チャオプラヤ河岸の25時

ビジネスマンの日記帳

大阪の医療崩壊

2021-05-08 21:04:34 | インポート

 大阪、兵庫の医療崩壊は深刻だ。大阪でのコロナ死者は毎日40~50人が当たり前になりつつあり、新規感染者も連日千人を超えている。100万人当たりでのコロナ死者では19・6人となり、今、感染爆発に喘ぐインドの15・5人、アメリカの14・5人をも上回っている。ちなみに東京は1・4人に過ぎない。数字にすれば医療崩壊の深刻度合いが良くわかる。大阪の惨状は見過ごせない。

 イギリス型の変異種が蔓延したこと、それが感染爆発の理由だがそんなことはどうでもよく、もはや大阪は超法規的なロックダウンを行うしかないレベルにあることを国民にもっと知らせるべきだろう。この数字では甘い対応はできない。ワクチンの投入も大阪、兵庫に直ちに大幅な傾斜配分を行い、そのことへの国民の理解が必要だ。神戸の介護老人施設では病院に入れないまま25名が死亡し、公表も数日隠されていた。医療崩壊とはそのようなことを意味している。この今、地獄はインドばかりでなく大阪にもある、それは正しく知らねばならない。

 連休後、全国で感染者数は拡大基調にある。今日の発表では新規感染者が7,000人を超えてしまった。現行法制では最後のカードである緊急事態宣言の効果がほとんど見えないことが深刻だ。仮に変異種によって今後の東京も大阪並みになるとしたら確かにオリンピックは夢物語になる。

 今、日本から海外に出かければ、ほとんどの国で到着後2週間のホテル隔離暮らしが義務とされ、厳しく管理もされる。ところが日本到着時はたった3日で解放される。その後の宿泊先の報告義務も半数近くから無視され、つまり無管理状態だ。感染爆発のインドからの旅行者ですら、これからそれを6日間に延長するところだ。この水際対策の緩さは一体何だろうか?島国の日本は外からの流入以外にはイギリス株やインド株の蔓延はあり得ない。命綱の水際対策がこれでは、まるで自殺願望の国としか言いようがない。

 大阪は既に限界を超えた。ワクチンを関西に集中配分し、接種速度を決定的に上げるしかない。慣れてはならない、これは明らかに非常事態だ。

 

 

                     川口

 

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平時と非常時

2021-05-07 16:08:10 | インポート

 連休明けの6日、ワクチン接種は1日で35万人近くまで伸びた。輸入在庫もファイザーにモデルナを加えると計画が作れるまで増加してきているということだろう。なにせ2回目の接種を期限内に打たねばならず、次がいつ来るのか不安な状況では一気の接種が進められない。物が揃った以上は1日も休まず接種を進めるべきだろう。感染力が15倍との評価もあるインド変異株が蔓延する前に、できるだけの人にワクチンを提供したいところだ。

 35万人の接種をこなせる力がありながら、連休中の5日間は全国で数千人の接種に留まった。一体当局には緊急事態の認識があるのかないのか訳が分からない。まともに稼働していれば170万人前後に接種できていたことになる。厚生省を始めとするお役所感覚は最早謎だらけだ。

 それでも月内には1,000万人近くまで累計接種が行われるだろう。無論集団免疫には遠いが、それでも爆発的感染を一定抑止する力にはなる。ゲームチェンジャーはいまのとことワクチンでしかない。更には耐性変異株が登場する前に一気に集団免疫まで持ち込まねばならない。勝負所だ。

 m-RNAワクチンは変異株にも対処できる、としている。それが事実かどうか分からないが抗体形成の機構からして期待はしてもよいのだろう。とにかく順番が来たら早めに接種することだ。インド、イギリス変異型は子供にも感染しやすいという特徴を持つ。早く一般接種に辿り着く必要がある。全ての外交資産をワクチン獲得に注ぎ込む気概が必要だ。危機の時に平時のスタイルを貫かれては、能無し行政との評価になるしかない。非常時には非常時の常識がある、それだけのことだ。

 

 

                      川口

 

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憲法と世論

2021-05-03 09:41:45 | インポート

 緊急事態宣言下の大型連休も2年連続になった。人人感染を防ぐには接触機会を減らすに如かず、理屈はそうだが人生は人間関係の中にしかない。若い世代にとっては過酷な2年間になっているはずだ。

 憲法記念日になった。かつてのように改憲反対派が多数という状況にはなく、世論調査で改憲が必要とする意見は年々金科玉条派を上回り、その差は開く傾向にある。毎日新聞調査では改憲賛成が51%、反対は30%の大差になっている。戦後信仰の象徴、9条を死守すべし派も比較少数になっているのが実態だ。

