The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

オエノテラ・オドラタ Oenothera odorata

2015-04-30 09:08:09 | ポルトガルの野の花

 

アカバナ科、マツヨイグサ属、南北アメリカ大陸原産の一年草または多年草、

学名:Oenothera odorata、和名:マツヨイグサ(待宵草)、

英名:Evening Primrose、Suncups、Sundrops、

2015年4月29日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影

 

マツヨイグサ属にはおよそ125の種が含まれており、14節が構成される。どの種も南北アメリカ大陸原産であり他地域には産しない。日本も例外ではなく、野生のものは帰化植物か、逸出した園芸植物のいずれかである。

原産地では種により海辺や平野から高山に至るまで幅広く分布するが、パイオニア植物なので、自然状態では平地では河原、砂浜や砂漠、山ではガレ場や、山火事の跡などの荒地や痩せ地に、人為的にかく乱された環境下では鉄道線路沿いや路肩、耕作放棄された畑や休耕田のような場所に生え、他の植物が成長してくると姿を消す。日本では造成中の土地や未舗装の駐車場でもよく見かける。

 

マツヨイグサ属植物は、メキシコ北東部からアメリカ合衆国のテキサス州にかけての地域が発祥の地と考えられている。氷河期にこの地域は結氷から取り残され、そこに本属植物が生き残った。間氷期にはそこから再び大陸全土に分布し、氷河期に入ると再び分布を縮小した。更新世には都合四度のこうした分布の縮小と拡大が繰り返され、それが今日見られる多様な種分化を促したと考えられている。また本属植物は野生下においても容易に種間で交雑し、そうして生じた雑種や、人為的に交配して得られた品種が固定され、新種に分化することがあるため、種数が非常に多い。

 

種としてのマツヨイグサ O. stricta も、原産地はチリやアルゼンチンといった南米で、嘉永年間(1848年〜1853年)に日本にもたらされ、当初観賞用として植えられていたものが逸出し、昭和30年代に同属のオオマツヨイグサO. erythrosepala とともに空き地などに大群落を形成した。しかし近年はこれも同属のメマツヨイグサ O. biennis に押され、姿を見る機会は減った。日本に移入された、あるいは侵入した種は、秋に芽生え、ロゼットで冬を越し、初夏から霜が降りる晩秋にかけての非常に長い期間花を咲かせ、秋に種を散らした後、冬には枯れる一年生植物(越年草)ばかりであるが、原産地には根茎を有する多年生の種もある。

 

草丈は種により異なり、チャボツキミソウのような高山植物では高さ10cm程度、低地産の O. stubbei では3mにまで成長する。葉は開花軸に対して螺旋形に付き、鋸歯を持つか、または深く裂ける(羽状中裂)。花は多くの種において黄色い四弁花で、どの種も雌しべの先端が4つに割れる特徴を有する。一日花であり、多くの種が夕刻に開花し夜間咲きつづけ、翌朝には萎む。これが「月見草」や「待宵草」の名の由来である。

 

種としてのマツヨイグサ O. stricta はオオマツヨイグサ O. erythrosepala と似た環境に自生するので紛らわしいが、オオマツヨイグサに較べ丈が低く、葉が細いことから区別できる。マツヨイグサ属には黄色以外の白、紫、ピンク、赤といった花を咲かせる種もある。標準和名では、黄花を咲かせる系統は「マツヨイグサ」(待宵草)、白花を咲かせる系統は「ツキミソウ」(月見草)と呼び、赤花を咲かせる系統は「ユウゲショウ」(夕化粧)などと呼んで区別しているが、一般にはあまり浸透しておらず、黄花系統種もよくツキミソウと呼ばれる。しかし黄花以外の系統がマツヨイグサの名で呼ばれることはまずない。なお黄花以外の種は園芸植物として栽培されているものが多い。開花時間帯についても、ヒルザキツキミソウなどはその名のとおり昼間に咲く。英語では夜咲き種は evening primerose、昼咲き種を sundrops と呼び区別している。基本的に虫媒花だが、開放花ながら自家受粉を行う種や、閉鎖花を咲かせる種など様々である。(ポルトガルでは昼に咲いているから、ヒルザキツキミソウsundropsだろう)

