よろず戯言

テーマのない冗長ブログです。

免許停止処分者講習

2019-02-21 18:06:47 | 日記・エッセイ・コラム

筑豊自動車運転免許試験場

 

昨年末に交通事故を起こしてしまった。

業務中、渋滞して停車中の車列に走行速度のまま突っ込んだ。

前3台、自分の車を含め4台による玉突き事故。

事故直後、一瞬記憶が飛んでいた。

何が起こったのか解らないでいた。

 

衝撃でエアバッグが開き、白い煙が立ち込め、化学的な臭さが車内に充満し、

同時に両腕に熱さを感じて、胸の痛さをおぼえた。

動転していたわけではないと思うが、その場で何も考えられず。

最前列のドライバーが駆け付けてくれて、自分が追突したのだと気付く。

とりあえず110番通報して、会社へも連絡し、ただ茫然と立ち尽くす。

 

これからどうなっちゃうのだろう・・・。

両親のこと、子どもたちのこと、仕事のこと・・・。

いろいろ考えると目の前が真っ白になる。

加害者のくせ、ただつっ立ているだけの自分とは裏腹に、

三角表示板を設置したり、事故現場の後ろにつかえる車を隣レーンへと促したりと、

テキパキと行動する、前の車に乗っていた被害者の方々。

幸い前方のドライバーは3人とも無傷で、それだけが不幸中の幸いだった。

夕方5時過ぎの国道の幹線道路。

片側二車線で、ちょうどランプ手前で引き起こした事故。

そのため、さらに渋滞を引き起こしてしまう。

 

どれくらい経っただろうか。

ようやっと駆け付けたパトカー。

大小合わせて、6~7台、警察官は10人以上は来ていたと思う。

すぐに事情聴取と実況見分がはじまる。

同時に交通整理や道路の清掃もはじまる。

道路脇は急斜面で、その上にある歩道には野次馬がたくさん集まっていて、

複数の人間から、スマホでずっと撮られているのも判っていた。

 

免許証や自賠責保険の証書を提示させられ、

被害者たちの名前や連絡先などを控えるよう促され、

実況見分と調書担当の警察官からは、運転していた際の詳しい状況を訊かれる。

会社側が既に保険屋とレッカーは手配してくれていて、

自走不能となった会社の車がテキパキと牽引される。

 

恰幅良くてやたら馴れ馴れしい口調の怪しい風貌の保険屋。

自分に代わり、被害者の方々へ深くお詫びしつつ、

名刺を渡して、冗談混じりで流暢に保険対応の説明をしていく。

殺伐とした事故現場に置いて、被害者である相手から、

怒りや憂いをぬぐい去り、場を和ませるため必要な話法なのだろう。

保険屋の話法に感心しながら、そのやり取りを見つめるしかなかった。

 

すっかり定時も過ぎ、保険屋の車に乗せてもらって会社へと戻る。

会社は事故現場から車で1分ちょっとの場所だった。

遠方への配達を終え、もう間もなく帰社ってときに事故を起こしてしまっていたのだ。

この日はちょうどクリスマス。

売場のディスプレイの片づけなどで、遅くなることは判っていたが、

それでも自分のせいで、社長も先輩職員も残業が長引いたことは間違いない。

 

「こんなことで辞めるなんて言わないでくださいよ!」

笑顔で自分を励ましてくれる社長。

それから自らの事故経験や、失敗談などを続ける、社長と先輩職員。

自分たちもこんなことしでかしたことあるんだ、

こんな目に遭ったことあるんだ、そんなことを言って、

すっかり意気消沈していた自分を慰めたり励ましたりしているようだった。

 

だが、翌日から一変した。

自分にはもう、社用車を運転させられない。

あれだけの事故を起こしたのだから当然だろう。

しかし、職場内に留まって自分ができる仕事はなかった。

この会社へ来る以前にも、同業種に10年以上は勤めていて、

それなりの業務をこなしてきていたものの、この職場ではまったく通用しない。

 

