終日暖気

雑記

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悪女

2006-10-07 | 映画

『VANITY FAIR』2004年アメリカ・イギリス

画家である父とオペラ歌手であった母の間に生まれたベッキー・シャープ。彼女は幼くして孤児となるが、あくまでも誇り高く、自分の人生を切り開く機会を狙っている。ある日、ピット・クローリー卿邸で娘たちの家庭教師となった彼女は、持ち前の才覚と美貌で上流社会進出への足がかりをつかみ、ついにはステイン公爵の庇護の下で社交界の花形となるのだが・・・。

初見。今宵も文芸もので楽しんでしまいました。コスチュームものっていいですよねぇ
原作はサッカレーの「虚栄の市」。(サッカレーはディケンズと並び称される19世紀の文豪らしいのですけど、1冊も読んだことないなあ。)
先日、みみこさまのブログにお邪魔した際に、その素敵な面子に目がくらみ、ただただ純粋に?役者を見たいがために張り切って借りてきました。
だってだって、ガブリエル・バーンでしょ、りス・エヴァンスにジョナサン・リス=マイヤーズ(『マッチポイント』見たかったよジョナサン・・・)、”黒太子@『ロック・ユー!』”ことジェームズ・ピュアフォイまで出てるというんですもの。素敵な並び!さらには、主役が演技派のリース・ウィザースプーン これでは、思わず期待も高まります。

鑑賞してみると、中途まではかなり面白く、ひたすら惹き込まれるテンポのよさ。映像もとても美しくて、これはスクリーンで見たかったです。
主人公であるベッキー・シャープ(リース)の一代記という感じではあるのですけど、彼女の機転のよさ、才覚に富んだバイタリティ溢れる力強さが魅力的で!
その溢れるウィットと己の魅力で、男も女も虜にするベッキーを、リース・ウィザースプーンは上手く演じていました。
貧乏と貧乏くさいのは全然違うんで、彼女の凛とした誇り高い姿は見ていて気持ちがいいのです。
なにくそ、負けるもんか!這い上がって見返してやる!となると、きっとガツガツして嫌な感じになると思うのですけど、ベッキーは何者にも侵されぬ自由な領域を精神に持っている女性という描かれ方だったから。
努力も怠らないし、戦時下でも強い!泣いてるだけの女とは訳が違います。
知ったかぶりのエセ人間である校長の化けの皮を相手にはわからないように引っぺがしてやる様は喝采だし、「没落ゆえに野心も。」としたたかさをきっちり見せて余裕でマチルダ伯母に微笑む姿、「あなたは経済を、私は外交を。」と夫を送り出す時の女王のような佇まいも大変に素敵。物事の本質をよく見抜いている大人の女なのです。
時代は19世紀初頭。金はあっても爵位がない商人、爵位はあるけれど貧乏で下品な貴族、利害のかけひきで奔走する人々の姿が滑稽に描かれています。でも、彼らはあくまでも上流。なんの後ろ盾もない孤児であった一般庶民のベッキーが、その才能をいかんなく発揮できる場をどうやって手に入れるのか。金に困らぬ裕福で自由な暮らしをどうものにするのか。
邦題は「悪女」となっていますけど、そんな安いの・・・。普通に「虚栄の市」でいいのになあ。
困難にぶち当たっても、精神の強さで跳ね返していくベッキーの姿がいいのですけど、後半になるとちょっとそれが失速していたような。前半のベッキーに惹かれていたので、「過去のせいよ」と泣く姿にはいまいち違和感を覚えてしまって・・。しかも、ラストが・・・んん~?多くを手に入れ、また多くを失ったあの彼女がそうなるの??と妙な感じ。原作がそうなのだと思いますけど、時間が足りず急いで流した感を拭えず、どーにも消化不良です。
でも、充分に面白かった!!
いろんな男女のパターンが見られますし。時代が時代なんで、男も必死です。お金と名誉と爵位。その中で穢れなき谷間のユリみたいなのが、ドビン大尉でしょうか。リス・エヴァンス、いい男です。何気に髪型もおめしかえも一番バリエーション豊富でしたね~♪

