終日暖気

雑記

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愛の神、エロス

2006-02-28 | 映画

『eros』2004年 3監督によるオムニバス作品

ウォン・カーウァイ 『エロスの純愛~若き仕立て屋の恋』
おお、とってもウォン・カーウァイの世界。3作品の中では、これが一番面白かったです。
『THE HAND』。できれば、自分の作品を身に着ける女を想いながら布ひとつひとつを丁寧に吟味し、その手触りに官能しつつ創作に勤しむ仕立て屋の手のシーン、感情が全て彼の手に出ている、というようなシーン(後半のあのワンシーンがあるからそれでいいといえばいいのですけど、それとはまた違う意味で、やっぱり女の肌に布が直接触れると思ったら、何度も自分で肌触りを確かめながら洋服を作るんじゃないかしらと思って・・・)や、女がその服を身に着けて、あるいはどこかの男に身に着けさせてもらって、着心地を堪能しているシーンなんかも見たかったです。まぁ、短編だから時間もないし、第一監督がそんな画は欲しくないかもしれないんですけど・・
コン・リーの役は『2046』のチャン・ツイイーの役柄となんだかよく似ているのですけど、コン・リーは成熟したあくまでも大人の女性なので、もう少し変えてあげた方がいいように思えました。あのままでは、哀れで残酷さのほうが目立って可哀想です・・・ってそれじゃ、お話にならないのか。はー。でも、コン・リーのチャイナ・ドレス姿はやっぱり美しいですねぇ。もっとじっくり見たかったなー。首すじもなんて綺麗なのでしょう 
そうそう、初めての出逢いのシーンは、女が最初にまずは視線でねちねちと彼をいたぶるべきなんじゃないでしょーか。(あ、「純愛」だからそんなことしちゃダメか)

 

スティーヴン・ソダーバーグ 『エロスの悪戯~ペンローズの悩み』
ものすごく久しぶりにロバート・ダウニー・Jr.を見ました。エロス・・・、すみません、よくわかりませんでした。最初と最後、ちょっとカメラが揺れすぎで酔ってしまいました。

ミケランジェロ・アントニオーニ 『エロスの誘惑~危険な道筋』
ぶははは。すみません、笑ってしまったワ。別荘?の門が狭くて今にも車がぶつかりそうなんて、とても間の抜けた感じがおもろいなぁと思っていたら、道を間違えてUターンしてみたり。倦怠期の夫婦らしいのですけど、ピュアな恋がどーのとか言い出すし。奥さんも、塔に住む若い女性も肉体が非常に健全で、自然の中で おおらか~なんでした。アントニオーニ監督は『情事』とか、『太陽はひとりぼっち』とか好きなのですけど(理解しているかどうかは疑問なんですけど、モニカ・ヴィッティに酔いしれます。)、この短編は愛の不毛とかそんなものではなくて、えーと、何だったのかしら?あ、エロスか。エロスねぇ・・・。たぶん難しいことは何も言っていないのだろうなぁという感じでしたけど・・・。不思議な一本。エロスの誘惑ということは、自然がエロスってことなのかしらん?

3作品のタイトルバックを飾る、ロレンツォ・マットッティさんという方の絵とカエターノ・ヴェローゾさんという方の音楽がとても印象的でした。

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あらら・・・

2006-02-25 | 日記

今日はいよいよ春らしい暖かい一日でした。空も青々して、くしゃみも止まりません。そうそう、フィギアの荒川さんの「イナバウアー」というのは美しいですね。なのに、点数には関係ないそうで、不思議。芸術なのに。やっぱり綺麗なのがいいものなぁ。あれって人の名前かしらん?コバチとか、トカチェフみたいな。(それは体操。)それにしたって、フィギアは何度見ても、何回まわっているのかさっぱりわかりません。3回転、とか2回転半とか。夜、映画を1本。