いくら説明されても指導されても、どうしても前の職場での「クセ」が出てしまう。

そうなると、ただの覚えの悪い素人でしかない。

せめて雑用だけでも完璧に・・・と思うも、

あれやこれやと重箱の隅をつつくようにダメ出しされる。

あげく終わった作業を、投げつけられて「やり直し!」と怒鳴られたり、

今やってる作業の上に、新たな作業をどかっと乗せたり、

自分の作業スペースや通路を塞がれたりと、もう嫌がらせされているようにしか思えなかった。 

 

ちょうど年末の繁忙期で、パートの子のシフトも増やし、

翌月から正式採用予定だった人もアルバイトで参加し、

また、社長の知り合いが臨時のアルバイトで来ていた。

そんな人らへ、自分がすべきだった仕事をすべて与え、

自分への当てつけのように、彼らをベタ褒めする。

 

事故の心理的なショック。

そこへ、社長や先輩職員の手のひらを返すかのような豹変した態度。

追い打ちをかけるかのように襲ってきたのが、ひと晩経っておとずれた体の痛み。

シートベルトはしていたものの、それでも相当な衝撃だったのか、

胸部にひどい痛みがあり、かがんだり深呼吸したりするとひどく疼いた。

肋骨にひびでも入っているのではないかと心配にもなってきた。

エアバッグの熱でだろうか?

両手の親指と手首の内側は軽い火傷を負っていた。

 

日を追うごとに酷くなる、社長の冷たさ先輩職員の仕打ち。

自分が悪いのは解っている。

あれだけの事故を引き起こし、会社へ損失を与えたのだから当然だ。

自分がダメなのは解っている。

あれだけ説明されても何一つ仕事ができないのだから、嫌がらせされても仕方がない。

大晦日の日、とうとう耐えられなくなり、体の不調を訴えて早退した。

ロッカー代わりに与えられていた小さな引き出しから、私物をきれいに片づけて。

 

もうあの職場には居られなかった。 

心臓に毛が生えているような、よっぽど無神経なひとじゃなきゃ耐えられない。

もしくは結婚していて、失業してしまうと妻子が路頭に迷うとか、

住宅ローンや教育ローンなど、多額の負債を抱え、失業するわけにはいかないとか、

他に何か生活が困窮するような理由でもなければ、精神的に耐えられない。

 

事故被害者のお宅へは、昨年のうちに自身で作ったフラワーアレンジメントと、

近所のデパートで買った粗末な菓子折りを持って一軒ずつお詫びした。

幸いにもケガがなく、命にもなんら問題もなく、

さらにもっと幸運だったのは、三名ともすごく柔和で良い人だったこと。

自分が逆の立場だったら、罵声のひとつでも浴びせていたに違いない。

 

抜け殻のようになって新年を迎えた。

職安へ行き、事情を説明して失業認定の手続きをしてもらう。

役場へ行き、健康保険と年金の切り替え。

保険会社へ書類の提出。

ボーっとしつつ、やるべきことはきちんとやりつつ日々を過ごす。

 

出頭した直方警察署

 

警察署へ出頭命令が来た。

事故が人身事故へと切り替わり、加害者である自分に行政処分がくだされることとなった。

被害者が無傷ならば、事故はそのまま単なる交通事故として終了だったのだが、

追突した直前の方と、真ん中だった方が通院し、

警察へその旨連絡があったため、人身事故に切り替わったのだ。

 

しかし、ありがたいことに、被害者側から自分への減刑の嘆願があったらしく、

それが酌量され、もっとも低い刑罰が与えられることになった。

罰金はなし、違反点数5点付与。

だが、昨年10月に一旦停止で捕まっていた前歴があったため、

合計7点となり、30日間の運転免許停止処分(免停)が確定となってしまった。

 

 

公安委員会から届いた免停の通知書

 

そして先月末、その通知が届いた。

簡素なはがきだが、そこには、“出頭通知書”と重々しい言葉が書かれ、

処分の内容と、免許証の提出方法や講習の内容等が記載されていた。

あらかじめ警察署にて説明を受けていた。

30日免停は、講習を受けて試験で好成績を獲ることができれば、まるっと短縮されると。

試験はそんな難しいものではないから、ぜひ講習を受けてくださいと。

 