残念だったのは、ベッキーの親友 アミーリアかしら。スカーレットに対するメラニーみたいなものですけど、ちょっと魅力が・・・。彼女には彼女のよさがあるのに、それがほとんど生かしきれていないため、(ボンベイから帰らなきゃよかったよね、ドビン大尉・・)と思ってしまうのだわー
それなりに葛藤もあっただろうけど、二代目もあなたそっくりになっちゃってどーするのよ・・なのがジョージ・オズボーン大尉。坊やで冷淡なさまが、美人なジョナサンぴったりでした!馬鹿にしていたベッキーに、知的な嫌味で倍返しされておりましたわ。

ベッキーと同じく中途まで魅力全開なのが、ジェームズ・ピュアフォイ演じるロードン・クローリー。この人はベッキーの夫になるのですけど・・。うーん、人生やはり多少のお金は必要ですよね。自分をなくさないためにも。
現代に通じるもの、つまり普遍的なものもあり、最後に釈然としないもの感じるとはいえ見応えのある映画でした♪

【本日の男前】
 <68年・ウェールズ生

誠実で愛情深いドビン大尉を演じるリス・エヴァンスは、優しげな草食系の
男前でしょーか。「シッピング・ニュース」の時もすごく良かったなあま、「ノッティングヒルの恋人」も好きだけど(笑)。「Jの悲劇」を見るのが楽しみです。職場に着く前、道路で朝一番に会いたいタイプ?だわ。好き好き~。

 <64年・イングランド生>
以前、ボンド候補にも名を連ね、「ロック・ユー!」にて現場の女性スタッフ人気№.1だったとコメンタリで言われてもいた”黒太子”ことジェームズ・ピュアフォイ。まぁ・・今回おおいに納得しました。ピュアフォイ氏ったら、すごーくソフトで甘い上に、軽さやイヤラシサがなく、どこまでも爽やかにセクシー。モテまくっても汚れないタイプなのでしょう。羨ましい。これといってアクやハンサムオーラをばんばん出しているわけでもないのに実にエエ感じで、「その髪型似合うね」とか笑顔で言われたら、一生この人のことを褒めてしまいそうな感じ。わはは。

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6 コメント

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あああっ。。。 (悠雅)
2006-10-07 20:38:40
た、武田さん!

ご覧になったのね?

主演のお姉さんに二の足踏みつつ(よう、こんなこと言うてます)

男性陣の面子に、やっぱり観たいけど円盤が見つからないわ、というフクザツな状態。



だってねぇ。この顔ぶれ、観たくなるのよね。

リス・エヴァンス、『シッピング・ニュース』良かったなぁ…

『ノッティング・ヒル~』はまた可笑しいし。

これと比較になるのかどうか、

『家族のかたち』(ロバート・カーライル、シャーリー・ヘンダーソン出演)では

めちゃくちゃ優しいけど、気が弱くて間の悪いダサい男だったの…



やっぱり探してみます。

この作品、思い出させてくれて、ありがとうね♪
悪女でもないよね (みみこ)
2006-10-08 19:11:03
こんばんは。コメント&TBありがとうございます。感想拝見しました。

ラストは武田さんもムムム・・・って感じ

なのね。そうよね・・。

でも、他については申し分なかったですよね

だって、この出演者の豪華さ。よだれが出そうですものね・・笑

リス・エヴァンスは前回の”Jの悲劇”が

インパクト強くてね。(武田さんも是非~)

そのままだったらどうしようと思っていた矢先のこの役で。すっかりその素敵さに魅了されてしまいました。だからあのアミーリアにはイライラしっぱなし。リスが不憫じゃんと思ったのよね。そう・・アミーリアは、まさにメラニーですよね。ジョナサンもね・・

嫌な役だけど、軍服姿がお似合いで、もう多少のことは許しちゃおうと思いました。

この作品みて、ジェームズ・ピュアフォイの007もいいかも・・って本気で思いましたよ。(ダニエル・クレイグごめん・・♪)

P.S  悠雅さんも是非ご覧になってくださいね。感想楽しみにしていますね。

悠雅さま♪ (武田)
2006-10-09 23:51:51
こんばんは♪

コメントありがとうございます。ちょっと用事で2日間留守にしていて、すっかりお返事が遅くなってしまって、すみませんでした。。

で、さきほどブログにお邪魔させていただきましたら…

まぁ、なんて素敵なレンタル店でしょう!も、ニマニマニマ~っと嬉しくって!いいですよねぇ、こんなお店♪絶対に常連になってしまいます。夢のようだ~



>主演のお姉さんに二の足踏んで・・

うふふふ。ありますあります、そういうこと(笑)

この作品のリースちゃんは、後半ちょっと若さが目立って(お・・)というところもあったのですけど、良かったですよ~。

しかし、なんといっても男性陣が素晴らしいですよね!!いろんなタイプが揃っていて、むっふっふ でした。

どうか円盤が見つかりますように・・

また悠雅さまのレビューを心待ちにしておりますね~♪



>『家族のかたち』

これは全然知りませんでした。まぁ、ロバート・カーライルまで出演してるのですね!!

