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オーディオと音楽について

CDプレイヤー購入しました(その4:最終回)

2006年05月13日 00時53分37秒 | 使用機器


さて、音質です。”15年前に購入した国産CDと比較して”という条件で、とにかくあらゆる要素において向上しました。
音場、レンジ、解像度、質感、力感等、本当に全てです。
音色的には最低域と最高域に若干の強調感があるように思います(聴感で30Hzと15kHzあたりかな)。
高域のエネルギーの関係でスーパーTWの音色が強すぎるくらいになってしまったので一旦外さざるを得ませんでした(後で再接続し内振りの角度を調整しました)。バスドラは明らかに力感と音圧が上がっていました。

全体的には非常に爽やかで清澄な音色。美音といっても良いと思います。こってり系とは正反対ですが、低域にも力があるため腰高な感じでもありません。嫌味のないドンシャリといった感じでしょうか。

妻も一瞬にして音の違いに気づいていました。
お気に入りの曲について、今までは気づかなかった”奥で小さく鳴っている楽器の音”や”鳥のさえずり”などに気がついたりして。
やはり家族に理解してもらえるのは嬉しいものです。

ヨーロッパの、しかも薄型プレイヤーなんていうと音を聴く前から”音楽性重視”なんていうレッテルを貼られがちですが、私はこのプレイヤーは逆にオーディオファン向きなのではないかと思います。

というのは微小信号の聞き取りやすさや打撃音の迫力などが若干強調して聴こえるからなんですね。これが音造りなのだとしたら私は素晴らしいと思います。

一言で表現するなら”美音系オーディオファン”用CDPですかね。

まぁ、現代のCDPが皆こんな音で、実はデノンの普及機なんかも同レベルである可能性も十分あるわけで…。

ただ私の経験の内では、今回の音の変わりようは、トランスポートやDACで音が変わる平均値みたいなものを明らかに超えたものでした。

それは比較するならばこれまで試したあらゆるケーブルの差異を超えるものであり、まさに一聴歴然といえるものだったのです。それだけで私はこの買い物に満足してしまいました。

さてこれで、
SWEDEN→DENMARK→FINLANDという北欧コンポが完成しました。
新品100万円コンポとしてはデザイン・音の両面でなかなか完成度が高いものができたと思っています。
あとはこの機器達の実力を発揮させるよう努力しましょう。
トータルの音としてはまだ全然ですからね…