そうして、先日、その講習と試験を受けに、飯塚市にある筑豊自動車運転免許試験場へと行った。

当日から免停スタートなので、車で行くことができない。

バスの時間を調べるが、そこへ止まるバスは数時間に一本しかなく、

出勤前の母が送ってくれることに。

 

ふつうの免許更新の人らでごった返すメインの受付。

だが違反者は、それとは別場所が受付に。

案内に沿って進むと棟が別になり、ひっそりと離れた場所にたどり着いた。

“処分者受付”と表記され、過剰なくらいスタッフが立っている。

そこで受付をしている人たちも、さっき見たふつうの更新の人たちと異なり、

格好や態度など、なんとなくそれっぽい雰囲気を醸し出している。

なかには制服姿の警官に、執行猶予がどうとか、

不服の場合は裁判所でどうのとか、そんな説明を受けている者も。

 

講習は免停日の前日までに、事前に予約する必要があったのだが、 

自分は通知書をよく読んでいなくてこれを失念。

だが、参加者にキャンセル者が居たのか?

しばらく待たされたけれど、当日、受講できることに。

講習料、11,700円(印紙代)を支払い、講習室へと入る。

 

席は最前列の右隅っこ。

番号と席順を見る限り、どうやら左前列から受け付け順に座らされるようだ。

二十代後半とおぼしき隣の男は、キャップを深く被り、スマホで漫画を読んでいる。

よくこんな場所へ、そんな格好で来れて、最前列で堂々と漫画なんて読んでいられるな・・・。

 

講習の教材

 

机の上には、教材とおぼしき小さな冊子が二冊と、注意書きなどが書かれた紙切れが一枚。

紙切れを読む。

「受講者のみなさんへ」と書かれてあり、

やはり講習を受けるにあたって、まず最初に読んでおくべきものだ。

講習の時間や必要な筆記具など、概ね、通知書に書かれていたのと同じことが書かれてあるが、

禁止事項として、携帯電話などの使用禁止、帽子やサングラスの使用禁止が書かれている。

隣の若いやつは、これを読んでいないのは明白だ。

 

 

自分の後からも講習者が入ってくる。

キーチェーンを腰に提げ、ジャラジャラ音を立てる奴。

いかにもなスウェットとジャージ姿で、スキンヘッドで悪態をつくおっさん。

かったるそうに地べたを摺りながら歩き、だらしない格好で入ってくる男。 

キャップを被ったうえにフードを深く被り、ポケットに両手を突っこんだまま、

サングラスでガム噛みながら登場してくる、絵に描いたようなゴロツキも。

ここに来るのはたび重なる違反者か事故を起こした奴ら。

それ相応の身なりの人間がやって来るものだ。

 

午前9時、講習がスタート。

先に教官が注意する。

「帽子、サングラスはとってください。」

「ガムなどをかむのは禁止です。」

「スマフォや携帯ゲーム機で遊ばないでください。」

「机の上は教本と筆記用具意外は出さないように。」

一斉に帽子を脱いだり、スマフォを片づける参加者たち。

みんなちゃんと紙切れ読めっての。

というか、そんなの常識じゃないのか?

言われて初めて、しぶしぶスマフォを片づける隣の男。

講習開始になっても、こいつはまだ顔を伏せて漫画を読み続けていた。

 

「この講習は強制では有りません!」

「免停期間を短縮するため、あくまでも任意で参加してもらっているものですから、

やる気のない方は、どうぞお帰りください。」

「途中、ゲームをしたり居眠りをしたりしている方は、

他の方の迷惑にもなりますので、強制的に帰っていただきます!」

決して高圧的ではない。

至極当然、当たり前のことをまず最初に言う。

 

講習の前に、まず運転への適性検査みたいなのをやらされる。

「高速道路での追い越しが得意だ。」

「前の車が遅いとイライラする」

「エンジンの回転音を聞くと気持ちがいい」

そんな簡単な質問に、自分に正直に○か×で答えていくもの。

全部で50問くらいあったろうか、それをささっとやって回収される。

後から診断結果が出て、それぞれの運転の性格が露わになるという。

試験の合否には関係ないとのこと。

 

講習は複数の教官が入れ替わりながら、足早に進められる。

配られている冊子を元に、前方のホワイトボードに映し出されるパワーポイントで、

試験に出題される要所要所だけを教えていく。

「たとえばこんな問題・・・これは出る可能性高いですね。」

「ここ下線引いといてください、これ出るかもしれませんよ。」

「数字まで覚える必要ないですよ、この言葉だけははっきり覚えておいてください。」

もうそれ確実に出るって言ってるようなもんじゃないか?

