飯島医院

麻疹はピークを過ぎたようですが、まだ要注意。20代以下はワクチンを受けましょう。

ナマケモノのうつ

2007-07-03 10:34:32 | Weblog
先日、産業医の講習会に行って「職場のメンタルヘルス」の講演を聞きました。そしたら、最近はいわゆるまじめな?うつのタイプではなくて「ナマケモノのうつ」が増えてるんだそうです。こういう人は人格の未熟性から、叱られたりすると落ち込んでうつになってしまう。よくなってきても職場復帰したがらないのが普通のうつと違うといってました。自分はダメ人間と思っているかホントにダメ人間か、どちらにしてもやっかいな病気ですな。

「私のうつノート」

2007-06-29 11:13:22 | Weblog
読売の「私のうつノート」は読売の記者(40代?)自身がうつ病になり闘病中(現在も)の様子を書いていますが、双極型障害といって「そう」と「うつ」が極端に現れるタイプで相当につらそうですね。私の後輩がこれで一時大変でした。そうの時はまったく寝ないで平気、高級外車を何台も買い込んで夜なか中乗り回し、半年でスピード違反で3回つかまり運転免許取り消しに。うつの時は患者さんを前にして処方がまったく出来ない、食欲がない、眠れないという状態でした。うつ病になる人は大方はまじめで周囲から信頼が厚く、仕事がよく出来る人という印象を与えるようです。それに答えようとするために自分を苦しめてしまうのかな?

うつの思考

2007-06-27 10:59:56 | Weblog
忙しかった反動でここ数ヶ月「うつ」傾向のようです。まあ患者さんも少ないし、ヒマということもあるのですが、仕事に対する意欲がいまいち。このブログもけっこうご無沙汰してます。うつの思考10パターンというのがあって、それを見るとほとんどが当てはまってます^^);「全か無か思考」ひとつのミスをすべての失敗と思いこむ、「こころの色眼鏡」悪い面だけ見てしまう、「結論の飛躍」根拠のない悲観的な結論、「マイナス思考」なんでもないことを悪くすりかえて考える、などなど。自分を苦しめる思考パターンを、いろいろな視点で捉えなおして、考え方のレパートリーを広げる「認知療法」が必要のようです。要するに「ま、いっか」ということですね。

出生率回復?

2007-06-11 10:12:44 | Weblog
06年の出生率が前年度にくらべて上昇した、というのにあまり大きく扱われていません。05年1.26が06年は1.32と0.06の上昇は66年の「ひのえうま」以来というのにどうしたんでしょう。景気がよくなり第3子以降の出産が増えたり、婚姻数が増加して出生率が少し回復したものの、産む女性の数が今後減ってゆくので人口は増えないんだとか。未婚率の増加も回復傾向にないようで30代前半の未婚率は女性で3人に1人、男は2人に1人が未婚。われわれが結婚した30年まえの女で4倍、男で3倍、結婚してない人が増えてるんだものすなおに喜べないやね。

麻疹公費接種

2007-06-08 11:35:14 | Weblog
区は来週(6・11)から2歳~中学3年生までの麻疹に未罹患・未接種のお子さんに無料でワクチン(麻疹・風疹混合)を接種することになりました。4月までさかのぼって麻疹単独、あるいは麻疹・風疹混合ワクチンを自費で受けた方は区保健所予防課で払い戻すそうです。これで未接種の人が少しでも受けてくれればいいのですが。ただし、1度でも接種した人は対称になりません。

AERAの記事

2007-06-01 10:39:07 | Weblog
AERAに「子どもに薬が効かない―抗生物質乱用の代償―」という特集記事がありました。10年以上前から抗生物質の効かない耐性菌が増えていることは医師の間では常識で、そのため新しい抗生物質が多く使われてそれにも耐性菌が多くなって、しまいには使う薬がなくなるという話です。保育園に行ってる子は入園後すぐに耐性菌をうつされます。保育園児でなくても児童館や子どもの集まる場所に行けばうつされると思ったほうがいいでしょう。記事の24ページ、練馬区の保育園医グループ云々は私たちが平成11年に調べたものです。あれから8年近くたって耐性化はもっと進んでいると思います。以前と比べて風邪に対する抗生物質処方は減ってきていますが、それでもまだまだ新しい抗生物質をごまんと出す医師も多くいます。鼻やのどに耐性菌が住み着くのは避けられませんが、怖いのは肺炎や髄膜炎、敗血症といった病気を起こすことです。2歳過ぎるとこの確立はぐっと減ってきますから、それまで十分注意することが必要です。早く髄膜炎や肺炎の予防ワクチンが定期接種になればいいのですが...。

ワクチン足りず

2007-05-26 13:14:01 | Weblog
麻疹の事ばっかりでなんですが,,,もう検査は出来なくなりました。ワクチンも続々若い人が受けに来ます(ほとんど大学生)ので底を突きそうです。35歳未満で未接種、未罹患の人とお誕生を迎えたお子さんは出来るだけ早く受けてください。こどものころ1回接種した中学生から20代のひとがそのつぎで、就学前のMR2期のお子さんは少し待っても大丈夫。40歳以上のひともまず大丈夫でしょう。区は小中高生全員に無料で行うことはしないようです。

麻疹続く

2007-05-23 09:57:20 | Weblog
麻疹はおさまりそうもないですね。毎日のようにワクチンや検査に来る人や電話の問い合わせが絶えません。麻疹単独ワクチンがないので、MR(麻疹・風疹混合)ワクチンになってしまうのですが、抗体検査も安くできないし二度手間になるので検査しないで直接打つことが多いです。もう少し立つと自治体が補助してくれることもあると思いますが、リスクの高い人は早めにやるしかありません。
私の不整脈はおかげさまで立ちの悪いものではなく、ほっておいてもいいのですが、仕事中にバクバクいうのも気持ち悪いので抗不整脈剤を飲んだら一回でおさまりました。ご心配いただきありがとうございました^^)

麻疹抗体価

2007-05-18 11:08:09 | Weblog
麻疹の抗体価は血液をとるだけで、結果は3~4日かかります。HI抗体価とIgG 抗体価の両方で判断します。HIは16倍以上、IgGは6.4以上あれば大丈夫です。HIだけだと1500円ぐらい(自費で)ですが、IgGと併用したほうが確実です。

麻疹全国に

2007-05-16 09:57:01 | Weblog
麻疹は全国的な広がりを見せ、TVでも毎日取り上げています。元はといえば年の初めから所沢あたりで流行っていたのが練馬に流れてきて、3月に井草高校でブレーク、その後都心に流れていって連休で全国に広がっていったと。ありがたくない流行の発信地ですね。昨日も上智大の学生が二人、ワクチンに来ましたが、これだけ流行ると麻疹単独ワクチンは底をついてしまい、供給されません。麻疹風疹混合ワクチン(MR)ならありますが、値段が倍違います。できたら抗体価を測ってみてください。あれば打たなくてもいいし。こっちのほうが安く済みます。