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『有頂天家族』 森見登美彦 著

2016年02月24日 | 読書

森見登美彦さんの『有頂天家族』(2007年 幻冬舎刊)を読みました。

糺ノ森に住む狸の名門・下鴨家の父・総一郎はある日、鍋にされ、あっけなくこの世を去ってしまった。遺されたのは母と頼りない四兄弟。長兄・矢一郎は生真面目だが土壇場に弱く、次兄・矢二郎は蛙になって井戸暮らし。三男・矢三郎は面白主義がいきすぎて周囲を困らせ、末弟・矢四郎は化けてもつい尻尾を出す未熟者。この四兄弟が一族の誇りを取り戻すべく、ある時は「腐れ大学生」ある時は「虎」に化けて京都の街を駆け回るも、そこにはいつも邪魔者が!かねてより犬猿の仲の狸、宿敵・夷川家の阿呆兄弟・金閣&銀閣、人間に恋をして能力を奪われ落ちぶれた天狗・赤玉先生、天狗を袖にし空を自在に飛び回る美女・弁天―。狸と天狗と人間が入り乱れて巻き起こす三つ巴の化かし合いが今日も始まった。(「BOOK」データベースより)

これまで森見さんの作品は、あるブログで絶賛されていたので、
『夜は短し歩けよ乙女』(2006年 角川書店刊)と


『きつねのはなし』(2006年 新潮社刊)を

読んだコトがあるのですが、思ったほどハマるコトがなく、
ボクには合わないのでは、と思っていました。

奇想天外なシチュエーションが頭の中で再現できず、
話の中に入り込めなかったのと、
古い言い回しが馴染めなかったんだと思います。

図書館で見掛けて久し振りに手に取った森見作品の
『有頂天家族』はボクの好みのど真ん中ストライクにハマりました。

多分、主人公が狸で
あまり深く考えない(考えられない)性格が幸いしたのだと思います。
絶対絶命のピンチでも深刻になり過ぎず、どこかとぼけた矢三郎。
すべて「阿呆の血のしからしむるところ」のせいなので仕方がありませんね。

京都のケンタッキーの客の半数以上は狸が化けてるっていうのに笑いました。

続編が出てるそうなので近々読んでみたいと思います。


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