 戦後、滅私奉公の軍国主義の反動で極大化した個の権利の主張容認、その肥大化が日本を危機対応のできない国にしてしまったのでは、との思いがコロナ禍で静かに広がっている。全体主義とその反動とに極端に振れた日本、ようやく冷静な議論と現実主義の入り口に辿り着いた、と云ったところだろうか。だが、依然として共産党や立憲民主党は憲法調査会での議論すらを拒んでいる。言論の府にあって議論自体を拒む、とは何と反憲法的な姿だろう。全く話にならない。このような議員集団を国会に送っているようでは国民の民主主義を守る意識にまだ相当な課題があるのだろう。

 日本は災害大国、加えてコロナのような事態は起こり得る。周辺を呑み込み、中華民族による覇権を目指す異質な軍国共産主義の隣国、それは厳に存在する。この現実の中で平和を希求する諸国の善意に期待し、との憲法前文の主旨はいったい何の冗談だろうか。自衛隊の存在を憲法違反と主張する共産党などの現実認識は、一体どこの国の利益を背負ってのものだろうか?

 現実適合はともかく理念は立派だ、そんな馬鹿な議論をしている余裕はない。目の前の現実は今まさに危機的、速やかに現実対処できる憲法秩序が必要になっている。ようやく日に20万人が接種できるようになり、やっと満足な在庫を持ったワクチン。だが、この連休は数千人の接種に留まる。緊急時動員と云う発想も法体系もなく、休みは休みだからにしてしまう。治験の複雑な承認過程に緊急承認プロセスを盛り込まない治療薬やワクチン開発も同じこと、これでは国産ワクチンや治療薬はいつまで経っても登場するはずがない。

 国難には非常事態宣言が機能し、近隣国による軍事侵攻にも同様の法体系で対処できねばならない。法的無防備の日本を喜ぶのは少なくとも日本以外の国でしかない。臨機応変の権限なしに非常事態に行政が立ち向かうことなどできるはずがないのだ。

 現実は日々に動き、世論も年々変化する。デジタル社会に適合した行政はとてつもない進化を求められている。変化に対応した憲法改正は是非とも必用だ。74年間改正されない憲法など日本以外には存在しない。護憲派とはこの間の国内外の変化をなかったことにしたいのだろうか?決めた以上はいまも御成敗式目で統治すべし、と思っているのだろうか?この硬直した超保守主義こそが革新の看板とするなら、これは最早笑い話でしかない。

 

                         

                              川口

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コロナの現在地

2021-05-01 21:21:20 | インポート

 ワクチンの接種が進んだ米英のコロナ感染者は目立って鎮静化に向かっている。一方で世界的にはインド、ブラジルなどが悲惨な状態に陥り、インドの1日の感染者は40万人を超え、ブラジルは4月だけの死者が8万人を超えた。世界の感染者累計は1億5千万に達し、死者は315万人を超えてしまった。むしろパンデミックは勢いを増している、それが正しい認識だろう。収束は見通せない。日本の第4波の状況もこの世界的視野の中では軽度、と云うことになる所以だ。

 ウイルスは変異を繰り返す。日々感染力を増した新たな変異型が生まれているはずであり、インドやブラジルの悲劇はどこの国でも起こり得る。変異型による2度目の感染、という事態も起こっている。つまり免疫を無効化する強敵も出現していることになる。残念ながら世界中の準鎖国は長期化するしかないだろう。

 2%の致死率がコロナの毒性指標とするなら、インドでは月に20万人近くが今後犠牲になることになる。ゲームチェンジャーになり得るワクチンの接種が進み、かつ有力な治療薬が登場しない限りはこのパンデミックは収まりそうもない。武漢に始まった災厄、世界は長期戦に備えて戦略を練るしかなくなった。昨年2Qを底に回復を示した日本のGDP、この1Qは再度マイナスに転落するはず。戦いは長くなる、最早それは疑いがない。

 

                        川口

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ワクチン接種

2021-04-27 21:28:45 | インポート

 ワクチン接種が昨日ようやく1日で23万人を超えた。それでも年内に集団免疫を得るには1日で60~70万人に接種される必要があり、まだまだ不十分だ。来月24日、国の運営する大型接種センターが東京都と大阪に設置されることが決まった。モデルナのワクチンを使って1か所で1万人の接種を1日で行う。累計ではまだ208万人、これを7月までに4~5,000万人に持っていければオリンピックにも現実感が出るのだが・・。

