終日暖気

雑記

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特別扱い 【その1】番外編

2005-12-26 | 特別扱い

 【過去の映画感想】

ブリット 

 1968年アメリカ 【監督】ピーター・イェーツ
くらくらくら。マックィーンファンにはたまらない1本。いや、ファンでなくても、見たらやられてしまう1本。どのマックィーンも、本当にかっこよすぎで、も、どーしろというんでしょーかこれ以上。寝不足でボーっとして、その牛乳(?)は俺に入れてくれたわけじゃないのか・・・と手が泳ぐマックィーンまでも素敵なのであった。
「ありがとう」「何のお礼?」。うーん、マックィーンにはいい女がよく似合う。出番は少ないがジャクリーン・ビセットは絶対になくてはならない存在。(マックィーンて結構女性に「ありがとう」って言ってることが多いなあ。もちろん言われた女は皆、もう何をおっしゃいますのん♪という顔をしてわざと「何が?」と微笑むのだ。ふふふ。)
ブリットは服装もかなりお洒落。カーチェイスがこれまた見ごたえたっぷり。坂道での跳ねとタイヤの音がたまりません。余計なセリフは一切なし。妥協を迫るチャーマース(ロバート・ヴォーン!)に「やかましい。消えちまえ。」と静かに自分を貫くブリットのそばで、内心ハラハラしていそうだが、何も言わずに協力している相棒の刑事さんもよい。追い詰めた男に二発撃ち込むまでの緊迫感!そして何よりも、ラストの鏡に映るブリットの表情。心からの休息が決して許されない日常、それを選んだ自分自身をじっと静かに受け止めている深い眼差しだ。く~っ 男だわ、ブリット!!マックィーンの額のしわがまたよいのだ。心地よいテンポといい、クールな映像といい最高の1本!(と、つい興奮する1本)
私がもっとも特別扱いするマックィーンのマックィーンにしかできない「最高の男」でございます。
 
 1972年アメリカ【監督】サム・ペキンパー
久々に再会した二人が、こちらに背中を向けてベッドに腰掛け、愛し合い方を戸惑っているシーン。すごく好きだ。そのあとは心地よいテンポで手に汗握る展開が続く。文句なしに面白い。残酷だが変にとぼけたところもあって笑ってしまう。マックィーンの無駄のない銃のぶっ放しかたは、誰にも真似できないかっこよさ。全部確実に命中してる感じがする。布で覆った散弾銃片手のスーツ姿がまたいいんだわ~。アン・マッ(ク)グロウもすごくよい。ゴミ集積場で「忘れよう。それしかない」と言われて思わず嗚咽を我慢するとこなんか可愛いったらない。愛情ゆえに仲違いしたあと、さらに深いもので結ばれていく夫婦が・・・うーん、男だなぁ。女だなぁ。
子供の頃見たときはマックィーンもものすごい男くさいアル・レッティエリも・・・というより、もうお話自体が生理的に嫌だったはずなのだが、今見てみるとまったく逆の印象。レッティエリったら魅力的!獣医さんも相手は手負いなのよ、隙を狙って反撃してほしかったわ。そして女房を張り倒しさえしないで、あたしが馬鹿だった、お願い捨てないで、とすがるのに冷酷な一瞥をくれて立ち去るくらいでいてほしい。
「二人で逃げなきゃ意味がない」。く~っ そんなこと、あんなとこでそんな風に言われたら・・・。マックィーン、私の理性はぶっ飛んだわ。バイオレンスものというよりは、かなりロマンチックな愛のお話。


 1963年アメリカ【監督】ロバート・マリガン
なんだか戦前の映画みたいな雰囲気のコメディですよね。ナタリー・ウッドもマックィーンもとっても若くてチャーミング。二人が台詞でなく眼差しであれこれ言う場面が全部すごくいいです。お兄ちゃん(ハーシェル・ベルナルディ)とフラれちゃうレストラン経営者(トム・ボスレー。とってもあったか。)がこれまたよくって。登場人物全員の幸福を祈らずにはいられません。
お金を無心に行き、何も言わなくてもそれを察した両親から「お父さんには内緒やで」「お母ちゃんには言わんときや」とお金を渡された後のマックィーン。自分の無力さを噛み締めてるような、家族への申し訳なさと愛情とお金ができた安堵感がまぜこぜになってるような、なんともいえない切ない顔なのだ。夜のマンハッタンをタクシーでいくシーンがこれまたなんとも好きだ。眠るナタリー・ウッドの肩を黙って抱いているマックィーンの、先の見えない不安を必死に隠しつつなんとかしなけりゃと決意している表情。うーん、名シーンだわ。
イタリア移民のすこぶる熱~い家族愛はちょっとうっとおしいんだよね、とかなんとか言ってる若い二人だけど、この時ばかりは子供みたいに不安そうで頼りなげ。(あぁもう、よしよしなんとかしたるわ。大丈夫やから、なっ?元気だし)とかなんとか世話焼きおばちゃんな気分になっちゃう。ほんと可哀想気なんだもの。なかなか素直になれない二人のハッピーエンドがとても嬉しい。こーんなマックィーンを見られる幸せ♪エヘヘ。