『俠盜高飛(フル・コンタクト)』1992年香港

初見。チョウ・ユンファ、サイモン・ヤム、アンソニー・ウォンという素晴らしいキャスティングで思わず期待しましたが、あらら・・・、これはちょっと、どーにもいただけない映画でした。ハリウッドB級映画のイヤなとこを全部持ってきたみたいな感じというか。イカレポンチの男女が無駄に関係ない一般人を殺しまくったりって、ねぇ・・
香港映画らしいぶっ飛んだおかしさ、笑いもなくて、ただ陰惨というのが致命傷。女性の造形はあんなだし(涙)。魅力のない登場人物たちを、頑張ってしっかり演じている役者さんたちがお気の毒です。サイモン・ヤムさんは、割り切って変に楽しそうですけどねー。(←イカれたわるもん役。すごいお洋服・・)ダメ男のアンソニー・ウォンさんはすごく上手いんですけどねー。二人は従兄弟で、ユンファさんを裏切るんですけど、二人ともユンファさんを好きなのねー。ふーん・・・
←ナルってましたワー。ゲイのわるもん。

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三つ数えろ

2006-02-24 | 映画
『The Big Sleep』1946年

久しぶりに見ました。この会話!!もぉ~~~~。
ボギーは『アフリカの女王』の船長役が一番好き!!と言いたいのですけど、このマーロウも最高です。カッコいいーーバコールも完璧ですよね。(煙草をそっと銜えさせてあげてから、自分も二度にわたってスーっと煙を吐き出す、その出し方まで完璧。)
やっぱり、男も女も会話が命なんですねー。男同士のそれもですが。ハードボイルドにしてはちょっと甘いとか言われたりしてるようですが、私はひたすら男女の会話に聞き惚れてうっとりです。二人で互いにそらっとぼけてみせる電話のシーンまで、いちいち大好き。古書店でのやりとりもなんとも素敵。惚れます。
ボーギー、ボーギー、あんたの時代はよかったー♪って、あれは「カサブランカ・ダンディ」か。でも、ボギーは女をはり倒したりしません。いつも余裕たっぷりで、早口で、意地悪を言うだけ。
ちなみにこのマーロウ、38歳ですって。大人だなー。(涙)

オリバー・ツイスト(1948年)

2006-02-23 | 映画
『Oliver Twist』1948年イギリス

これまた、現在公開中のポランスキー監督版は観にいけそうにないので、昔の作品を。(お恥かしや、ディケンズの原作も未読なのでどんな話なのかと・・・

この映画は、デヴィッド・リーン監督作品だったのですね!なかなかスリルに満ちたテンポのよい話で、古いロンドンの街並みも大変興味深かったです。あの、強盗団のねぐらに続く道!!(あれはセットでしょーか??)
オリバー君が主役というより、彼に関わる周囲の大人たちのお話でした。ちなみに9歳で孤児のオリバー君は、やつれてヨロヨロ。オドオドしているのですけど、気弱というよりはお腹が空いてどーにもならん・・という感じでした。とことん悲惨な境遇だけれど純粋無垢というより、とにかく気力体力が限界でヨレヨレなんでした。あれでは、思わず手を差し伸べてしまいます。ただし、顔も知らない母親のことを悪く言われたときだけは、相手が年上だろうがなんだろうがボッコボコに殴りつけ、お仕置きされてもギっと歯を食いしばる少年。いわば、母親という偶像を唯一の希望にでもしないとやってられない日々なのですね。で、奉公先を飛び出して、スリかっぱらい仲間に引き入れられて、それからそれから・・・。うーん、なるほどなぁ。
主役ともいえるのはフェイギン(アレック・ギネス・・なんですけど、ぜんぜんわからない!!)、ナンシー(ケイ・ウォルシュ)とビル・サイクス(ロバート・ニュートン)夫婦。特にナンシーの変化、ビルの恐怖がとてもきちんと描かれており非常に見応えがありました。犬の効果も抜群。
残されたかっぱらい仲間の将来を思いながら、彼等のような子供たちの希望、夢としてオリバーは絶対に幸福にならないといけないのだとしんみりします。

高慢と偏見(1940年)

2006-02-21 | 映画
『Pride and Prejudice』1940年アメリカ

観に行こうと思っていた『プライドと偏見』(2005)、既に上映終了になっておりました
レンタル店へ行っても、有名だというBBCドラマ版「高慢と偏見」はなかなか置いておらず、取り急ぎ昔の作品を借りてきて見てみることに。

