風と僕の歩調

釣りが好きで、台所に立つ事が好きで、音楽が好きで、毎日の暮らしの中で感じたことを僕の言葉で綴ります

『帽子の思い出』 愛知万博にて

2015年08月09日 | 回想録
今日は、エアコンの効いた部屋で、高校野球を眺めつつ時間を気にせず新聞に目を通しました。
目に留まったのは読売新聞の【気流】のテーマが「帽子」

帽子は一生似合わない僕ですが、
遠い昔、帽子にまつわる思い出が浮かんできました。

それは11年前、なんかの景品で愛知万博のチケットが抽選で2枚当たり、パートの白クマ君と夏期講習の長男を残し、二人の娘と一泊二日の珍道中に出かけた時のことです。
当時、かたや原宿エンジョイ娘の高校二年生、もう一方は、公園のブランコ&滑り台を至福の時だと言いきる小学校1年生のワガママ娘2匹を引き連れて、はたしてこの旅は成立するのだろうか・・・と、一抹の不安を感じながら玄関を後にしたのです。

いきなり新幹線を降りると、次女の買ったばかりの帽子がないことに気がつきました。

旅行鞄と一緒に上の棚に帽子を投げ入れ、鞄だけ取って新幹線を下りてしまいました。
悪いのはお父さんです。
着いたばかりの名古屋駅のホームでクマゼミの鳴き声の音量で口撃を受けました。
滴る汗をぬぐいながら、忘れもの相談室で事情を説明し、手続きをし、それだけで疲れ果ててしまったのです。
旅行から帰ってきて二日後に帽子も帰ってきましが、帽子は別の旅を楽しんでいたのかもね

その後、出鼻をくじかれ信用を失墜したお父さんは、
「暑いよ~も~疲れた。これからどこ行くの~」と、ふた事目には暑い暑いと言う娘達に、
まるで、下僕か奴隷か、ジュースに、アイスに、カキ氷を走りまわっては調達しご機嫌をとっておりました。

でもね、時間が経つにつれ、母親のように次女の世話をする長女や、母親がいないと次に頼るのは父親、と生きるすべを知っているかのような次女の態度に、すっかりイキ投合しまして、三人組は愛知万博を同心に帰って楽しんできました。

あれから11回目の夏。

お互い仕事で忙しい長女とは会話も少なく、あんなに慕っていた次女も相変わらず上から目線です。


寂しいなあ・・・。

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