 インドでは二重変異、三重変異ウイルスの登場で日に34万人以上の新規感染者が出ている。第一波が収束し油断があったのだろうか、最早止めようもない規模の爆発感染だ。ワクチン接種も1億4千万人になってはいるが如何にせん人口が13億人もいる。集団免疫にはまだ遠い。日本はこの複数変異ウイルスの侵入をとにかく防がねばならなかったが、既に21例も国内で発見されている。インド型変異やカルフォルニア型変異にはまだワクチンの有効性が確認できていない。

 大阪は医療崩壊状態にあるらしく、救急車を手配しても搬送できる病院は見つからないという。いくらコロナだからといっても、一刻を争う脳梗塞や心筋梗塞が減るわけではない。病床が埋まるという事態は結局命の選択が行われる、ということを意味する。とうとうそのような現実に至ってしまった。

 今日、ファイザーのワクチンを射った。自治体が接種モデル地区になった為、早い接種になった。だが、まだ医療従事者にすら行き渡っていないとなれば後ろめたい気分になる。先ずは医療従事者、次は爆発的感染を起こしている地域への傾斜配分、感染者が少ない田舎など後回しにすべきだ。行政がパニックっていては話にならない。落ち着け、そのように云うしかない。先ずは大阪と東京を鎮静化させ、複数変異株の流入を防ぐことだ。正気を取り戻せ、厚生行政。

 

            

                        川口

 

 

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3回目の緊急事態

2021-04-24 01:16:47 | インポート

 全国の1日の新規感染者数がまた5,000人を超えるようになった。三回目の緊急事態宣言も止むを得まい。累計感染者は55万8千人、死者は9,800人を超えた。変異型が主流になるに従い、重症化率が上がっているのが気掛かりだ。

 世界でも再び感染者数は増加傾向にある。インドやイギリスでの変異型が感染力を増しているためだ。既に累計では1億4,300万人が感染し、死者も305万人を超えている。パンデミックの脅威を示すには十分な数字だ。

 日本ではワクチン接種が期待ほど進んでいない。最近は日に13万人程度接種できているが未だに医療従事者の3割にも達していない。時間がかかれば変異型にも様々なタイプが登場する機会を与え、耐性を持って新たな脅威になる可能性もある。この緩慢さは気になる。

 ウイルスは人からしか感染しない。つまり全員に一カ月の引き篭もりを強制すれば間違いなく退治は可能だ。強権国家には簡単なことだが日本では不可能なこと、であれば3度目の緊急事態も受け入れるしかない。

 中途半端な対応策以外の何かが政府にできる、と云うことは戦時法制と同内容、つまり私権制限を可能にする法制度を持たねばならない。おめでたい楽園主義の反日野党が存在する日本で、それは極めて困難な内容になる。更には、BC兵器研究だとしワクチン研究すらも妨害してきた学術会議なども存在する。この歯がゆい無策の主要な原因は彼等にあり、その責任を負うべきだ。

 ワクチンは9月末までに必要量が確保できる、首相の訪米時にファイザーCEOとそのように合意した、と政府発表があった。だが契約社会でそんな口頭合意はまったく意味がない。何月何日にまでに何コンテナ送付し違約金は幾らか、までを書面にしサインしない限りは約束ではない。反日野党とお馬鹿政府、これでは国民は救われない。国民が楽園主義に安住し、それが選ぶ政治家は現実離れしてしまっている。最早別世界に生きるファンタジー集団。文句を言えば天に唾する行為ではあるが・・・。もう、飽きるまで緊急事態を繰り返せばいい。きっと莫大な補償資金はどこからか出てくるのだろう。

 

 

                              川口

 

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小室家と内親王殿下

2021-04-19 11:50:08 | インポート

 小室氏の出した釈明文書は28枚、60,000字に及ぶ大作だったらしい。原稿用紙100枚を超えるという分量、最早小説の域だ。だが、この文書の評判はすこぶる悪い。そもそも主旨が小室家は悪くない、元婚約者は返済は要らないと云いその録音も取ってある、といった自己弁護に貫かれた駄文だったからだ。真子内親王との結婚はとても国民の理解を得るものにはなりそうもない。

 法律的にどちらが、と云う論点でなら最初から結論は出ている。借用書のない金のやり取りなど請求する方法はない。だが小室はその部分に拘り、返済の必要が法的にないことをくどくどと述べる。法律が世の中の全てと理解しているのだろうか?頭は良いがまったく知恵が回らないタイプと云うことだろうか?資金援助した元婚約者なる方に大変感謝している、これもくどく述べているがそんなことで人の感情のもつれは解消できない。自己弁護の陰画では法律や皇室を巻き込んでの個人を追い込む作業になる、そのことには気が付けないのだろうか。客観的には法匪、やっていることは法律を知っている悪党の所業と云うしかない。

