ブログにアップして買った気になる。

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『情婦(検察側の証人)』 1957年 アメリカ

2016年07月26日 | 映画

高校生のころ、よく映画を見ていました。(もっぱらテレビでですが)
その中で忘れられない一作が『情婦(検察側の証人)』です。

元々、1925年に発表されたアガサクリスティの短編小説であり、
1955年に戯曲化され、1957年にはビリーワイルダー監督により映画化されました。
(邦題名『情婦』)

1952年のイギリス、ロンドン。
老弁護士のウィルフリッド卿の元に、金持ちの未亡人殺しの容疑を掛けられた
ハンサムな青年レナードの弁護の依頼がきました。
レナードのアリバイを証明するのは、彼のドイツ人の妻、クリスチーネの証言のみ。
しかし妻のクリスチーネは夫に愛情がないかのような冷たい態度。

頼りにならないとクリスチーネの証言を得るのを断念。

裁判が始まり、圧倒的に不利な被告側であったが、
ウィルフリッドの手腕によって巻き返します。

そんな中、検察側の証人として妻のクリスチーネが登場。

レナードに対して不利な証言をします。

窮地に追い込まれる中、ウィルフリッドは彼女の証言はウソだと見抜きますが、
反論の手立てが見つかりません。

事務所に戻って苦慮するウィルフリッドの元に謎の中年女性から電話があり、

指定された酒場で会うと、クリスチーネが恋人に宛てたという手紙を渡されます。

その手紙にはレナードに殺人の罪を着せ、恋人と結婚しようと言う旨の内容が。

この手紙が決め手となり、レナードは無罪となり、
クリスチーネは偽証の罪に問われるコトとなりました。

見事勝利を手にしたウィルフリッドですが、あまりに出来過ぎた展開に合点がいきません。

そのウィルフリッドにクリスチーネはある告白を始めました。


と言ったモノですが、最後の最後に二重のどんでん返しがあり、
すっかり騙されてしまいました。
(映画では「この映画の結末を未見の人に話さないで下さい」とのナレーションも)

こういうどんでん返しモノは大好きです。
(ボクの中ではオードリー・ヘプバーンの『シャレード』と双璧です。)


病み上がりのウィルフリッド卿と付き添い看護婦のミス・プリムソルとの
絶妙なやり取りもこの映画の見どころです。



母親がアガサクリスティ好きで、
家にたくさんの文庫本があり、高校のころ読み漁っていました。

ほとんどの話の内容は覚えていませんが、
この『検察側の証人』だけは今も鮮明に覚えています。
(短編なんですけどね。)


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