いものがあります。
もう一度書きますがメーカーは各ユニットの極性を明示すべきです。逆相の帯域があるのならば、さらにクロスオーバーも公表するべきだと私は考えています。まぁあくまでもステレオにこだわるのであればあまり関係ない話なのですけれどど。