 かつて多大な援助を頂き感謝している、そんな方が手元不如意に陥ったのなら、多少ずつでも支援してあげれば良い、それだけのことだ。婚約者の云いたかったことは、借金を返せではなく何とか支援をしてくれないかということであり、プライドの問題などでそうは言えなかった、といった心の機微の問題だ。お願いする方も対応する側も、何とも品性に欠ける姿には相違ないのだが。つまりは、同じレベルの方々の醜い齟齬に過ぎない。そうでなければ、そもそもの接点が生まれてはいない。

 こんな問題に法律を持ち出し、紛争にした品のなさこそが難儀の核心なのであり、盗聴までして相手方を法的に追い詰めたところで国民の理解は集まらない。要するに小室氏は知恵の回らない自己中心主義、背伸びばかりのナルシスト、と云う素顔を説明の都度国民に公開することになる。余りにも愚昧だ。

 女系天皇や女性宮家にはなぜ課題があるのか、と云う良いサンプルにはなった。今後この品の無さを国民が皇室の一員として崇敬できるか、と云われればそれは否になる。女性皇族が人間個人として誰を選ぶのかは自由だが、そのお相手がどんな人間であっても皇室への敬愛の念は国民から失われない、そんなことはあり得ないことだ。真子内親王の一途さ、それはおそらく誤りではあるが、女性が陥り易い恋愛の一局面として応援したくもなる。

 だが、国民が小室氏を崇敬することなどはない。なにが問題解決の本質部分になるのか、それすらが分からない法匪の若造、周辺にまともな助言ができる知恵ある大人が不在と云う社会性の無さ、その人間性に対する非のレッテルはもうこの先で剝がしようもない。

 

                            川口

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原発処理水

2021-04-15 11:57:44 | インポート

 政府は溜まる一方の福島原発処理水を国際基準を大きく下回る水準にして海洋投棄することを決めた。IAEAもこれを歓迎し、科学的な妥当性を認めた。三重水素(トリチウム)は自然界にも広く分布し、水と構造式が似ているため分別は極めて困難だ。従って、人体に影響のない放射線レベルであることから、世界中の原発で海洋投棄は普通に行われているものだ。投棄を決めた処理水とは、このトリチウム以外の全ての有害放射能物質を除去したもののことである。

 にも拘らず、国内の漁業者は科学とは関係ない次元で風評被害を懸念し、却って自身で非科学的な宣伝を拡散し、風評被害を呼び込んでいる。また野党と例によって韓国と中国、ロシアは激甚な反応を示し、地球に対する犯罪、などと口を極めて日本を非難している。付き合いきれない。日本の悲劇、原発事故をあからさまに政治利用しようとする腐った心根だ。

 とりわけ韓国は2013年と昨年に処理水は科学的に放出して問題ない、との専門家会議のレポートを公表している。更には韓国の原発が放出しているトリチウムの方が福島より遥かに膨大であり、空間放射線量は福島よりソウルの方が高い。だが処理水を反日政治利用でき日本に懸案事項での妥協を迫るカードになる、と考えたのだろう。突然に危険であると決めつけ、反日プロパガンダ方針に官民ともに転換した。得意の被害者ビジネスだ。

 文政権は国際海洋裁判所への提訴を検討するよう官僚に指示までした。こんな国といつまでも国交を持っていることが信じられない。日本中が処理水の巨大タンクで埋まるのを見てみたい、というヘイト思想以外に何も見えてこない。であれば、日本は直ちに韓国や中国の原発汚染水放出を、人類に対する最悪の犯罪として国際機関に提訴すべきだろう。この敵対矛盾を常とする特異な二か国に、いつまでも保護国のような意識で向き合うのはまったくの誤りである。

 トリチウムの海洋投棄は急ぐべきである。貯め込む大型タンクが林立する異様な風景、それ自体がやはり危険物だから捨てないのでは?との要らぬ疑念を呼ぶ。多核種放射能除去装置、アルプスの性能にはまったく問題がなく、処理した以上は内容を点検して即座に排出すべきだった。飲料水基準の7分の一まで放射能を取り除いた処理水を、何ゆえ海洋投棄できないのか意味が分からない。反対と云うのであればその理由を説明し、科学的に整合性のある代替え案を提示すべきだ。そうでない限り、国内野党と国際社会の問題児二か国が連合した悪質な反日運動、大衆を無知と見込んだ無責任極まるプロパガンダ、としか云いようがない。

