JTDの小窓

川崎市幸区下平間の鍼灸・手技療法『潤天堂』院長のあれこれなつぶやき

ストレッチ屋さん

2013-05-01 | 日記
というわけで(どういうわけ?)、恵比寿にある「ストレッチ屋さん 恵比寿本店」に先日行ってまいりました。マッサージを盛り込んだコースもあるようでしたが、「おすすめ」とあった60分のストレッチコースをみっちり受けてまいりました。
「ストレッチ屋さん」。画期的ですね。まさにストレッチに特化した施術を行っているわけです。マッサージを受けに出かけるときは(いくつかの理由で)いつも身分を隠して受けるのですが、今回は身分を明かし、「是非いろいろ教えてください」と伝えた上で受けてまいりました。いやぁ気持ちよかったです。痛いんですけど気持ち良い。上手な先生でした。こちらの質問にも丁寧にお答えくださいました。今まで取り入れてなかったようなストレッチ法がいくつかあったので、わが院でも今後入れていきたいと思いました。ごちそうさまでした。



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当院で行う 『+(ぷらす)整体』

2013-05-01 | 臨床・治療
「整体」というと、「鍼」「灸」や「あんまマッサージ指圧」を業とする先生方からすると、あまり受け入れられないネーミングかもしれません。鍼や灸、あんまマッサージ指圧は国家資格であるのに対し、整体やカイロプラクテイックは国家資格ではなく、団体の独自資格(認定資格)であるという理由があるからです。

私は鍼灸とマッサージの免許をとって数年臨床経験を積んでいるとき、もっと脊柱(頚椎・胸椎・腰椎)のことや環椎後頭関節(後頭骨と第1頚椎で構成される関節)のこと、骨盤(腸骨・仙骨)やそこに連結する仙腸関節などの勉強をしたくて、当時新宿にあった整体やカイロプラクティックを教えてくれる学校にしばらく通っていました。鍼灸の学校で学んだことよりも、さらに詳しく関節の構造や機能のことなどが、実技を通すことでより実践的に学べ、目からウロコで大変面白く勉強になりました。当時思ったことですが、実は最初「みんな解剖学のことや生理学のこととか、基礎医学的なことってちゃんと勉強やってるのかなぁ」と懐疑的な目でみてしまっていました。でも、生徒さんたちは皆真面目でとても勉強熱心でした。「国家資格という安易な自信の上にあぐらをかいて勉強していない鍼灸師がいるとしたら、治療技術面でも経営面でも負けてしまうよ?」と思ったものです。立場上、整体やカイロを両手をあげて推奨するわけではありませんが、「ここから学ぶべきことは多くある」というのが私個人の考えでもあります。

当院で行う「整体」はストレッチを主体としたものです。ポキポキと骨を鳴らすことを目的としたものではありません。「筋肉を緩めるため」にも「関節を調整する」にも、どちらにしても人体各部の関節の構造を把握し、施術に必要な関節をピックアップしていき、そこに付着する筋肉を効率よく柔らかくする手段として「ストレッチ」を入れていきます(基本的には最初に指圧やマッサージを行い、その後にストレッチを加えていきます)。「関節がかたい」といってもその関節をやみくもにグイグイ押したりひっぱったりして柔らかくしようとするのはよくありません。関節には、その関節を動かそうとする筋肉が必ず付着しているので、この筋肉を上手に動かすことによって効率よく関節に影響を与えることができます(例えば仙腸関節のロッキングを緩める際、仙腸関節のみ刺激するよりは股関節のストレッチを入れてあげると、より効果的に仙腸関節に影響を与えられます)。なお、ここで行うストレッチは『ゆっくりと時間をかけて少しずつ伸ばしていくようなストレッチ』を行なっていきます。ストレッチはゆっくりじっくりやったほうが気持ちがいいし、ちゃんと伸びてくれるんです。

ストレッチは「痛み」だけを感じて行うのはよくありません。「痛み」だけを感じてしまうと筋肉は防衛反応で縮こまろうとしてしまいます。そこになおさら「引っ張ろうとする力」をかけてしまうと筋肉を傷めてしまうからです。一番良い感覚は「痛きもちいい」。痛いけど気持ちいいという感覚で行なうのがもっとも効果的です。パーソナルトレーナーの伊藤和磨先生は、ご自分の患者さんに「このストレッチをやってください」とは言わず、「こうすると気持ちいいから試してみて!」と言ってストレッチ法をお勧めされるそうです。なるほど。「家でもストレッチしてください」というと、患者さんは「面倒くさい・・」と思うかもしれませんが、「こうすると気持ちいいよ。だからやってみて」と伝えれば、積極的な気持ちで取り組めるかもしれませんよね。大変いいことをききました。私が今後このように言って勧めたら「伊藤先生の受け売りだな」とご理解ください。


「整体」は指圧マッサージ90分コース・120分コースからで受け付けております。







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小児鍼

2013-05-01 | 臨床・治療
ほとんど風邪もひかず病気にもならない娘(2歳9ヶ月)ですが、このところ鼻水が出たり強い咳が出たり、時に連続して咳込むようになりました。
夜間も寝ている間に咳を何度もしたり、また後鼻漏などでかなりきつい咳込みをしたりして何度も目を覚ましたりするようになりました。また、鼻が詰まるせいで大きないびきをかくようにもなりました。今まで臨床で小児鍼をする機会がなかったのですが、娘にやってみました。


小児鍼は、「鍼(はり)」といってもいずれも刺さない鍼です。私はこの5本のセットを持っていますが、いずれも軽く撫でさすったり、ちょんちょんと痛くないようにつついたりする程度の大変やさしい刺激です。施術時間は全身を行うとしても5分程度です。


今回使用したのはこのまん中のものを使用しました。




丸い方を下にしてやさしく撫でたり、尖っている方を下にし、指頭をうまく使って触れるか触れない程度でちょんちょんと叩きます(つつきます)。

皮膚がぽーっと赤くなってきたらその部分はそれで終了です。

本来は全身的に施術する場所がほぼ決まっているのですが、今回は前腕(肘周囲)と首から背中(大椎~身柱)に絞って行なうことにしました。

初日、「咳コンコンの治療するよ」というと、不思議なくらい素直にさせてくれました。驚いたことに、その日の就寝中からいびきはかすかになり、咳込むこともほとんどありませんでした。鍼灸師という立場でありながらあまりの急な変化に「え~ こんなすぐ効く?」という感じでした。
2日目、「今日もするよ~」というと、おとなしく目の前に座るのですが、今度は小児鍼の「鍼」に興味をもち、取り上げられ逆に「ちりょうしてあげます」といい、治療させてくれません。仕方ないので母指腹や示指・中指の腹を使って乾布摩擦のようにして、初日と同じ部位を軽く赤くなるまでさすっておきました。
結局治療したのはこの2回。小さいいびきを時折かくときはありますが、ほぼスーッスーッという鼻息に落ち着き、咳込みはおさまったままです。鼻水がまだ多少出るのでもう少しやってみようと思っています。


子供に限らず大人にも、深く刺す鍼ではなく「浅い、優しい、軽い鍼」がびっくりするような効果を引き出してくれることが多々あるんですよ。







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