よろず戯言

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セミの羽化

2016-07-25 23:52:41 | 日記・エッセイ・コラム

※本記事、"セミの羽化"には、グロテスクな画像(セミではなく・・・)が含まれています。

これらが苦手な方は、読まれる際、ご注意ください。

 

先日の夜、仏間に居たお母んが自分を呼ぶ。

「庭のキンモクセイ見てみ!」

窓から庭に植わってあるキンモクセイを見る。

暗がりのなか、一点だけ白い場所があった。

葉っぱにしがみついた、羽化中のセミだった!

 

「そっちにもおるんばい!」

お母んが、キンモクセイの隣のサザンカの木を指さす。

うぉっ!こっちにも!

うちの庭で二匹のセミが同時に羽化していた!

田舎に住んでいるとはいえ、セミの羽化なんて、そうそう遭遇できる光景ではない。

さっそくデジカメ片手に、庭に飛び出した。

 

 

 

セミの羽化を見たのは、自分の記憶では小学生の頃、

お母んの実家、長崎の山奥にあるジイちゃん家で見たっきり。

あのときは捕まえて、部屋のなかで観察しようとしたが、

残念ながら、羽化途中でセミは死んでしまった。

途中で移動させたのが間違いだった。

セミに限らず、昆虫の羽化や脱皮はとてもデリケートな瞬間。

無防備な状態で天敵に狙われてしまうことも多いし、

途中で体力が尽きてしまうこともある。

なるべく刺激を与えずに、少し離れた場所で静かに見守るのが一番だと知った。

 

 

近くで観察すると、クマゼミだと判った。

自分が子どもの頃は、クマゼミはそんなに居なくって、

その大きさも相まって、捕まえたら自慢できるセミだったのだが、

近年は聞こえてくるのも見かけるのも、ほとんどクマゼミ。

逆に子どもの頃わんさか居た、アブラゼミやニイニイゼミはほとんど見かけない。

30年の間に、セミの勢力図が変わってしまったか?

 

 

落ちそうで怖い。

 

この日、昼間は雨が降っていて、この時もかすかに霧雨のような雨が降っていた。

雨に濡れた木の枝、水滴のついた葉っぱ。

そこに、しっかりと捕まったセミの抜け殻。

その抜け殻に、必死に捕まっている、ほんのり色が出てきた白いクマゼミの成虫。

体が固くなり、完全に色が付いたら羽化完了。

数年もの間、地中で過ごしたセミの最後の数週間が始まる。

 

二匹とも雄だった。

 

翌朝、抜け殻だけは確認できたが、真っ白の成虫の姿は確認できなかった。

地面に死体も転がっていなかったので、

どうやら無事に羽化を済ませ、飛び立って行ったようだ。

うまく相手を見つけて、子孫を残して欲しいものだ。

 

 

右の方、ピンボケだった・・・。

 

うだる暑さのなか、響き渡るセミの声が暑さに拍車をかける。

とくにクマゼミの鳴き声のうっとうしさったらない。

でも、羽化の光景を見てしまうと、それも許せてしまうから不思議。

逆に考えよう。

セミの声が聞こえるから、スイカもかき氷も美味さが倍増するんだと。

水ようかんも。

 

セミの抜け殻近くをよく見ると・・・。

 

コウガイビルがぁぁぁぁ!!

まさか、羽化中のセミを食べにきたわけじゃあないよね!?

 



2 コメント

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羽根が透き通ってますね〜 (osaruno-koke)
2016-07-27 02:36:46
セミの羽化、二匹同時に見られるなんてスゴイ!
羽根が透き通っていて、キレイですね(o^^o)
私も同じ失敗したことがあります。
羽化の途中で死んでしまい、
かわいそうなことをしてしまいました。
やっぱり、そっと見守るのが一番ですよね^_^
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2016-07-27 20:59:07
osaruno-kokeさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
 
二匹同時は自分も驚きました。
神秘的な光景で、ずっと眺めていたかったです。
蚊がたかってくるので、写真だけ撮ったら退散しましたけどね。
 
羽化の最中、外部からのストレスでも
弱って死んでしまうこともあるらしく、
本当はフラッシュ撮影も、よくないそうです。
知らずにフラッシュ使ってしまったのですが、
二匹とも無事に羽化できたようで安心しました。
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