厚生労働省は来年4月から40-74歳を対象にメタボ症候群の検査を保険者に義務付け、生活習慣病の予防・治療に本腰を入れることになりました。腹囲が男で85cm、女で90cm以上あり、中性脂肪が150以上かHDLコレステロールが40未満、血圧が130/85以上、空腹時血糖が110以上と喫煙歴のうち2つ以上当てはまる人は「積極的支援」の対象、1つなら「動機付け支援」の対象となり医師、保健師が面接して指導するということになるようです。これは心筋梗塞や脳卒中、人工透析などが生活習慣病に起因することが多く、それらを減らさないと医療費が膨らむばかりということで行われる施策です。当然、練馬区でも生活習慣病健診も変わってくることと思いますが、この受診率や指導実施率、改善率などで保険者(自治体や企業)の負担金が変わってくるので・・・どうなりますか。
一時寒が戻っていたのがだいぶ春らしい陽気になってきました。桜も日当たりのよい枝は五分くらい咲いて週末は満開でしょう。私も今週で2年間の理事生活が終わります。今月は年度末ということもあり、まともに家で食事(夕食)するのは7~8回です。体重も3キロぐらいやせました。宴会ばかりでなぜ？かというと、バイキングでは脂の多いものはまず食べません。どうしても夜遅く食べると朝食べなかったり、不規則になるせいでしょうね。こういう生活を続けると何か病気になるのは確実です。私の春もすぐそこです^^)
1週間も空けてしまいました^^)；タミフルのことで厚生労働省も四苦八苦ですが、結論は「わかりません」。インフルの異常行動は少なからずあり、タミフルがそれを助長する可能性は否定できませんが、証明されたわけでもありません。これで10代の患者に投与が控えられ、飛び降りなどの異常行動がまったくなくなってしまえば、タミフルのせいかもしれませんが、それにはもう一シーズン待たないと。これで学校が春休みに入るとインフルも減ってきますから。
先週の金曜日、1歳のＹちゃんがケイレンが止まらず、救急車に同乗して日大へ運びました。前日発熱して来院、一応インフル検査は陰性、簡単な血液検査はたいしたことないので帰りましたが、途中でひきつけてバック。ふつう数分で止まるのが20分たっても止まらないので救急車を要請したわけですが、やはり脳症のようです。昨日ぐらいから少し反応が出てきたようですが、まだ心配です。この時期はインフル脳症も気になりますが、ロタウィルス(白色便性下痢症)によるケイレン・脳症というのもあり、Ｙちゃんも2日前に吐いていますから、ロタ脳症かもしれません。
インフルもそろそろと思いますが、まだしつこく出ています。タミフルの使用は以前に比べればだいぶ減りました。たしかに元気のいい子どもにはあまり必要ないかも。ぐったりしてる大人にはやはり出してあげたいですね。タミフルの異常行動を調査している横浜市大の教授が、中外製薬から献金を受けていたという報道は、悪意があるとしか思えません。ッタク困ったもんだ。
おかげさまで公開フォーラムは280人の参加者があり、大成功でした。東京小児科医会の主催でしたが、練馬の小児科医の手作りのイベントでした。病後児保育センター「ぱるむ」の見学も100人ほどありました。少しは病児保育に対する理解が得られたかな。ヤレヤレ^^)；
よせばいいのに日曜日にゴルフ行って花粉をたくさん吸って来たせいで、昨日から咳と声枯れがひどく患者さんから同情されてます^^)；もちろん薬は飲んでるんだけど、一日外にいると吸い込む量が半端じゃない。医者の不養生を絵に描いたようですが、その日じゃなくて翌日にひどくなるのは「遅延型反応」というやつでこれを抑えるのは大変です。シンポジウムまでに間に合うかな?
いよいよ今度の日曜日、3月11日午後2時から第2回東京小児科医会市民公開フォーラム「病後児保育をもっと知ろう」が光が丘区民センターで開催されます。行政(保育園、幼稚園)、医師会、小児科医会を通して働きかけを行っていますが、一番聞いてほしい一般の参加者はふたをあけて見ないとわかりません。子ども関係のイベントは人集めが難しい。伊原剛志の奥さんでどのくらい効果があるのか？ま、これ見てる人も1人でも二人でも参加してください。
昨夜WowWowで「月の輝く夜に」を見ました。10年ちょっと位かなと思ったら、20年も前の映画なんですね。これでシェールは主演女優賞をとったんですが、一番印象に残ってるのは母役のオリンピア・デュカキスが女たらしの大学教授に言う言葉「なぜ男は女を追いかけるの?」で「本能かな?」「違う、死ぬのが怖いからよ!」というせりふ。なるほどね、となんとなく納得してしまいました^^)；原題はMoonstruck月に打たれる？ちなみにデュカキスは助演女優賞をもらいました。この話前に書いたかな??