よろず戯言

テーマのない冗長ブログです。

サルスベリ

2016-08-13 00:27:25 | フラワー・園芸

福岡県直方市ふくち山麓はな公園にて。

(以下表記のないもの全て同場所にて撮影。)

 

真夏に枝先にこんもりと花をつける庭木、サルスベリ"Lagerstroemia indica"。

ピンクと白の花を、青空に向かって次々と枝先に咲かせていく。

ピラミッド状に咲く花は、真夏の間 勢いよく咲き続け、入道雲に映える。

お盆前後にピークを迎える、夏を代表する樹花のひとつ。

 

 

 

サルスベリ(百日紅)、中国原産のミソハギ科の落葉樹。

漢字表記の由来は、百日草と同じく、長い期間花を咲かせ続けるから。

そして名前の由来は、幹の表面がスベスベ、ツルツルしているから。

成長に伴い、樹皮がはがれ落ち、だんだんとなめらかになってくる。

木登りが得意なサルでも滑ってしまうという意味。

実際には、この程度でサルは滑ったりはしないと思うが・・・。

 

 

サルスベリの幹。

右の若い幹よりも、左の古木の幹の方がよりツルツルしているのが判る。

写真じゃ判りづらいけれど、ニスを塗っているかのようにツルツルしている。

左は山口県岩国市、吉香公園にて。

 

成長が遅く、樹高は大きくなっても10m程度なので、庭木としてよく利用される。

花を次々と咲かせるが、日当たりがよくないと花を咲かせてくれない。

日影に植えたりすると、ぐっと花付きが悪くなる。

暑さには強いが、寒さには弱いため、東北地方や北海道では地植えで育てるのは難しいかもしれない。

冬場にしっかりと剪定していれば、春にぐんぐんと枝を伸ばし、

夏に枝を展開しながら、その先端にモコモコと花を咲かせてくれる。

 

 

 

小さな小花がびっしりと咲いているように見えるけれど、

実際には、フリルの付いたちりめん状の花びらが大きく展開していて、

それが小花がたくさん集まっているように見える。

近づいてみると、それがよく判る。

花が終わると実を結び、さらに伸ばした枝先に新しい蕾を付ける。

こうやって、夏の間じゅう花を咲かせ続けながら成長していく。

 

 

フリルのついた花びらが大きく展開するので、より多くの花が集まっているように見える。

 

 

サルスベリの実。

 

真夏に咲き誇るサルスベリの花。

うちの庭にも、以前一本植わっていたのだが、

なんでも幹を虫にやられてしまい、花付きが悪くなって衰えてしまったため伐採してしまったとか・・・。

そんくらいで切ってしまうなよと。

もったいない。

 

強い日差しにもうだる暑さにも負けずに、力強く咲き続ける。

セミの声と入道雲とサルスベリ。

この光景で、夏休みも折り返しだなあと、しみじみ感じる。

やがてサルスベリの花の数が減ってゆき、セミの声が薄らぎ、雲が薄く高くなって秋が訪れる。

盆が過ぎれば、あっと言う間だ。

 

 

 

 

 

 

  



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
きれいな花ですね〜(o^^o) (osaruno-koke)
2016-08-13 12:02:54
武さん、こんにちは^_^
今日も暑いですね。

サルスベリ、って名前は聞いたことありますが、
どんな木で、どんな花が咲くかは知りませんでした。
幹の表面はツルツルなんですね〜
花びらもフリルみたいで、
きれいな花が咲くんですね(o^^o)
返信する
うだる暑さです・・・ ()
2016-08-14 09:09:06
osaruno-kokeさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
 
サルスベリ、北海道や東北以外にお住まいならば、
この時期、そこかしこで見かけることがあると思います。
キョウチクトウもちょうど今が盛りなので、
サルスベリと並んでたりしたら、その競演も見応えがありますよ。
 
固まって咲いているのを遠目に鑑賞することが多い花なので、
サルスベリを知っていても、花一輪がこんな姿だって
知っているひとは少ないかもしれませんね。
返信する

コメントを投稿