終日暖気

雑記

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ランド・オブ・プレンティ

2006-07-05 | 映画
『Land of Plenty』2004年アメリカ・ドイツ

初見。真紅さまに教えていただき、興味がわいたので借りました。
素晴らしかった。心に沁みる作品でした。見てよかったです。
ヴェンダース監督の作品はほとんど知らず、見た作品もあまり好きではなかったので敬遠していたのですけど・・・。
”豊かな土地”アメリカの今を、ヴェンダース監督の視点で描いたロード・ムービー。

最初、ポール(ジョン・ディール)を見ていて、ありがちな米国批判映画なら嫌だなぁ・・と思ったのですけど、彼が警察官に名乗りをあげて彼の過去がすっとわかる所から一気に彼に近くなってしまい、それからはぐいぐいと惹きこまれてしまいました。
ずっと彼に近いままの気持ちで観てしまったなあ。彼がどうなるのか心配で心配で・・・。

音楽もいいのです。
その音楽をラナ(ミシェル・ウィリアムズ)がBGMとして聴いている形にしているのが面白いし。

役者さんたち、皆ものすごく良かったのですけど、今回はなんと言ってもミシェル・ウィリアムズ!!『ブロークバック山』でのアルマも上手かったですけど、この作品では彼女の魅力がよくわかりました。
植物的な身体と、綺麗な首筋。柔らかくて、嫌味のない美味しい水のような存在感。
神に自分の人生を感謝する声と瞳の清らかさ。見ているこちらまで、心が洗われるようです。
優しい天使のように見えたり、母性を滲ませたり、時々ふっと美しい色気も感じられるし。
それがとても自然なんでした。

「大好きよ。ポール伯父さん」
「幸運だわ。わたしにはそうよ」

そんな台詞で、知らぬ間にハラハラ涙が・・・。嬉しいというか、あたたかい気持ちになれて。
変にお前の気持ちはみんなわかってるよ、みたいな演技だったり、やたら過剰だったりしたらぶち壊しになるところを、主張しすぎない間が本当に自然。
空気のように、ただ愛だけ持って静かにそこに在る・・というのを、ミシェル・ウィリアムズ、嫌味の欠片もなく演じてくれていました。
なんか、惚れましたわ。演技のセンスに。穏やかだし。繊細だけど弱々しくはない。

ずっと近い気持ちで見ていたポールが、あのようなラストを迎えるのも本当に嬉しかったです。
グラウンド・ゼロを見つめる二人の上の青い青い空は、慈愛に満ちていました。
マイナスの感情で一杯になるような、上から物言う手厳しい批判が展開されたりはせず。
ただ死者の魂に敬意を払い、生きていく上での様々な苦しみや悲しみ、歓びや優しさの感情を大切にしながら、静かに希望のかたちを見せてくれた祈りの映画。
ラナは希望、いや愛そのものなのかも・・・。
ロード・ムービーの醍醐味ともいえる、いつまでも見ていたくなる景色もよかったです。

それにしたって、ミシェル・ウィリアムズにはびっくり
ヒースったら、いい奥さんもらったなあ。羨ましいぞ。素敵なご夫婦
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12 コメント

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同感、同感! (真紅)
2006-07-05 08:37:57
武田さん、こんにちは。TBさせていただきました、よろしくお願いします。

この作品、気に入っていただけてよかったです。ミシェルが本当に活きていますよね。

植物的で、水のような・・ってその通り!私は「something」としか書けなかったのですが、その通りだと思います。

ラスト近くの「ロードムービー」になるところもよかった。「真実か、意義(?)か」っていうのも意味深でしたね。

低予算で地味で短期間に撮られた小品ですが、多くの方に観ていただきたいですよね。特に、BBMでミシェルを知った方々に。

ではでは、またね~。
φ(..)メモメモ (悠雅)
2006-07-05 09:27:43
武田さん

こんな作品があるのですね!

ミシェルは気になりながら、ヒースにばっかり気を取られていたけれど(やっぱり女は後回しにしてしまう・・・)

ちょっとこれ、探してみますね。

大きな作品しか置いてない店が多くて、探し出せるか、ちょっと不安ですけど。



ご紹介、どうもありがとう。
真紅さま♪ (武田)
2006-07-05 21:20:01
こんばんは♪

このたびは本当に素敵な映画を教えていただいて、ありがとうございました。

TBとコメントもありがとうございます。



自分の印象ってどうなんだろうか・・と多少不安だったのですけど、同感と言っていただけて安心しました。

こういう魅力を見抜いたヴェンダース監督もやはりタダモノではなかったのですね~。

ほんま、いい役者同士というのはある意味難しいかもしれませんけど、ずっといいカップルでいてほしいですね。互いに更にいい演技を見せてくれたら嬉しいです。
悠雅さま♪ (武田)
2006-07-05 21:26:11
こんばんは♪

今日も気まぐれな雨の一日でしたね~

そうなんです!