 

それにしても、パワーポイントのエフェクト音がうるさい。

教官がパソコンをクリックし、画像を進めるたびに、

「ピュン!」「プワワワーン♪」「ビロロロローン!」と、

昔のアニメみたいな、場違いでヘンテコな音が鳴り響く。

作ったヤツだれだよ!

あんなエフェクト音、付ける必要あるかね?

 

平成も終わって、まだこんな格好してるギャル要るのかな?

 

午前中みっちりと講習を受け、昼休み。

食堂でも併設されていりゃいいのだが、それも無さそうだったので、

近所のコンビニでサンドイッチやらを買い、講習室に戻って食べる。

自分の席に、二十歳前後の若いニイちゃんが座ってやがる。

カーテンを開け、風と日光を浴びながら、やはりサンドイッチを食っていた。

窓際の席に座りたかったのか?

席はそのままでいいよと、自分は後方の誰も座っていない席で食事する。

 

ふと疑問に思い、そのニイちゃんに話しかけてみた。

「エラい若いけれど、なんの違反したの?」

すると、そのニイちゃん、しぶい表情をして答える。

「事故ったんですよぉ・・・。」

聞けば、相手の老人に骨折させる怪我を負わせてしまい、罰金刑も課せられてしまったという。

「バイトでこつこつ貯めたんですけど・・・ぜんぶなくなりそうです・・・。」

罰金は相手の通院期間やけがの度合いによって異なるが、

このニイちゃんは、警察から30万くらいみとけと言われてるらしい。

 

飲酒運転のページ。

こういうの見ると、うちのクソ親父は365日ずっとアルコールが抜けていない。

間違いなくアルコール依存症、アル中だ。 

 

まだ未来ある若者なのに、大変だな・・・。

そんなことを考えていたら、他の席からも話声が聞こえる。

65は超えているだろう、ジイさん。

やはり事故で免停を食らっていた。

横断歩道もない場所で、突然横断してきた おばあさんに接触。

転倒しただけで、大した怪我はなかったらしいのだが、

やれ腰が痛いだの、やれなんだので通院が長引き、けっきょく免停になってしまったという。

それでも警察が情状酌量してくれたのか、当初60日の免停が30日に短縮してもらえたらしい。

高齢者施設で送迎の仕事をしているから、運転免許証は必須。

なんとしても試験を合格して、仕事復帰しなければ生活ができないと笑いながら喋っていた。

 

事故の話で談笑しているのは、他と違ってふつうの人たち。

みな、交通事故を起こしてしまい、処分者になってしまっていた。

それとは逆に、やたら言動や格好がアウトローで、

講習態度の悪いいかにもなやつらは、おそらく違反の常習者たち。

違反と事故、両方を含んだ自分はその中間ってことか。 

 

午後1時。

試験が始まる。

29日まるっと免除されるには、高得点を得なければならないが、

なんのことはない、講習を受けてさえいれば、ほぼ満点であろう内容だった。

講習を受けずに試験に臨んでも、有る程度の日数短縮は得られそうだ。

 

採点と発表は午後4時になるらしいが、満点を確信して、午後からの講習に臨む。

まずは実車による教習。

広い敷地内に自動車教習所も併設されているので、

実際に教習車両とコースがあり、教官が助手席に座って運転させられる。

試験の合否には関係なく、自身の運転のクセを見てもらい、注意やアドバイスを受けるもの。

 

