ゑんぢんぶろぐ

のんきそうには見えますが頭の中は不安で一杯。あまり過大な期待と責任は負わせない方が互いにとって身の為です。いやマジで。

シリーズ「読了」

2017年06月30日 17時07分09秒 | 読書
「平凡なんてありえない」
著者:原田宗典

「原田宗典」まとめページっ資料室(仮):「原田宗典」

コピーライター出の割にいとも簡単に商品名やらキャッチコピーやらを放ち(芸風だが)、初めてステレオに接した際には兄貴ぶって妹(↓)と、よく解らないままにジャズレコードを鑑賞したり、初期型と改良型のアメリカンクラッカーを比較しつつクラシックな昔に想いを馳せ…。

相変わらず自由奔放なエッセイテクニックを見せつつも…

後半に差し掛かる辺りから、著者の筆がまた新たな輝きを見せる。

一気に空気感が変わるのは155ページ…「お母さんごめんなさい」と付けられた章からである。

著者独特の自虐的かつノスタルジックなギャグを織り込みながら…
おそらくはある程度以上の年齢の読者なら胸を締め付けられるような郷愁と少しの後悔と近未来への妄想を掻き立てられるであろうエッセイ群は
これこそが著者の腕の片鱗であり、愛される理由なのだと痛感させられる。

実に見事である。

そして何より本作で特筆すべきは…実妹:原田マハによる解説である。
あの短い文章で著者:原田宗典の「妹でしか知りえない」魅力をコレデモカと詰め込んだ上になんとも切なくも暖かい読後感を残していく。
…まさにこの兄にしてこの妹あり、なのだと感心した次第。

「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
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