初見。あらあら、なんと楽しいラブ・コメディ。かなりの喜劇になっていました。
出演している俳優さんたちが、みなとても上手で安心して見ていられる一本。
映画の中では、田園風景などはそんなに多くなく、印象的なのはむしろ空だったりしましたが、女性たちの華やかなドレスや帽子、エレガントな仕草が素敵でした
やっぱり、女性はいつの時代でも男性にあのように「Shall We?」って、自然に品よく腕を差し出されてみたいものなのでは。ダンスしながら、駆け引きを愉しむ会話・・・。いいですわ~。
自分が愛している人間から、しかもその”相手の方から情熱的に”愛を告白される・・というシチュエーションも、誰もが少なからず憧れる夢物語のひとつかも。そして、それを現実のものとするためには、何よりもまず自らがエリザベス並みに素晴らしい女性にならないといけないわけですねー(笑)普通、そんな相手は大抵別の方向を向いてるもの。
 Greer Garson 1904~1996
この作品のMr.ダーシーはローレンス・オリヴィエで、もちろん魅力的にきまっているのですけど、(華麗に”高慢ちきの偏見野郎”しつつ、青さもきちんと出ていました。)断然輝いているのはグリア・ガーソン演じるエリザベス。映画の中で一番素敵な男性(私の中では・・)であるMr.ベネットの性質を受け継いでいる、明るくウイットに富んだ、勝気だけれど上品で嫌味のない女性。家や妹、両親のこともきちんと考えているとても可愛い人です。演じているのが『心の旅路』などのグリア・ガーソンなので、かなり大人びていて長女よりも年上に見えますが(実年齢も上だったに違いありません)、優美さと知的さ、強さが素晴らしく、ローレンス・オリヴィエとぴったりでした。
個人的に、大変素直で陰日なたのない(単純といえば単純で青いのですけど)気持ちの良い男であるMr.ビングリーも大好きなので、彼と惚れあう長女ジェーン(モーリン・オサリバン)のキャラクターも、もっと掘り下げて深みを持たせてほしかったかも。彼は、鼻持ちならないことを言う妹にかなり気分を害しても、去り際に「おやすみ、キャロライン!」とぶっきらぼうに、しかし品よくきちんと言っていく男ですから♪「プライドと偏見」ではどんな俳優さんが演じておられたのか、DVDで見るのが楽しみです。
あとは、男性陣、時代のせいとはいえ、もみあげがもう少し短ければ文句なしですわー。

あ、『ブリジッド・ジョーンズの日記』もいつかは借りてみないと・・・
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懐かしのトイレ

2006-02-20 | 日記
昨日の映画にしみじみしたので、ちょっと張芸謀監督について調べてみました。
監督、中国の西安ご出身でいらしたのですね。
西安に8年前に旅行したんですけど、とにかくひたすら中国の大地の広さと歴史に圧倒されっぱなしでした。始皇帝陵なんて大きすぎて、まだまだ発掘調査なんか進んでいないと言ってたような。兵馬俑もいまだ発掘中でしたし。(皇帝陵墓のトイレは新しくできたばかりだったらしいのですけど、非常に開放的なやつでして、私は これが噂のトイレか!とすごく面白くて、ま、真冬でコートもあったんで、楽しく用が足せましたわー。現地のとっても美人なガイドさんは、お腹をかかえながら「日本の方は、傘をさして隠すんですよ。我々から見ると、それがもう可笑しくて可笑しくて!!」って吹き出しながらお話してくださいましたっけ。私は、隠す隠さないはどーでもいいのですけど、冬の突風がお○りに直撃してバカ冷たいのと、紙が風で自分のとこに舞い戻ってくるのがちょいと恐怖でした。尾籠な話で恐縮です。)
何より、唐の都・長安なんですから、自分の足で立っているだけでも大感激!あの西の城壁!!心のBGMは思いっきりNHK紀行「シルクロード」のテーマ曲でした。シルクロード最終地点のトルコの地でも浮かんできてしまったくらいで、子供の頃の刷り込みってすごいですね・・というより、私の頭が激烈に単純。
遣唐使が持ち込んだという、発掘された「和同開珎」を見たときは、はるばる海を越えて、こんなに遠くまで苦労して勉強しにやってきたんだ、確かにこの地に彼等はいたのだなぁと、これまた単純にじーんときましたわー。当時の最高の文化を吸収できる幸せはいかばかりであったかしらと・・・。まぁ、遣唐使→安倍仲麻呂→玄宗皇帝→李白に王維→「あまの原ふりさけ見ればかすがなるみかさの山にいでし月かも 」は切ないぜ・・・という感じなんですけど、とにかく西安は是非また来たいと思った土地でした。
って、なんか、全くイーモウ監督の話じゃなくなってしまいました。
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単騎、千里を走る。

