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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

樹種が豊富に配置された公園

2023-08-07 22:59:59 | 路上観察

 古い書類を整理していたら、30年ほど前に公園の樹種を調べた資料が出てきた。当時は、自称路地裏レンジャーとして都会の路地裏の魅力を探っていたのだった。住宅地の中にやっと緑が残された公園だったが、調べてみると30種類くらいの樹木が確認できた。緑色のラインが低木、橙色のラインが高木。民家のそばには低木にしている配慮がわかる。また、17種類が常緑樹であった。桜ばかりの派手な演出をしないで照葉樹林を多く採用しているのに感心する。

 ただし、キウイはメスがなかったのでいつも果実が付かないままツルだけが伸びている、との長老の指摘もあった。その意味が分かったのは、この中山間地の現在地に来て分かったことでもある。

     

 このころから、オラの身体が緑の多い場所を要求するようになる。今にして思えば、脱都会を志向する伏線となる。この公園にあった30種類近くのうち、オラの土地にある樹種は半数近くの12種類だった。常緑樹となるとなかなか見栄えのする花を得られないのが本音でもある。

      

 とはいえ、オラの家の入口から玄関まではときに、大量の花が落ちて赤いツバキロードになったり、橙色のキンモクセイロードになったり、踏むのがもったいないような絨毯を歩む特権を与えてくれる。あらためて、高木になったからこその醍醐味を味わえるわけで、これは都会の住宅街では味わえない快楽でもある。同時にそれは収入のない貧乏の中にこそ捉まえられる作為のない風景のただなかにいるわけでもある。

         

 裏の山側には、赤い実が目立つアオキがところどころに控えている。日当たりより日陰の方に生き残り戦略をかけている常緑樹である。山側に入ろうとすると、邪魔になるのでつい伐採の対象になってしまうが、気が付いてみるといつのまにか高木になっている。

 アオキにはオスとメスとがあり、オスは目立たない小さな花が咲く。そんな違いがやっとわかってきたのも、里山ならではの風景に同化しているからでもある。オリンピックや万博のような経済成長至上主義だけが豊かさなのではないことを痛感する。稼ぐことに媚びず、自然環境に生かされていることにハッとする日々に感謝あるのみ。

     

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ブドウじゃないけど、最盛期だよ

2023-08-04 22:55:56 | 野菜・果樹

 ブルーベリーを故天野貢さんからいただいてから十数年となる。その木が背の高さを越えて今年は過去最高の収穫を迎えた。最初は膝ほどの高さで実ができるかどうかもわからずのスタートだった。成長がゆっくりだったのがぐうたらなオラにはぴったりだった。失敗して枯らしてしまったこともたびたびあったが、挿し木をしたり新たに購入したり友人からいただいたりしながら、今では数十本となった。おかげで、今年はブドウのようなたわわな実も出てきた。

       

 ほとんど放任状態の生育だったが最近は肥料をあげるようになってきたせいか、樹も期待に応えてくれるようになってきた。市場に出していないので収穫したものは近隣や友人にお裾分けしている。基本的には生食もしているが毎朝の野菜ジュースにはたっぷり混ぜ込んでいる。

       

 日によっては、1kgを超えることもある。先日大きめの粒だけを計ってみたら600gを超えた。大・中・小と大きさによって分けている。ややすっぱい「小」はジュースやジャムにする。さすがに、大きいものは甘いのは言うまでもなく生食。

 とはいうものの、甘いかどうか収穫どきの判断がじつに難しい。収穫しても完熟するわけでもないので、そのタイミングは研ぎ澄まされた感覚に頼るしかない。

           

 収穫には和宮様が先頭になって馳せ参じてくださる。和宮様も味を確かめながら収穫判断の難しさにため息を漏らすほどだ。実にちょっと触ってポロリと落ちるくらいがいい。やはり触って柔らかくなったのがうまい。例年だとヒヨドリやシカの食害もあったが、今年はどういうわけか少ない。知人から提供された害獣除け忌避剤の効果もあったのかもしれない。

 オラが若かりし頃には、まだブルーベリーという果物は出回っていなかった。1990年代観光農園でブルーベリーを初めて食べた記憶があるくらい。歴史はまだ浅いが、原産の北米ではネイティブインディアンが大切に栽培してきた。イギリスから移住した入植者・アメリカ人が飢えを克服できたのは、ネイティブインディアンがトウモロコシやブルーベリーを紹介してくれたことを忘れてはいけない。

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心配!!炎天下での出荷作業

2023-08-02 22:50:31 | 出会い・近隣

  きょうは「ホオズキ」の出荷日だ。近隣ではこれの収穫が夏の風物詩ともなっている。7・8年前だろうか、オラもお手伝いに出かけたが、一発で熱中症もどきとなってダウンした。当時より、現在の方が灼熱地獄は進化しているから、従事している人が心配となる。米を作っている田んぼではその一角をホオズキが占めている。

  

 3月に苗を定植するから、ほぼ半年以上をかけて栽培することとなる。しかも、ナス科なので連作障害がある。毎年、植える場所を変えるから、大地主でないと取り組めない。さらに、作業も支柱建て・牽引・消毒・肥料など、細かい作業も少なくない。60万人も訪れるという台東区浅草寺の「ほおずき市」に出されるホオズキのかなりは浜松産だという。

         

 高さ1m以上、実は11玉以上、上部だけ葉を残すという最高品質を目指している。そのため、害虫駆除や色づけのための農薬や薬品を大量に使う。むかしはホオズキを口に含んできゅっきゅっと鳴らす光景はいまや見られなくなった。市場の見たくれの華やかさという基準が疑問でしょうがない。

         

 そういえば、オラの畑にホオズキがときどき出てくる。ほとんどは雑草扱いで抜いてしまう運命だったが、庭の雑草のなかなら心配ない。実の大きさはプロにはかなわないが、色は遜色ないように思える。無農薬のホオズキが基準にできないものだろうか。先祖がお盆に還ってくるその目印の提灯である「ホオズキ」が農薬漬けでは先祖も興覚めではないだろうか。消費者はそんな事情は考慮していないだろうけど。農協よ、地球を思いやるポリシーを持ってくれよなー。

  

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