飯島医院

麻疹はピークを過ぎたようですが、まだ要注意。20代以下はワクチンを受けましょう。

AERAの記事

2007-06-01 10:39:07 | Weblog
AERAに「子どもに薬が効かない―抗生物質乱用の代償―」という特集記事がありました。10年以上前から抗生物質の効かない耐性菌が増えていることは医師の間では常識で、そのため新しい抗生物質が多く使われてそれにも耐性菌が多くなって、しまいには使う薬がなくなるという話です。保育園に行ってる子は入園後すぐに耐性菌をうつされます。保育園児でなくても児童館や子どもの集まる場所に行けばうつされると思ったほうがいいでしょう。記事の24ページ、練馬区の保育園医グループ云々は私たちが平成11年に調べたものです。あれから8年近くたって耐性化はもっと進んでいると思います。以前と比べて風邪に対する抗生物質処方は減ってきていますが、それでもまだまだ新しい抗生物質をごまんと出す医師も多くいます。鼻やのどに耐性菌が住み着くのは避けられませんが、怖いのは肺炎や髄膜炎、敗血症といった病気を起こすことです。2歳過ぎるとこの確立はぐっと減ってきますから、それまで十分注意することが必要です。早く髄膜炎や肺炎の予防ワクチンが定期接種になればいいのですが...。