2006-02-19 | 映画

『千里走単騎』2005年中国・日本

■ネタバレしそうです■
健さんといえば、不器用。健さんといえば、背中。健さんといえば、義侠心。というような「古きよき日本男児」なイメージの健さんですが、実際に大画面で観るのはこれが初めてでした。(ビデオでも「網走番外地」の一作目と「昭和残侠伝」ものの3作品しか知らない。)

で。これは観に行って良かったです。素直な気持ちで観られる、とてもいい作品でした(私には)。中国のシーン、どれも興味深いですし。
李加民さんが泣くたびに(ああっ また鼻水が・・・)と、思わず拭きに参上したい気分になってしまうのですけど、とにかく出てくる人がみんないい顔してはりましたわー。
それと、イーモウ監督は、健さんのよさを本当によくおわかりなのだなぁと思いました。
一徹に李加民にこだわる健さんに、女性の通訳さんが「高田さん、仮面をかぶれば他の人でも同じですよ。」と言う台詞があるんですけど、健さんはそこで黙ってしまってこだわる理由を言わないんですよね。ただ、ひたすら李加民じゃなくちゃダメなんです、会いたい、と無理を言うその顔を見ると(おかしいな、何か理由がありそうだな・・)と通訳さんたちも無言で何か感じてしまうような説得力というか、切迫感があって、そこが高倉健じゃなくちゃダメなんだ、健さんはきっとこういう態度を取ってしまう男なんだ、という監督のこだわりにも見えるというか。(わかんないですけど)
劇も撮影したいけれど、自分の二の舞はさせたくない、李加民には息子とうまくいってほしいという思いがあって、しかし「ヤンヤンを迎えに行く!」とだけしか言えない健さんも、ああ、これぞ健さんだわと。(イメージしか知らないですけど)
だから、健さんが我儘放題の日本人という風には思えず、ただただ、父の愛、母親とはまた違う種類の愛情というのをぐっと感じるばかりでした。互いに不器用なあまり、修復できなくなってしまった親子の溝、それができた理由をあえて細かく語っていないのもよかったですし。
個人的に、突然身内や近しい人が、末期癌で余命3ヶ月です、と宣告されたことが何度かあるので、その時のショックや必死の思いのあれこれが蘇えって、余計に滂沱の涙になってしまったところもあったかもしれないのですけど・・(健さん、わかる。すごくわかる!)みたいな。こんなのは、『息子の部屋』(01年イタリア)以来ですわ。(御所さん、ことごとく趣味が違ってスミマセン
きっと万国共通なのに違いない、人間臭い不器用さ誠実さと、根本にある父の息子への愛情。それを理解したからこそ、異国の地の人々も自然に高田という男のために協力を惜しまず言葉の壁を越えた信頼関係を結べるのだと思います。それと涙涙のベタなお話にならないのは、なんともいえないユーモアのせいかも。あのチュー・リンさんいう通訳さん!すごくいいですわ~。
それにしても、健さんには東京より中国の雄大な大地の方がめっちゃお似合いですね。風景にぜんぜん負けていません。
「ありえない話」と取るより、希望の持てる映画と思えばいいのじゃないかと思いました。
ちなみに、イーモウ監督作品で見たことがある作品は、『HERO』『初恋のきた道』『LOVERS』だけな上に、気持ちよく寝てしまったり、ツイイーちゃん可愛いけど怖いなぁとか、わはは。ツイイーちゃんが一番強いやーん、とかろくな感想を持たなかった最低な私。ごめんなさい、ごめんなさい
心を入れ替えて以前の作品も見直してみようと強く思った日曜でした。

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今度は大丈夫?