自分の隣には、趣味でレーシングもやっていて、

現役時代は、白バイ隊員や覆面パトカーのドライバーとして活躍していたという、

とてもそうは見えないおじいちゃんが座る。

しかし午前中の講習のとき、話の節々で、バイクやスーパーカーのうんちく、

サーキットでの逸話などが出ていたので、まあたぶんそうなのだろう。

そんな方が隣に乗っての実車講習。

狭いS字やらクランクやら走らされるの、自動車学校に通ったとき以来のこと・・・懐かしい。

 

上り坂の頂上付近では徐行しなさいとか、

左折の際は二輪車の巻き込みを防止するため、あらかじめ車を寄せなさいとか、

色々と忘れていたことを指摘された。

停止の際、複数回ブレーキを踏む、“ポンピングブレーキ”を使うこと、

見通しの悪い交差点では二段階停止すること、

あとはハンドルの持ち方がおかしいから改善した方がいいとアドバイスされた。

ポンピングブレーキは普段やっているけれど、狭いコースだとやる必要ないだろってやらなかったんだよ。

ハンドルの持ち方がおかしいのは、たぶんバネ指のせい。

 

実車教習の後は、ドライブシミュレーターを使っての講習。

これは初めてなので、ちょっと3D酔いが心配だったが、画面を見てびっくりする。

今日び、こんなカクカクなポリゴンと安っぽいテクスチャーの画像を見るとは!

これはあえて、こういうショボいCGにしてあるのか?

シートやハンドル、ギア、ウインカーやライト、ワイパーまで実車と同じ作り。

そこへ座って、CGで作られた道路を走らされる。

 

前方の信号で右折せよと指示が出た。

対向車線にはトラックが停まっている。

それが先に曲がれとパッシングしてくる。

ははん・・・これは、ひっかけだ、サンキュー事故を誘発させようとしてやがる。

どうせ右折した瞬間、トラック脇から自転車かバイクが飛び出してくるんだろ?

案の定、自転車がふらふらと交差点にさしかかる。

横断歩道を渡るかと思いきや、交差点を直角に曲がって、そのまま自転車は走り去る。

なんだ・・・フェイントかよ!

すでに車体はトラックの前面をふさぎ、横断歩道手前で止まっていた。

安心してアクセルを踏むと、バイクがガシャーン!

ここまで車の頭出して停車しているのに、突っ込んでくるアホバイクが居るのかよ!

 

これは汚い。

いいや、面白いじゃないか!

こうもドライバーを貶めようとするシミュレーター。

やってやろうじゃないの!

次はどう来るのか?

対向車線に路上駐車の車が並んでいる。

ははん、この隙間から歩行者が飛び出し来るに違いないな。

警戒しながら徐行すると、案の定、クソガキが飛び出してきた。

ふっ!

さっきのようにはいかんぞ。

遅れて走ってくる、父親らしき大人の男。

自分の子ども、ちゃんと見とけ!

CGののっぺらな父親に心の中で叱る。

 

その後も交差点左折時のバイク巻き込み事例や、

夜間の無灯火自転車の飛び出し、交差点での対向車の急な右折など、

実際の運転中にでも、よく起こりがちなシチュエーションが再現される。 

最初のバイク衝突以外は、すべてクリアしたつもりだったが、

最後のでも急ブレーキとかで減点されて、評価はB。

まあ、バイクと衝突した時点でAはないわな。

 

シミュレーターの判定結果。

 

講習室へと戻る。

朝イチにやった、適正検査の結果が返ってくる。

「あなたは交通法規を守り、基本の運転操作を確実に実行しようとの気持ちに欠けていることがうかがえます。」

はぁ?

