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ペンタス

2014-09-29 23:10:58 | フラワー・園芸

夏から初秋にかけて花壇で楽しめる花、ペンタス“Pentas lanceolata

アカネ科の多年草で、サンタンカを小ぶりにしたような花。

生育旺盛で育てやすく、長い期間 楽しめるので人気の花。 

 

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サンタンカが庭木花として、庭に植え付けられるのに対して、

ペンタスは草花として花壇や鉢に植えられる。

多年草なのだが、アフリカ原産で寒さに弱い個体もあり、

たいてい一年草扱いとして販売されている。

 

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福岡では3月くらいから店頭に並びはじめ、春から晩秋まで長く花を咲かせ続けてくれる。

アジサイのように、枝の先端に半球状に小さな花をたくさん付けて次々に咲く。

花は1~2cmくらいと小さく、正面から見ると星形で、

側面からみると、ユリを小型にしたような形。

尖った5枚の花弁が開く。

名前の由来はこの花弁の数、ギリシャ語の“5”のペンタからきている。

 

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側面から見ると小さなユリの花のよう。

 

生育は旺盛で、ぐんぐん大きく成長するのだが、

肥料が乏しくなると、だんだんと徒長して葉と茎ばかりになり、花穂が少なくなってくる。

美しい状態を維持したまま株を成長させるには、

こまめな花がら詰みと、枝の切り戻し、追肥が必要である。

 

Photo

次々と花が咲くが、花がらをそのままにしておくのは見苦しい。

つまんで取るか、ふるい落とすといい。

 

病気にはなりにくいが、梅雨時期や過度な水やりが原因で、

葉の表面に黒い斑点が出ることがある。

カビが原因の黒斑病の類で、ならないように予防するしかない。

枝単位で発病した場合はそこを取り除けばいいが、

株全体がこうなると見苦しくなってしまうので注意が必要。

湿気には弱いようで、茎が溶けてしまうこともあるので、

植える土の水はけは良くして、風通しの良い場所を選びたい。

 

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病気には強い反面、害虫の被害に遭いやすい。

風通しが悪く湿気が多いと、カイガラムシやハダニにやられることがある。

だがそれよりも驚異なのが、バッタやイモムシによる食害だ。

美味しいのか、けっこう大胆に食べられ、

大きなイモムシ数匹にたかられると、アッと言う間に茎と太い葉脈だけにされたりする。

 

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もうすぐ10月、寒い地方ではもうペンタスの時期も終わりだが、

温かい地方では、まだまだ11月中旬くらいまでは育てられる。

冬・春花が園芸店に出そろうまでのこの時期、もうしばらくは花壇を楽しませてくれる。

夏花がくたびれて花壇が寂しくなった時期、

切り戻しをして、再度ペンタスを咲かせて、繋ぎとして利用するのもいい。

 

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ペンタス

福岡県直方市ふくち山麓はな公園にて。

 

 


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