 

 

                            川口

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変異型の猛威

2021-04-13 16:24:12 | インポート

 変異型が猛威を振るい、大阪では今日の新規感染者が1、099人になった。感染力が高く、重症化率も高いとのことだが詳細はまだ不明だ。東京は510人だったが内容はイギリス変異型が次第に増え、従来型と速やかに置き換わる過程にあるものと思われる。蔓延防止宣言は出たものの、その効果のほどは20日前後の数字でしか判断できない。大型連休もオリンピックも消えかねないような数字にならないことを祈るばかりだ。

 今週から高齢者向けワクチン接種が始まった。しかし優先接種されるはずの医療従事者ですらまだ2割程度しか終わっていない。こんなペースでは集団免疫が形成されるのは年を越えそうな印象がある。国内製ワクチンがない、そのリスクは既に顕在化している。

 京都大学と長崎大学がIPS細胞を使い、コロナに有効な既存薬の洗い出しを進めている。既存薬である以上、副作用の詳細が判明しているだけに期待は高まる。現在使用されるデキサメタゾンなどの治療薬も所詮は既存薬の転用である。既に数種類の有効薬の抽出に成功しており、治験、承認のプロセスが進むことを期待したい。

 日本では未だに110万人しか接種されていないワクチン、アメリカでは既に1億8千万人がワクチン接種を終えている。中国、インドも1億の大台は越えた。接種率が4割以上になったイギリス、イスラエルなどでは急速に日常が戻りつつある。ゲームチェンジャーは今のところワクチンでしかない。根拠の希薄な怖れを抱くよりもできるだけ多くの方が接種を受け、社会に早く落ち着きを取り戻すべきだろう。

 そしてこれを教訓に国内にワクチン開発の専門企業を育てるか、BC兵器からの防衛を目的とした国費で防衛省が開発能力の維持と知見の蓄積を担当するか、いずれかが実行されねばならない。今回のコロナは落ち着いたにせよ、新たなウイルスが現れ必ず世界にまたパンデミックを引き起こす。それだけは確実なことだ。

 

 

                             川口

 

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ワクチンの遅れ

2021-04-07 21:38:38 | インポート

 ようやく来週から高齢者対象のワクチン接種が始まる。医療従事者対象の接種すら遅々として進まず、1日4万人前後という実験レベルの数でしばらく推移していた。それも今週で10万人前後になり、幾分加速度がついてきた気配もあり、累計で100万人をやっと超えた。

 だが、既に1億人の接種を終えたアメリカや中国に比較すると話にはならない。日本はOECD加盟各国の内では接種率最下位に近く、フィリッピンや韓国に追い越されかねない状態だ。これが先進国日本の実力なら、話はかなり深刻だ。

 生物化学兵器などでの基礎研究による技術的蓄積がある国、そこでは迅速な開発や治験ができた。日本にはそのような戦略的技術、工場配置はまったくない。自前でのワクチン開発は遅々として進まず、できても量産工場はない。つまり、試験管一本に閉じ込めたウィルスを日本に持ち込めば、この国の経済は簡単に破綻に追い込むことができる、そんな安保の脆弱性すらも世界に知らしめた。これでは途上国と云うしかない。

 今や半導体や家電ばかりだけではなく、食料や衣料を含めて自給できるものがほとんどない日本。こんな姿は正常ではない。国家としての戦略がなく、云わば民間任せのなりゆき経済だ。狼も毒蛇も居る国際社会ではそんなものは全く通用しないことが露になった。マスクもなくなり、防護服も作れない、ワクチンは外国の余剰待ち、だれがこんな産業配置を許容したのだろう。日本の戦後は戦略的知恵遅れ状態にあり、最早先進国を名乗るべきではない。

 今後の国力を左右する半導体やEV、AIなどに必須のレアメタル。そのほとんどは中国と北朝鮮、ミャンマーの鉱山にある。その3ヶ国で世界の産出量の95%を超えるレアメタルは少なくない。今なぜミャンマーなのか、その背景を見据え対抗策が構築されていなければならない。そんなまとも議論すら国会内に無いのなら、日本はスキャンダル好きな野党主導で既にバナナ国家になったと理解するしかない。

 小国の生残り策に知恵の全てを注いだマキャベリ。彼の最も鋭い警告は、隣国を支援する国は必ず滅亡する、という一節だ。知恵を与え、技術を与え、資金を与え、企業に進出を促し、そして何も無くなった馬鹿な国、まさかそんな国に生きているとは・・・。

 

 

                               川口

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