私もこんな作品があるなんて、ちっとも知らなくて。今、ちょうど新作コーナー並んでいますよ♪どうか、見つかりますように・・。

私も、男優しか見ていないタチなので、教えていただかなかったら一生知らないままだったかもしれません。ミシェル・ウィリアムズ、本当に素敵でヒースが惚れるのも納得~♪という感じでした。他の役者さんも素晴らしかったです。

また、ご覧になられましたらぜひぜひ悠雅さまの感想を聞かせてくださいね♪
 (kimion20002000)
2006-07-08 23:08:43
TBありがとう。

本当に、あの青い青い空は、ヴェンダース特有のものですね。
kimion20002000さま♪ (武田)
2006-07-09 00:17:37
こんばんは。

レビュー拝読させていただき、色々な事情を知ることができました。こちらこそ、TBしていただきありがとうございました。

また、お邪魔させてください。
Unknown (悠雅)
2006-07-31 23:53:21
武田さん、こんばんは。

1日遅れのコメントでごめんなさい。

TBだけして、コメントしないまま、草臥れて寝ちまいまして…

今日もこれまでお邪魔できず…

武田さんに教えてもらったのに、ご挨拶が遅れて申し訳ないです。



これは知らなかったら損したところですね。

とっても素直に胸に入ってくるメッセージと、美しい映像。

音楽が入るタイミングもいいし、

そして何より、ミシェルの独特の質感。

持って生まれた特性を生かして表現力の糧にしてる、っていう感じ。

そう、植物的(武田さん、巧い!)な体型が可愛くて…

嫌味がなくて、とっても感じのいい女性だと改めて思いました。



ほんま、ヒースったら、ええヨメさんもらわはりました。

ミシェルちゃんも、世界一の果報者ですわ。

何か・・・ええなぁ・・・
悠雅さま♪ (武田)
2006-08-01 00:07:00
こんばんは~♪

今、ちょうどブログを開いてたところに悠雅さまからのコメントが!!

お忙しい中、ありがとうございます。

TBしてくださるだけでも嬉しいんですのに、どうぞそんなことおっしゃらないでくださいませ~



私も真紅さまに教えていただかなかったら、ずっと見ないままだったかもしれなくて・・・。

ほんま、ジワっと胸に沁みるいい作品ですよね。

とても好きです。やっぱり愛の溢れる映画がいいですね。人間を信じ、希望をもてる物語がいいです。



>持って生まれた特性を生かして表現力の糧にしてる、っていう感じ。



おお、ほんまですね!!

ミシェルちゃん、すごく自然でほんと吃驚しました。

きっと賢い女性なんですね。



>ミシェルちゃんも、世界一の果報者ですわ。

何か・・・ええなぁ・・・



ほんまですよねぇ・・・

何と言ったらいいのか・・・ええなぁ・・・

どっちも羨ましいですよ~

じいさんばあさんになるまで仲良しで夫婦でいてほしいです♪
驚き (fizz♪)
2007-05-25 00:39:44
武田さん、こんにちは♪
TBさせて頂きました。
やっと観たかった色々が観られる生活にもどりつつあり
この作品も『アメリカ、家族のいる風景』を観てから気づいて、今やっと観ました。
期待以上で嬉しかったです。
それにミシェル・ウィリアムズは『ドーソンズ・クリーク』で初めて知った女優さんでしたが、こんなに素敵な女優さんとは!
今後も楽しみな実力派ですね。
fizz♪さま☆ (武田)
2007-05-26 14:56:08
fizz♪さま、こんにちは♪
TBとコメントをいただき、ありがとうございました。
>やっと観たかった色々が観られる生活にもどりつつあり・・
とのことで、よかったですね♪
なんとなく映画鑑賞を心置きなくできる時というのは、精神的にもリラックスできていて気持ちがいいですよね。
「アメリカ、家族のいる風景」は私、そういえば見たいみたいと思っていたのに、すっかり忘れていました。ありがとうございます。今度借りてこなくては(*^^*)
ミシェル・ウィリアムズは、そうそう、「ドーソンズ・クリーク」でトム嫁さんと一緒に出ていましたよね。
実はどっぷりと実力派だったのだなあ・・と私もすっかりこの映画で見直してしまったんです。
ほんと今後が楽しみですね♪
あ、映画の話をしていませんね。映画もとても心に響いて好きでした。
今からお邪魔させていただきますね。

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