 1966年アメリカ【監督】ヘンリー・ハサウェイ
絶対に手懐けられない野生のネコ科動物のようなマックィーン。「ほっとけない坊や」とか、「飴でも買え」とか言われるには、既にオハラハン消防隊長のような風格が見え隠れするためにちょっと(ムフフ)となってしまうのだが、しゃがみ込んで懸命に薬莢を拾う姿はいじらしい。まるで1年続く大河ドラマでも見たような気になる壮大なマックス・サンドの成長譚。「殺す価値もない」と、ようやく憎しみから解放され晴れ晴れとした顔で去っていくラストもよい。マックィーンはかなりの喧嘩巧者とみた。動きが違うものなぁ。さすが。mの発音をする時のマックィーンのお口は可愛いなぁ。ちょっと女性的だろうか。


 1965年アメリカ【監督】ノーマン・ジュイソン
ぐぐぐ。マックィーン・・・。なーんてかっこいいのだ。昔から何度か見ていた「大脱走」や「荒野の七人」でも好きだったけど、キッドは特別だ。のっけから、もう軽やかで精悍なマックィーンの魅力が大爆発。可憐な恋人の前ではなんだか居心地悪そう~に困っているし。ラストはラストで再生を見せるのか?と思ったらさらに一打、思い切り叩きのめされていました。面白い。最初はお尻ひっぱたいていたのに、つい女の誘いに乗ってしまうキッド。うっふっふ。不屈なキッドの上目遣いが・・・いいぞ~マックィーン!!自身に絶対の自信を持ち若さと勢いで一気に押しまくるマックィーン。それをうまく受けてラストをグッと盛り上げるおじさまの老練さがまたよいのだわ。男二人の真剣勝負。マックィーンの身体の動きってほんとしなやか。ホレボレ。
 
 1972年アメリカ【監督】サム・ペキンパー
「調子悪いな」「たまにはね」、「やられたな」「よくある事さ」。物静かで気持ちのよい、少しピークを過ぎたロデオの元チャンピオン。彼はあえて変わらずにいることを選んだロマンチックな男みたいだ。ちょっと疲れた無心の表情や、静かににこーっとする温かいマックィーンがいい。なんとも心地よい、えーと滋味いうのかしらん、それがそこかしこでフワリフワリ漂うのです。女との別れもよければ、そっと賞金で父の夢の実現に力添えして去るラストもよろしいかと。毎度、馬の乗り方といい、柵にひょいと腰掛ける様といい、いかにも軽やかでかっこいい。彼のパパであるエース・ボナーもなんとも困ってしまういい男でしたわ。互いに不器用ながら思いやっているボナー一家が素敵です。
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4 コメント

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TBありがとうございました。 (真紅)
2006-10-04 12:41:55
武田さま、こんにちは。TBありがとうございました。こちらに個別の感想記事があったのですね。

(ナタリー・ウッドかわいい~♪)

『ゲッタウェイ』以外は未見です。でもどれも面白そうですね~~。

私もあの、二人の背中のシーン好きです。アリの肩甲骨の美しいこと!ウエストにかけて完璧なラインですね、うらやましい。

トラックのおじさんも好きです、ひょっとしてあのおじさんは天使かも?とか思いました。

ルディも凄い存在感でした。冒頭の、刑務所での機械音がたたみかけるようなシーンもよかったし・・。

あ~、なんか止まらなくなりそうなので、この辺で失礼します。また来ますね!
真紅さま♪ (武田)
2006-10-05 08:13:42
おはようございます♪

まぁ、こちらにもコメントいただけて嬉しいです

いやいや実は急遽昔の記事を移しました

アリのスタイル!素晴らしいですよね~(惚)

トラックおじさんは、確かに天使みたいでしたね。

でも、あのラストはアンハッピーエンドの典型なのですって(涙)淀川さんが何かにお書きになってらしたとか。観客に背を向けて走っていく先には、逮捕や死が待っているというのが映画の基本法則なのだとか・・・。がっくり。



どうぞ、機会がありましたら『ブリット』や『マンハッタン物語』もご覧になってくださいませ

ではでは、またお邪魔させてくださいね♪
マックィーン師匠 (samurai-kyousuke)
2008-07-12 20:41:51
スティーブ・マックィーンはわたくしの人生の師匠でございます。(笑)
「大脱走」「パピヨン」「荒野の七人」が表のベスト3とすると、「シンシナティ・キッド」「ネバダ・スミス」「ゲッタウェイ」は裏のベスト3と言ったところでしょうか。どちらもいいですね。
samurai-kyousukeさま♪ (武田)
2008-07-13 20:28:27
こちらにもありがとうございます。
わ、人生の師匠ですか!(笑)
「ハンター」とかはどんな分類になるのでしょう♪

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