皆が無視する、歩行者の居る横断歩道でもきちんと止まり、

皆が無視する、停留所でウインカー出しているバスにきちんと道を譲り、

レーン変更でもウインカー出さないやつが多いのに、些細な右左折でもきちんとウインカー出し、

左折する交差点に、だだっ広い駐車場があったとしても通り抜けも絶対にやらない。

人一倍、交通法規を遵守しているつもりなのだけど・・・。

しかし、実際事故を起こしているのだから、そんなことを言えないよな。

 

ただ、よく読むと、この適正検査の診断、どの判定食らっても、いいことひとつも書かれていない・・・。

「運転操作の基本から外れた気ままな運転」

「相手の立場を考えない自分勝手な運転の傾向」

「せかせか運転、あせり運転の傾向」

判定はA~Eまで5種類に分けられていたものの、どれもこれも否定的な内容だった。

どうやっても正解のない適正検査、しょせん違反者や事故者向けの検査だったってことか。

 

試験は合格。

免停期間が29日短縮され、実質この日一日のみということになった。

それぞれに免許証が返還される。

自分は初犯なので、このまま一年間、無事故無違反だと累積加点がリセットされる。

だが一年以内に また何か犯してしまうと、

ふつうの人よりも低い加点で再び免停を食らってしまうことになる。

運転はこれまで以上に慎重にならなければならない。

いや、あんな事故を起こしてしまったのだから、嫌が応でも慎重になりますって。

 

 

警察から免許証とともに交付された書類、運転免許停止処分書。

講習を受け、試験で規定より上の成績を得たので、処分期間が29日短縮となった。

 

シミュレーターの父親に怒った気持ちがあるってことは、

まだまだ運転の際、歩行者などへの配慮が足りないってことなのかもしれい。

適性検査で、あのような判定を食らってしまうのも当然か。

 

 

帰り、迎えに来てくれたお母んの車に乗る。

試験に受かって免停期間の日数が短縮されたが、

この日一日は免停なので、日付が変わるまでは車に乗ることができない。

助手席でお母んの運転が荒っぽくて危なく感じた。

朝はそう感じなかったのに、帰りにそう感じたってことは、

この日受けた講習、自分なりにきちんと咀嚼できたってことなのだろうか。

ハンドルを握る際は真剣に、今後、二度と事故など起こさないようにしたい。

 

 

焦りと悩みと疲れ、事故を起こしたとき、そんな最悪な状況で運転していたっけ。

時間に追われる仕事は自分には向いていないのかもしれない。

 



4 コメント

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Unknown (れいな)
2019-02-22 13:08:25
これはまた何か映画の紹介かな?と思いつつ、
リアルな話なのか・・・
でも実はフィクションでしたー
というオチである事を願いつつ、
武さんがそんなジョーク記事なんて書くはずが無いよな・・・
と思いつつ最後まで読み進めました。

なんと、年末にこんな大きなアクシデントを経験されていたとは驚きました。
いつもブログに先んじてドラクエ日誌で書かれているケースが多かったので。

四台絡む追突って大事故じゃないですか。
誰も死亡や大怪我が無かったのが不幸中の幸いでしたね。ホントに。
私は未だ車同士や人との接触は経験無く、もしもやらかしたらどうなるのか全く知らなかったので非常に勉強になりました。

やはり一番気になるのは事故の原因です。
走行速度のまま突っ込んだ。
との事ですが、疲労でウトウトしていた、ナビやスマホを見ていたなどでしょうか?
よそ見と言えば、密かにかなりある「綺麗なネエチャンに目を奪われていた」なるケースなのでは?とも思いましたが幹線道路のその様な速度ではさすがに無いか。
あるいは単に「早く着かなきゃ」という焦りから、前がまさか停車しているとは夢にも思わず走行しているものと完全に「勘違い」していて突っ込んだ。とか?
もしこれだと動体視力が衰えている線も考えられるので今後は車間距離を絶対に詰めない様にするなど対策が必要かも。
ノンブレーキとなれば、てんかんなど意識消失発作の類いも視野に入れなきゃならないですが、それは無いですよね?