 

黄花系統種のうち、マツヨイグサ O. stricta やコマツヨイグサは、花が萎むと赤く変色するが、オオマツヨイグサやメマツヨイグサはそれほど赤くはならないので、こういった点でも種を区別できる。種としてのマツヨイグサ O. stricta も、花色は黄色で、径は約3cm程度である。本属植物の花の花筒は非常に細長く、その奥に蜜が分泌される。また花粉は、粘着糸によって互いに緩く結合されている特徴を持つ。これらの形質は、花粉の運搬を開花時間である夕刻を活動時間帯とするスズメガ類に頼っていることと深く関係している。スズメガは口吻が長く、それを伸ばせば花に触れることなく吸蜜できる。しかも吸蜜は飛翔しながらなので、花粉が付着しにくい。さらに飛翔時は常時ホバリングをして体が振動しており、ミツバチのような花粉運搬用に特化した身体構造も有していない上に、体表は鱗粉で覆われていて、粉状の花粉は定着しにくいので、いったん虫体に付着した花粉も振動によりはたき落とされる可能性が高い。しかし、長い花筒の奥に蜜があれば、スズメガは長い口吻をその奥に突っ込むことになり、雄しべの葯や雌しべの柱頭に体が引き寄せられる。また、粘着糸で互いに絡み合った花粉は、虫体に容易に絡みつき、体表に保持されることになる。

 

また、アメリカでは本属の多くがチョウ目幼虫の食草であり、なかでもヤガの仲間である Schinia felicitataSchinia floridaO. deltoides に対して選択的な嗜好性を示す。日本ではスズメガ科のベニスズメがこの仲間を広く食草とする。

 

若い根茎(コショウを効かせたような風味がある)を根菜として、または新芽をサラダで食べることができる。日本では若芽をおひたしにしたり、花を天ぷらにするなどして食べることがある。しかし、胃腸の不快感と吐き気が時々起こる可能性が報告されている。

 

全草を煎じて収斂剤あるいは鎮静剤に使用する。これらは喘息に対する鎮咳効果や、胃腸障害に対する鎮静効果があるとされている。かつてはメマツヨイグサ O. biennis を材料にした湿布薬が外傷治療に用いられ、全治までの日数を短縮させたこともある。cure-all king(万能薬の王様)というマツヨイグサの俗名の一つは、こうした多岐に渡る薬効にちなんだものだが、その有効性が臨床試験で示されなかった点には注意すべきである。なお漢方でも同様の薬効があるとされ、山芝麻の名で生薬とされる。

 

完熟種子にはガンマリノレン酸および必須脂肪酸が約7〜10%含まれている。一般にはプリムローズ(月見草油、月見草オイル、英: Evening primrose oil)の名で知られるメマツヨイグサ O. biennis の種子油は、月経前症候群 (PMS) による生理痛を抑えるのに使用される。また、ガンマリノレン酸は乳癌治療に対しても有効であると言われている。しかし、ヒトの有効性に対するデータは十分ではない。(Wikipediaより)

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ヴェロニカ・ペルシカ Veronica persica

2015-04-29 10:38:39 | ポルトガルの野の花

 

オオバコ科、クワガタソウ属、ヨーロッパ原産の越年草、

学名:Veronica persica、和名:オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)、別名:瑠璃唐草、天人唐草、星の瞳、

英名:Common Field-speedwell、

2015年4月27日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影

 

路傍や畑の畦道などに見られる雑草。(ポルトガルでは今まで見たことがなく、今回初めて見つけた)

和名はイヌノフグリに似てそれより大きいために付けられた。フグリとは陰嚢のことで、イヌノフグリの果実の形が雄犬の陰嚢に似ていることからこの名前が付いた。オオイヌノフグリの果実はハート型で、フグリに似てはいない。

