霊界の門 ・見えないものの力

霊界や因縁から、現在の自分をみつめ、「見えないものの力」を味方にしましょう。

「はい!こちら110番」

2014年07月25日 | 心霊現象
今日は少し変わった視点から、この世の中を見てみたいと思って書いています。

今日の「題目」は読んで字のごとし。
私は夜も更けたころ「110番」をまわす。
街道沿いに建つマンションに越してから、40年近く経つ。
交通事故多発地点の「ここ」は、たいがい私は通報人になった。
それが最初であれば、第一通報者(人)となる。
交通事故はその「音」で目が覚める。
夜中でも飛び起きて、表の道路に目をやる。
その時の私は、○○交番の分室のような使命感さえ覚えてすかさず第一報を入れる。
人が道路で横たわり動かないのを見てとって、私は「119番」をダイヤルする。
『火事ですか、事故ですか?』とまず最初に聞かれる。
その両方の場合もあった。



慣れとはやっかいでもあり、恐ろしくもある。
夜11時過ぎ、私は「怒鳴り合う声」で目が覚めた。
小さい駅ながらも一応繁華街である。その界隈は何かと「事件や事故」が多い。
人が集まるところは何かと「きな臭い」のは、どこも同じなのだろう。
6階に住む私は、外を見下ろす。
丁度目の下で「それ」が繰り広げられていた。
男二人で怒鳴り合い、殴り合い?・・・。
歩道に横倒しになった「警邏(けいら)」のおまわりさんの自転車が見えた。
ん?、一人はお巡りさんか?。警察官を殴るとなるとこれはりっぱな「犯罪」である。
つまり「現行犯」であり「公務執行妨害」である。
その二人を遠巻きに見て、逃げるように立ち去る女性たち。さらに駅から出てきて家路へと急ぐサラリーマンは、「ちら見」するだけで逃げるように路地へと消えていく。
しばらく二人の怒鳴り合いや殴り合いを見て、時計をのぞき帰っていく者もいる。(見世物じゃないぞ)
いったいこの「目撃者」の中の何人が、通報しているのだろうか、110番へ・・・。
私は5分間はしっかりと観察した。しかしどう見ても「警邏中のおまわりさん」が危ない。
とうとう私は携帯をカバンから出して通報。
「もうすでに幾つか連絡が入っているでしょうが・・・」と前置きして通報する。
時間、場所、状況。そして自分の身分。
これだけの時間が経っているにもかかわらず、私が「第一通報人」だった。
「うそでしょう?、だってもうすでに前から怒鳴り合い、殴られ、二人が街道の真ん中まで出て来て
、行き交う車がそれを除けて通っていくという有様なのに。見ている人だって多いのに誰もまだ連絡してくれないの?・・・」
『あっ、今数件立て続けに入ってきました。了解です。パトカーも出動しました。お名前は、匿名が希望ですか?』だって。
「とんでもない、実名で結構です」と、私は名前と住所と電話番号を伝えて終わりにした。
『これから実際に見たことをお聞きできませんか?伺いますので・・・』という申し出は、さすがに次の日の仕事を考えてご辞退した。

しばらくすると、けたたましいサイレンの音と一緒にパトカーが二台、それに救急車、警邏中のお巡りさんが5,6名駆けつけていた。
小太りの「マッチョな若い男」は、私が見降ろすところで現行犯で捕まった。

若そうなお巡りさんは、大分殴られたとみたが決して自分からは手を出すことはなかった。
彼がその実力を行使したのは、街道に二人が出てもみあいになり、行き交う車がそれを除けて通るという危険な時だけ、ありったけの力で「マッチョ男」を引きずって歩道にもどした時だけだった。
パンチを顔と体にいくつかもらっても、彼は相手を殴りはしなかった。
いつか、もし聞かれることがあったら、「それ」だけは彼のために証言してあげようと思ってその日は眠りについた。

翌日、仕事のさ中に携帯に着信があった。
「高島平警察」とある。といっても電話番号だけだ。
家に帰って「何事か?」と聞いてみた。
『一部始終をご覧になっていたのですか?。もしそうでしたら何で言い合いになり怒鳴り合いになり、殴ってきたのか・・・。多分に最初の「事の発端」が問題でして。目撃者もなくはっきりしないんですよねぇ。見ておられたなら、そこんところを是非・・・』
「私とてね、怒鳴り合う声で起こされて、下を見ただけですから出発(発端)はわかりません。ただね怒鳴る言葉でこんなこと言ってましたよ。おれのを壊しやがって、直せよ!てめぇがやったんだろうが!なんて内容でね。
そうそう、これだけは言っておきますがねお巡りさんはね、私が見ている限り手を挙げてはいません。
殴られっぱなしでした。顔なんか腫れてなかったですか、可哀そうに。でもあのマッチョ男も蹴りはしなかった。殴るだけ」
その後、電話の向こうで聞いている刑事という人にこう言っておいた。
「警察が来るのって、案外遅いんですねェ。何もたもたしてんですか。最も通報が遅かったと言われれば何も言えないけど・・・」
『いえね、そんなに遅れて行ってないと思うんですがねぇ。5分はかかっていますが、速いほうですよ。
それにね、実はあなたが第一通報者、つまりその間誰も通報してくれなかったということです。
見て通り過ぎた人は多かったのに、目の前に警察官が殴られているのに・・・』
「それよそれ。今の日本はそんなになちゃったんですかねぇ」
『ま、関わりたくないという人が多くなったのは確かです。他人にはあまり関心がないというか・・・』


その後、また何か思い出したら教えてほしいと置き電話の番号や生年月日などを聞かれたりして電話を切りました。
「警察の電話は、掛けている相手の番号は記録されているんでしょう?」と聞くと・・・。
『いやぁねぇ、この警察署は古いもんでして、そういう最新の機器にはなっていないんですよ~」だって。
本当でしょうかねぇ。もし本当ならなんとかしてくださいな、古いままでは問題ですねぇ。


事件がどのように始まり、どのように終結するかは知りません。
しかし、今の日本の世情が「他人に無関心」ということは、今後いろんな意味からも問題になることでしょう。

一時のほんの降ってわいたような「目撃劇」が、今の日本を知り、今後の日本を憂うる材料になろうとは・・・。

さっきTV番組でみた「拉致被害者」のこと。
あのとき「見たこと」を喋らなかった人が、今ここへきてようやく明かし始めた。
「もっと早く、言っておけばよかった・・・」と4,50年の年月を経てようやく真実を、そう目撃した事を話し始める。
そして拉致の経緯がようやく鮮明に浮き上がってくる。
真実は一つ。
それをあぶり出してこその歴史認識であり、人類の一致であり、地球一家族と謳う見果てぬ夢も実現可能になるというもの。(話が大きくなってきました)

さあ、歴史の目撃者の「あなた」。
「今の真実」を語れるのは「あなた」なのですから・・・。



コメントを投稿