2006-02-19 | 映画

歳を取って人間が丸くなってきたのか(←嘘はいけません)、「サイテーだよね。金返せって感じー!」とか映画館で文句をつけている人を、(選んだのは自分だものねー)とにこやかに眺められるようになってきました。が、上映中に携帯で話し出す人間や、延々「次こうなんねん」「このシーンは嫌いやねん」などと1時間以上も連れに話してきかせる”映画館を我が家の茶の間状態”に持ち込む人間だけは許し難い、まだまだ青いワタクシであります。で、この携帯で話し続けるという暴挙に出た女性に不運にも出会ってしまった作品が、あろうことか『無間道Ⅲ』だったとなれば、ワタクシの怒りがいかにマックスK点越えであったかおわかりいただけるかと・・・。(泣)

 
ちなみに↑ここのシーンの前後5分近くに渡り、携帯でおしゃべりされてしまったのですけど。おかげで、字幕は目で追うものの話の内容は全く頭に入らず理解不能。仕事だとか、緊急の用事なのかと思えば「え、そーなーん?アハハハハ」と笑い出す始末。席についたまま携帯で話すような人間ですから、小声で遠慮がちなんて心遣い(と言うのもヘンですけど)ももちろん皆無。ああ、世の中の父と母は、あんな馬鹿娘を育ててはいけません。いや、映画館を茶の間にしてしまうおばはんの娘と考えれば致し方ないのか。エチケットってなんだ。マナーってなんだ。ここはサムライニッポン。礼儀作法の国じゃなかったのか。3歳児じゃあるまいし、自分の状況をわきまえてくれー。
とまぁ、そんなわけで、ろくな思い出のないこの映画。中古でDVDを購入したら本編ディスクがなくて二枚とも特典ディスクだったし・・・。(返金してもらえましたけど。)とことんついてないのでした。中古で購入しようという根性がいけなかったかしら、と正規で購入したしたものがやっと届き、とりあえず一安心です。
でも、二度あることは・・・・。

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ピアニスト

2006-02-18 | 映画

日曜になんとか健さんを観にいけそうな感じで、嬉しいので『人斬り唐獅子』など見て、やっぱり健さんはいいよねぇと再確認。
その後、借りてきた『ピアニスト La Pianiste』2001年フランス・オーストリア を見るも・・・、
・・・こ、こんな映画だったとは。しばしば映るピアニストの手は非常に美しいのですが、なんというか、どうしようもなく泣き笑いの続く、大変悲惨な物語でした。エリカ(イザベル・ユペール)を愛してくれたのがもっと大人の男性だったらこんなことにはならなかったのに・・・。大人ならエリカの抱えているもの(母親の呪縛にがんじがらめになっている、という)を手紙を読んだ時点で気付けるだろうけど、若者は想定外のことを受け入れる余裕なんてないものなぁ。ただ驚いちゃって。まぁ、普通は驚きますが。あの箱を見せるときの初々しい少女のようなエリカの悲しさと異常さ、滑稽さ。ワルター君(ブノワ・マジメル上手い)の気持ちもよくわかるのですけど。(音楽院でのトイレのシーンはちょっと吹き出してしまった。その後の大混乱もわかるなぁ。どうしてくれるんだ!?ってねぇ・・・)
エリカが「お母さん、愛してるわ」としがみつくシーンの残酷さ。支配され続けるうちに母子同士の依存から抜けられなくなって、他人との人間関係を普通に作れなくなってしまったという・・・。もう、やめてくれ!!と、何度も目を覆いそうになりながら結局最後まで見てしまいました。あのエンドクレジットは涙も出ません。この話は女性じゃないと書けないのでは・・と思ったら原作者女性でした。娘を支配して壊し続ける異常な母親(アニー・ジラルド)の描き方が娘の視点ならではというか。(そうでもないのかな?)


予感

2006-02-17 | 日記

You are the promised kiss of Springtime
That makes the lonely winter seem long 
・・・・ And some day I'll know that moment divine
When all the things you are, are mine

はぁ。うっとり。
君は春の予感のキス、待たれている春のよう、だって。
「オール・ザ・シングス・ユー・アー」。
ロマンティックですねー 
でも、花粉の予感のほうがはるかに・・・
一昨日から目がかなり痒いのですが!!いえ、別に私は花粉症ではないですが。

昨晩BSにて再放送されていた「アメリカ映画のヒーローと悪役ベスト100」という番組を見ていたら、コンピュータのHALや、ノーマン・ベイツが悪役にランクインされておりました。なんだか釈然としませんわー。「悪役」かしら、あれ・・・。
ポール・ムニはもう少し上位に行ってくれてもいいのにな。
 人工頭脳HALさん
どーでもいいのですけど、HAL9000の声ってよいですね。デイジー♪デイジー♪とだんだん壊れていく時も奇妙にセクシーでした。朦朧としながら ストップ、デイブ・・・ってちょっとドキドキしてしまったものなあ。(みんなそうだと言ってくれ)
女性の悪役(母親や魔女や看護婦や姉妹や・・)の恐ろしさの方が、男性のそれより精神的ダメージをジワジワとより深~く与えてくれそう・・と思う選出でしたワー。