しかも、めちゃくちゃ優しくてダメ男なリス・エヴァンス!!

そ、それは絶対に見たいです~♪

早速メモメモ・・・( ..)φ



いつも嬉しくなってしまう素敵な情報をありがとうございます!!
みみこさま♪ (武田)
2006-10-10 00:43:26
こんばんは♪

留守しておりまして、すっかりお返事が遅くなってしまい、すみませんでした。

TBとコメントをいただき、ありがとうございます♪

そうなんですよ、あのラストは(えー!?そうなの??)と。前半のベッキーならそうはならないような気がして・・。ちょっと残念でしたよね。

それにしましても!!ほんまほんま!よだれが出そうでした(笑)

リス・エヴァンスは素敵な男でしたねぇ~(はあと)

私も上では穏やかに?書いたのですけど、実はアミーリアにはイライラして、(この人アホなのかしら!)と半分怒っていました。

普通、女は本命の男以外の男、特に自分を好きでいてくれる男の心は読めて読めて・・なはずなのに、あれじゃただの○○で、ほんと不憫な大尉・・。もうちょっと演じ方を変えて、慈母のような女にするとか、全部わかっているけどどうにもならない女心を強く匂わせるとかできなかったかと残念です。せっかくベッキーのことをわかっている親友という設定で出てくるんだから~。

ジョナサンは、うんうん軍服姿麗しかったですね。冷淡で綺麗な眼差しも良かったです♪

ピュアフォイは、私も(あ、彼のボンドが見たい!)と真面目に思ってしまいました。素敵な方♪



みみこさまのおかげで、素敵な時間を味わうことができました。ありがとうございました

今、ちょうど『Jの悲劇』を録画しているところです。明日は、リス・エヴァンスに浸ろうと思います。
楽しみました! (fizz♪)
2007-05-05 04:24:06
武田さん、こんにちは♪
先日は拙宅へのコメントをありがとうございました♪
とっても嬉しかったです!
早いものでGWも後半ですね~
いかがお過ごしでしょうか?
受験生を抱える我が家では遊び歩けないので
私はひたすらmovie~sです(喜)

武田さんも
>「過去のせいよ」と泣く姿にはいまいち違和感を
だったのですね!
そうなんですよねー! 私もあそこはかなり??でした。
是非、未読の原作を読まなくちゃと思いました。
そうそう、リス・エヴァンスだったとは終わるまで気づかず、迂闊でした。
私の中では、彼=ノッティング・ヒル=おパンツ男…
なので、こんなにシリアス路線も十分にいけるとは感動でした(笑)
それに、ジョナサン君もピュアフォイ様もバーン氏も…って、男優ばかりついつい楽しんじゃいました(汗)
fizz♪さま (武田)
2007-05-06 22:35:22
fizz♪さま、こんばんは。
TBとコメントをいただき、ありがとうございました。
再開を心待ちにしていたので、またこうしてお話できるのがとても嬉しいです♪
(と、fizz♪さま、受験生のお子様がいらっしゃるのですね!お仕事に子育てに主婦業に・・と縦横無尽のご活躍!!また、色々とご教示よろしお願い致します♪)

この作品、久しぶりに見たコスチュームものでしたが、役者さんたちも適材適所で見所もたっぷり、なにより、凛としたリースちゃんの役柄が女性として人間としてひじょうに魅力的で良かったですねえ♪
後半、なぜなぜ??となる箇所もありましたが、レヴューを拝見しながら、あれこれ思い出し、初見時の気持ちがぐーっと甦りました。
>彼=ノッティング・ヒル=おパンツ男…
あははは(笑)そうそう、ノッティング~ではおパンツ男でしたよね♪
私、この映画のあとで『Jの悲劇』のリスを見たのですけど、う・・・・。彼が演技派なのはよ~くわかりましたが、き、キモチわるすぎて怖くて怖くて・・(涙)
ジョナサン君の『マッチ・ポイント』が早く見たいです♪

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