JTDの小窓

川崎市幸区下平間の鍼灸・手技療法『潤天堂』院長のあれこれなつぶやき

西條一止先生 ~鍼と自律神経の講演~

2013-04-17 | 臨床・治療
4月14日(日)、西條先生の講演を拝聴してまいりました。テーマは、

「刺鍼による心拍数減少の自律神経メカニズム」~「自律神経の働き」を指標に、「体の仕組み」を動かし、「体の治す力」を高め、「21世紀社会が求める」「体に優しい鍼治療」~


「浅刺・呼気・坐位」が心拍にどのような影響を及ぼすか、実際に心電図をとりながら施術し、その波形から自律神経に与える影響をご説明くださいました。

先生の長年の研究から導き出された「浅刺・呼気・坐位」の施術は、

「副交感神経と交感神経両方を高める効果をもたらす」

ということなので、まさに順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生の言われる「交感神経と副交感神経はともに高いレベルで機能することが理想」という理論に応用できる施術なのではないかと大変興味深く伺ってきました。

また、経絡治療の先生との共同研究から、経絡治療の本治法と同じ効果を、この「浅刺・呼気・坐位」の施術でもたらすことができるということでした。一点違うのは、西條先生方式が「坐位」であるのに対し、本治法は「臥位」で行っていること。「臥位」で行っても経絡治療の先生は両自律神経の機能向上がみられ、その理由は「押手」が関係しているかもしれない(今後も研究)とのことで、大変興味深いものでした。

鍼灸がエビデンス(科学的根拠)を持つことは、患者さんに対してはもちろん、機があれば医師に対して説明できるものとして大切なことだと思います。まだまだ解明されていない鍼灸のもつ能力がたくさんありますが、その分、医療に携わる者として、施術者としてやりがいに限りがありません。






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自分でできる「あたまとからだのバランス調整」

2013-04-17 | 臨床・治療

最近ではジョギングやランニング、ウォーキングなどの人気が定着し、多くの方が日常的に運動するようになってきました。「健康のために」「ダイエットのために」という理由が多くを占め、実際その効果も上がってきているようです。しかし、毎日仕事で遅くなったり疲れていると、運動する時間もなければ気力も湧かないという方もたくさんいらっしゃると思います。

もちろんベストなのは「毎日はできなくても週に数回、夕方~夜にかけて(就寝の1時間前までには終わらせるようにして)30分~1時間のウォーキングや散歩を行うこと」ですが、これが難しい方は極力日々の生活の中に運動を取り入れるだけでも違ってきます。

例えば
(1)今まで自転車で移動していたものを徒歩に変える。
(2)2階や3階ならエスカレーターやエレベーターを使わず階段を使う。
(3)通勤に電車を使っている方ならひと駅前でおりて歩いて帰る。

とりあえず運動的なものならこの3つからすぐ始められます。
他には
「ガラス張りの建物の前を通ったり信号待ちなどで立ち止まったときは、必ずガラスに映る自分の姿を見て、猫背になっていないか確認し、意識してアゴをひき、胸を張るクセをつける」とか、「利き手と逆の手を使う。例えば箸を持つ手を変える、水拭き・ぞうきんがけのときにいつも使わない側の手を使う」なども、ちいさいことながらもあなどれない動作・運動です。

内勤などのお仕事で疲れた方のほとんどは「あたまの疲れ・脳のつかれ」です。これに精神的なストレスなどが加わったり、しかも積み重なってしまうと不眠などを起こしたり、ひどい場合は「うつ」的な症状を伴ってしまうことがあります。「あたまの疲れ」と「からだの疲れ」は同じバランスで持つことが大事です。そのためにも仕事をめいっぱい頑張った時ほど、身体を動かす必要があります。
逆のことも言えます。一日を通して身体を動かした日やたくさん運動した日など、疲れているから眠れるはずなのに、夜になっても頭が冴えて眠れないときがあります。こういったときは本を読むとよいかもしれません(難しい本だとより効果的です)。からだの疲れとあたまの疲れのバランスをとる意味で前者と同じです(推理小説など、読んでて夢中になりすぎてしまうものは逆効果のこともあるのでご注意を)。これを行うことできちんと眠れ、また、質の良い睡眠を得られ疲れも取れやすくなります。

よい睡眠をとることは自律神経のバランスをとることに大きく関係していますのでぜひ取り入れてみてください。

そして、あとはなによりも「ゆっくり」を意識することです
(順天堂大学医学部教授 小林先生より)。

焦っているときこそこの言葉を思い出して、

「あ、いけない。ゆっくりだ、ゆっくり」

と、心の中でつぶやいてください。
私もここ一年「ゆっくり」を意識することで心にゆとりができたり、却って効率よく物事が進められるようになったりと、多くの面でよい効果を得られました。


いちどにたくさんやろうとしたり、いきなり頑張りすぎてしまうと、
ほとんどの場合数日で終わってしまうので、「できることからコツコツと」でやってみましょう。











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歳を実感した日

2013-04-17 | 日記


私も今年46歳を迎えようとしておりまして

最近とみに視力の低下や変化を感じるようになりました。

中でも近いものが見えにくくなってきたのに気づいたのは昨年の後半くらいから。

少し遠ざけないと文字が見にくかったりして、

「これってもしかして・・・」と、この時あの二文字が頭をよぎりました。

それでも日常生活に支障があるわけでもないので気にせず日々経過。



本日、ふと待合室に置いてある患者さん用の老眼鏡が目に入りました。

そっと手をのばし、かけてみると



「あぁ よくみえますなぁ」



老眼確定の瞬間でした。

でも、不思議といやな気持ちはしませんでした。

老眼鏡を少々下にずらして「どれどれ」みたいに物を見るシーン、

身近でもドラマのワンシーンでも見ますよね。

結構あれに憧れている自分がいるようです。

普段かけないときは頭にのっけておいて、

新聞や細かい文字のものを読むときなどに、抜けた感じでずらしてかける。


うーん、いいですねぇ。


こういうものが似合うように歳をとりたいなぁと思う

アラフィフの私でございます。








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