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ぶたちゃん

2006-02-16 | 映画

 『1:99 電影行動』にも出てきた可愛いのマクダルちゃん。(でも、この話は私にはちょっとわかりづらくて・・・。メイキングによると、衛生観念の話だったらしいのですが 恥) 
なにやら3月からは、『麥兜 菠蘿油王子(マクダル パイナップルパン王子)』(04年香港)いう映画も公開される模様。(アニメか・・・。なら、まあいいや。)と思っていたのに、声をあててるのが サンドラ・ン、アンソニー・ウォン、アンディなど・・・と知ったとたん、えー、そんなら観る観る!!(←毎度浅はかでスミマセン)というわけで、
公式サイトに飛んでみました。

「ウォン・カーウァイ映画より難解でありながら、チャウ・シンチー映画より爆笑させる」と(香港の)大人の観客たちを驚嘆させた。
 
おおお。ちょっとすごいわ。どんな映画なんや!?
なんか俄然、興味が湧いてしまったんでした。さすが香港だなー。(何が

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美味しい日

2006-02-15 | 日記

日付が変わってしまったので、えーと、昨日14日はバレ○タインデーでしたけど・・・。
なんか、朝から新聞に「バレ○タイン司祭が撲殺された日」って・・・
はぁ、そーなんですか。77年前にはシカゴでギャングが殺される血のバレ○タインデーが。これはビリー・ワイルダーの『お熱いのがお好き』の冒頭でも有名・・・ふんふんあのシーンか♪って、そういう話ならいいんですけど。(そう?)
職場の人が美味しいブラウニーを焼いてプレゼントしてくれました。「アイスを添えて食べてね」とのことでその通りにしていただきました。甘さ控え目で、うーんシアワセ・・。ご馳走さまでした。
WOWOWが試しにちょこっとだけ映る日がありますけど、今日映りました。アカデミー賞授賞式はやっぱりここで見たいけど、うーん・・・。BS止めるのもなぁ・・・と悩むところ。試しの時って、すごく面白そうな番組の予告が映るのですよね。「ブラック・セプテンパー」のドキュメンタリーとか。見たい・・・


1:99電影行動

2006-02-14 | 映画

今日は、雲ひとつないなんともいえない青空でした。(↑13日の午後の空)
綺麗な空は見飽きませんねー。気分が晴れ晴れとします。
夜は、月がまぁ大きくてオレンジ色で。もうじき満月でしょーか・・・

『1:99電影行動』2003年香港

初見。う・・これはちょっとグっときました。2003年、香港を突如襲ったSARS禍の中、映画人は何ができるのかという精神から作り出された短編11本。メイキングがまた素晴らしいんでした。エリック・ツァンのあのスピーチ・・。本編のオリジナル・バージョンが何本かついているのがこれまた嬉しかったです。「自分を嫌いにならないで。だからこの歌を君に贈ろう」いう歌では思わず鼻の奥がツーン・・(なんていい歌なのだー。「財運の神様逃げ足速い。捕まえられたら前途有望」という歌も最高だー。)、「バカにするな。自分の力でやる」という台詞は細胞がおおいに活性化。医療チームへの敬意と、精神の力強さに思わず見入る作品など、どれもこれもが香港愛・人間愛に満ち満ちておりました。香港は、歴史も大事にしているのですね。ぶっ飛んだユーモアを忘れず、「毎日空を見上げてほしい」といえる前向きさ。香港のパワー、底力はやはり凄いです。
 欲しいなぁ、コレ。

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夜中は映画

2006-02-11 | 映画

現在東京で公開中の『忘不了(忘れえぬ想い)』(03年香港)、すごくよさそうですね。映画館で観られるのを心待ちにしつつ、夜中はひたすら映画。木曜から3本。

 

『仁義なき戦い~代理戦争』1973年日本
文太さん入院されたというけど大丈夫かしらん?と思いながら鑑賞。相変わらずのとことん食えない男、泣き落としの金子信雄にほとほと感心。山守組の連中はあの夫婦のせいで苦労しっぱなし。それにしても豪勢な俳優陣ですねー。小林旭、めちゃくちゃ格好いい。