ある程度呑気で図太い性格も必要でしょうね。
ぶっ飛ばせばギリギリ間に合うけれども事故る確率が上がる。
よりも、
10分遅刻してしまい先方に迷惑をかける事になるが構わぬ。事故ったり隠れてる白バイに捕まったら元も子もない。
を優先する
くらいの。

でも性格とかそう簡単に変えられるものではありませんので、おっしゃる様にそういう状況になる仕事は初めから避けるという自衛も重要でしょうね。

記事にされたということは物理的にも精神的にも一段落されたんだと思いますが、とにかくお疲れ様でした。
私は月に一回ぐらいしか車を使いませんが、我が事の様に捉えて一層引き締めて運転しようと思います。
返信する
こんなリアルなフィクションは書けないです ()
2019-02-22 14:56:31
 
>れいなさん
こんにちは、コメントありがとうございます。
この記事に記載していることは、すべて事実です。
広場の日誌にも、交通事故を起こしたと明記してはいませんが、
年末にやらかして、大晦日は緊急外来にかかったこと、
最悪な新年のスタートを迎えたことなど、
それなりに書きつづっていたつもりですが、
バトン回したときと同じく、これまた、れいなさん見逃していたのかな?
 
事故の原因は警察の調書では「前方不注意」とされ、
考え事をしていて、渋滞に気付くのが遅れたというふうにされています。
 
自分はこのとき、すごく眠くて、
ぶつかった瞬間も記憶がなく、居眠りだと思ったのですが、
車線変更してから、ぶつかるまでの距離があまりに短いため、
警察の現場検証では、居眠りは考えにくいらしく、
また、居眠りだと罪がかなり重くなることもあってか、
前方不注意で処理されました。
 
昨年夏から勤め始めた職場でしたが、
とにかく肌に合わず、色々と鬱積があり、
このときも焦りや疲労で、心身ともに参っていて、
今思えばハンドルなんて握ってはいけない状態だったと思います。
事故を起こした後、早い段階で辞めておくべきだったと後悔しました。
 
このリアルな出来事、記事にすることを当初ためらいましたが、
自分が事故を起こし、免停を食らってから、
不安になって色々と調べたものです。
その際、法律事務所や保険会社などのテンプレ説明なサイトより、
やはり、同じことを経験した方のリアルな記事が大変参考になり、
自分もこの体験を書きつづることで、
他の方に参考にしてもらえることもあるんじゃなかろうかと、
包み隠さず記事にしました。
 
ハンドルを握る際は決して苛立ったり焦っていてはいけないし、
いくら交通法規を遵守しているつもりでも、
体調もばっちりでないと、このような重大な事故を引き起こします。
 
ペーパードライバーの方のほうが、
当然ですが事故を起こすリスクは圧倒的に少ないです。
毎日長距離運転していて、慣れていると思っていても、
その慢心が事故を引き起こしてしまいます。
そう考えると、ずっと不慣れなままで、
いつだって慎重に運転する方のほうが、
よっぽど安全で事故を起こさない運転ができていると思います。
 
今回、これでひと段落したので、
いつまでも引きずらず、新しい仕事を見つけねば・・・
・・と思っているのですが、年度末ですね・・・。
こんな時期に中途採用の求人あるのかな?
返信する
Unknown (二種免持ち)
2020-12-03 17:51:59
修羅の国は反省がないな

追突は第一当事者

シミュレーター判定に文句垂れて
自分は規則守っているとか堂々と言ってる時点で
“何言ってんだ”

飲酒運転を繰り返す修羅の国だけのことはあるね
返信する
いやあのシミュレーターはひどいって ()
2020-12-04 00:53:10
>二種免持ちさん
 
コメン・・いや、罵倒じみた否定コメントどうもです。
 
いねむり追突に関しては100%こちらに非があるので、
猛省しております。
二度と起こさぬよう、運転時にはコーヒーやガムを携行しています。
 
こんな長文をよく読まれているように思えますが、
ただの一文で反省がないなどと決めつけ
こんな罵倒じみた短絡的なコメントをよこすあたり、
そうでもないようですね。
記事全体で反省の念を述べていたつもりですけれど・・・
読解・・・あ、自分の文章力がなかったかな?
 
なにか琴線に触れましたか?
筑豊・北九州で嫌な思いをされたとか?
修羅の国だなんていつの時代の話ですか?
 
あ、もしかしてシミュレーターの開発者かな?
もしそうだったら怒るでしょうね。
 
いやいや、ああいうの開発できるようなひとが、
二種持ちとかにわかに自慢げなハンドルネームで、
こんな短絡的なコメントするような人物なわけないか。
 
ここのブログIP割り出せないから、こういうとき不便。
返信する

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