 

秋に芽を出して他の植物が繁茂しない冬に横に広がって育ち、早春に多数の花をつけ、春の終わりには枯れてしまう。夏の間は種子で過ごす。寒さに耐えるため、細胞内の糖濃度を高める機能を持ち、葉と茎に生える短い毛で雪と霜を遠ざけて保温する。

 

草丈は10–20cm。葉は1–2cmの卵円形で、鋸歯がある。花弁は4枚。ただし、それぞれ大きさが少し異なるが、花は左右対称である。色はコバルトブルーだが、まれに白い花をつけることがある。

 

花は太陽の光によって開閉し、1日で落花するが、2日目にもう一度開くものもある。花の中心にある蜜でハチ、ハナアブ、チョウなどの虫を誘う虫媒花だが、自家受粉も可能で、自家受粉でよく見られる近交弱勢はないか非常に小さい。

 

アジア(日本を含む)、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア、アフリカに外来種(帰化植物)として定着している。日本に入ったのは明治初年と推定され、1884年あるいは1887年に東京で見られてから急速に拡大し、1919年には全国的にありふれた草になった。

 

近縁種にイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、フラサバソウなどがある。いずれもオオイヌノフグリより小型で、花ははるかに小さいので目立たない。なお、日本の同属にはクワガタソウ (Veronica miqueliana) の仲間があり、これは山地から高山に分布し、イヌノフグリを大きくしたような美しい花の野草である。(Wikipediaより)

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メディカゴ・マリナ Medicago marina

2015-04-25 12:05:13 | ポルトガルの野の花

 

マメ科、ウマゴヤシ属、地中海沿岸地域原産

学名:Medicago marina、和名:マリーナ・ウマゴヤシ、英名:Coastal Medick、Sea Medick、

2011年3月、ポルトガル、アルガルベ地方で撮影

 

メディカゴ・マリナMedicago marinaの黄色い花。

 

花の直径は8ミリほど。

 

草丈は20cmほど。

 

葉は濃い灰緑色で綿毛がある。

 

海水浴場などの砂浜に地を這って広がっている。

 

メディカゴ・マリナMedicago marinaでした。   ©2015  MUZVIT

 

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ラミウム・アンプレキシカウレ Lamium amplexicaule

2015-04-24 14:26:45 | ポルトガルの野の花

 

シソ科、オドリコソウ属、1年草、または越年草、アジアやヨーロッパ、アフリカなどに広く分布、

学名:Lamium amplexicaule、和名:ホトケノザ(仏の座)、別名:サンガイグサ(三階草)、

英名:Henbit Deadnettle、葡名:Lãmio、

2011年2月12日、2015年2月12日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影

 

成長した際の高さは10 - 30cm。四角断面の茎は柔らかく、下部で枝分かれして、先は直立する。

 

別名のサンガイグサ(三階草)は、茎が段々につくことから。

 

葉は対生で、縁に鈍い鋸歯があり、下部では葉枝を持つ円形、上部では葉枝はなく茎を抱く。

 

花期はポルトガルでは2月、日本では3 - 6月、上部の葉脇に長さ2cmほどの紫で唇形状の花をつける。

 

つぼみのままで結実する閉鎖花が混じることが多い。

 

白い花をつけるものもあり、シロバナホトケノザ(f. albiflorum)と呼ばれる。

 

日本では、北海道以外の本州、四国、九州、沖縄に自生する。

 

道端や田畑の畦などによく見られる雑草である。

 

子供が花びらを抜き取り、それを吸って蜜を味わって遊ぶことがある。

 

春の七草の一つに「ほとけのざ」があるが、これは本種のことではなく、標準和名をコオニタビラコというキク科の草である。ところが、このためにこの種を七草の「ほとけのざ」であると誤解されている場合がある。本種は食用ではないため、注意を要する。(Wikipediaより)

 ©2015 MUZVIT

 

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