 

『人民英雄(野獣たちの掟)』1987年香港
『忘れえぬ~』と同じイー・トンシン監督作品。これはティ・ロンさん、トニーさん、レオン・カーフェイ(男前!)まで出てる作品で思わず期待。が、思い切り「狼たちの午後」しつつ、凶悪犯(どのあたりが凶悪犯なのかよくわからないのでカーフェイ刑事の対応もちょっと妙に感じるような・・)と言われるティ・ロンさんが、人質のアーパー娘に「母親になんて口をききやがる。チャラチャラした格好しやがって!」とお説教始めるに至ってはだんだんと不思議な作品に・・・。(人民英雄だから仕方ないのだろーか)「腑抜け野郎!」とぶん殴られるマヌケな強盗のトニーさんのへなへなっぷりは上手く、後半のティ・ロンさんと形勢逆転前後からの目の冷酷っぷりもさすが。皆「わざとじゃないんだ」と言いすぎのような・・・

 

『甘い生活 La Dolce Vita』1959年イタリア・フランス
ああ、どこもかしこもフェリーニ・・・と頭の中はローマでいっぱい。マストロヤンニうまい。すごくおかしい。笑って笑って笑いながらゾっとして最後にマルチェロが一度だけ少女を振り返るシーンでなんとなくホっとするのですけど・・・。彼は、友人がなぜ自殺したのかわかっているのかしら・・・。映画の夢の3時間余。はぁ~、フェリーニですよねぇ。(そればっかり)好きですわーこれ。個人的裏ベスト10の第3位・・・(そんなんばっかり)

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神秘

2006-02-09 | 映画

今日は、晴れたり曇ったり、はたまた雪になり雨になり寒い寒い言い合ってる間にまた青空・・というめまぐるしくて、ほとんど一代叙事詩のようなお天気でした。
疲れた・・・とヨロヨロ帰ってきたら、郵便受けに親友からの手紙が。普段はやっぱりメールが多いので、手書きの手紙はとても新鮮字を見ただけで懐かしさが蘇えるし、封を切るというのもわくわくと楽しいですし。便箋からふんわり彼女の香りがすると、なんとも幸せなんでした。(ヘンタイ?)というわけでいきなり復活したので、夜は
kinkyさまのブログで教えていただいた映画を見ることに。


『らくだの涙 The Story of The Weeping Camel』(2003年ドイツ)

おおお・・・。これは、ドキュメンタリータッチの映画でなんとも面白かったです。ゴビ砂漠という厳しい環境の中で、極めてまっとうに生活を営んでいる遊牧民の大家族を見ていると、姿勢を正したいような清廉な気持ちになってしまいました。
難産のせいなのか自分の子の面倒を見ようとしない母らくだを、伝統の原始的な音楽療法で治すというのですが・・・。(母らくだをなんともいえない声で呼び続ける子らくだに涙腺が・・。人間の子はその逞しさに感激!)
らくだと人間の母子の様子を日常の中でさりげなく交互に捉えるカメラに、見ている側は自然に”母性”というものについて考えさせられてしまうようです。私は、母性というのは何も女性だけのものだとは思わなくて、人間なら誰でも父性・母性両方を持ちえていて、状況によってその比重が変化しながらいつの間にか出てくるものなんじゃないかなーと考えているのですけど・・・。(というか、バランスが大事ですよね)映画の中で、大地に精霊を呼び戻すという儀式を行うお坊さんが「この地上で暮らすのは私たちが最後ではなく続く世代があるのを忘れてはいけません」と淡々と言うのをきいて、ああ、母性というのはこれかもなーと思ったんでした。次の世代を思って無私の状態でそれを生かそう、あるいは念頭に置いて行動を起こそうとする時に、あらゆる生物は母性に支配されているのかしらと。(何を言ってるのか・・)
それにしても、不思議なのが音楽療法です。あの涙はいったい!?すごいぞ、音楽療法!(疑い深い私ですけど、らくだに演技はできないし・・)伝統というのはやはり意味があって受けつがれているのですね。で、その作用は人智の及ばぬ宇宙的神秘に包まれておりましたわ!!(だから何を言ってるんだか)

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