温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を見た。〜9.11を描いた良い作品。日本では劇場公開されていないんだろうな。〜

2023-09-12 10:23:46 | 映画、TV、ミュージカル、エンタ
映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』予告編1
このところ、ジャニーズの性加害問題の話題に巻き込まれているが、気分が落ち込むので、昨日は久しぶりにBSで映画を見た。タイトルは「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」、変わったタイトルだ。9.11テロの物語。ストーリーは以下に書いてある通り。トムハンクス、サンドラブロック共に好きな俳優なので、楽しみに見たが、彼らは脇役。
2005年に発表され、「9・11文学の金字塔」と評されたジョナサン・サフラン・フォアによるベストセラー小説を、「リトル・ダンサー」「めぐりあう時間たち」のスティーブン・ダルドリー監督が映画化。
9・11テロで最愛の父を亡くした少年オスカーは、クローゼットで1本の鍵を見つけ、父親が残したメッセージを探すためニューヨークの街へ飛び出していく。
第2次世界大戦で運命の変わった祖父母、9・11で命を落とした父、そしてオスカーへと歴史の悲劇に見舞われた3世代の物語がつむがれ、最愛の者を失った人々の再生と希望を描き出していく。
脚本は「フォレスト・ガンプ 一期一会」のエリック・ロス。オスカーの父親役にトム・ハンクス、母親役にサンドラ・ブロックらアカデミー賞俳優がそろう。
以下にあるように、主演の少年役はThomas Hornという人。素人らしい。素晴らしい演技。
Red beans
Thomas Hornが全力でリアル過ぎて、たかが映画だから・と突き放して観れません、ちょっと鳥肌が立つ映画です。

しかも、このThomas Horn。
役者だったわけではなく、クイズ番組に出演していた少年をたまたま観ていたプロデューサーが誘ったというズブの素人。
監督や演出、共演者が良かった部分もあったのだと思いますが、それでここまで出来るって凄まじい。
感想は、9.11の捉え方が、ヒーローではなく、一般の人で、劇的な内容ではなく、普通の人が経験しそうなエピソードで、これが本当だろうなと思った。
どうも小説の方が素晴らしく、映画は大事なところが省かれたりしているようだ。私としては映画で十分感動した。結末も、何かすごいことが起きるわけではなく淡々としている。それがいい。
大きな事件や戦争は、住んでいる人にとっては日常で、映画になるようなことは起きないが、その中に人を感動させる日常があると思う、そのようなことが表現されたこの作品は、私も傑作だと思う。しかし、この映画は日本で劇場公開されていないんだろうな。映画配給会社の忖度が気になってしまう。アマゾンプライムの作品を見ても、感じるが、そう、世の中には、日本では公開されていない良い作品がいっぱいあるようだ。
以下に、他の人の感想の一つを紹介する。
本を贈ってくれた友人に、読み終えた報告と謝意を表すると、「これこそが最高の911小説で、こういう実生活の中での葛藤を描いたものがあるべきだった」とメールで熱く語ってくれた。
普通の人達が、もしかしたら2度と癒えないかもしれないような心の傷にどう対処していくのか、それこそが今のアメリカに必要なものなのだ、と。原作はベストセラーになった。

だが、映像化された本作は、本国では不評だった。友人は憤懣やる方ないといった体で、メールで評論家たちがいかに愚かであるかとぶちまけた。
開明獣も映画を観て、これは911をテーマとした作品の中では最高傑作だと思った。
映画にしか出来ないことを、忠実にしてくれている、観るものの心に寄り添う作品だ。
これに不評な人たちは、映画はファンタジーだということを忘れてひまってるようだ。
開明獣は、こんなにも哀しくて切なくて、でも優しくて暖かい作品は、他にそうはないと思う。


”ジャニーズ性加害” クローズアップ現代を見た。〜さすが、NHK、メディアとして番組として取り上げ、認めるところは認めた。民放も報道としての姿勢を問われる。〜

2023-09-12 00:05:07 | ニュース
今日、NHKのクローズアップ現代でジャニーズ性加害の問題を扱っているのを思い出して、リアルタイムではないがNHKプラスでさっき見た。内容は、私がメディアに対して望んていたことに近い内容だった。出演していた弁護士も、まだまだ、ツッコミが足りないとの指摘だったが、ジャニーズ事務所が、「性加害があった」、「謝罪をして補償をする」ことを述べたのと同様に、NHKは裁判の結果がでた2004年あたりまで遡って、当時責任者であった人たちの意見が述べられており、自分たちの責任は重いとの言葉があった。また、民放の責任者あるいは担当者にインタビューをした結果も扱っていたのは、評価に値する内容だった。
ジャニーズ事務所が会見を行い、性加害があったと初めて認めた。
クローズアップ現代は5月に、この問題を報じて以降、取材を継続してきた。元ジュニアたちが明かしたのは、今なお続く性加害のトラウマだった。
そして、問題の背景として指摘される“メディアの沈黙”。
なぜNHKも含め、テレビ業界は長年、ジャニーズの性加害問題に向き合ってこなかったのか。
そして、二度と被害を起こさないために何が必要なのか検証する。
NHKと民放では、スポンサーとの関係において大きく異なるので、民放もぜひ同様に意見を発してほしい。各メディアが、自分たちで、忖度というか、真実追求より、利益優先に走った原因を調べるあるいは意見を述べること、今後の具体的アクションを示すことが急務ではないだろうか。
10月の番組再編に、何らかのアクションが見れないようなメディアは私は信用できない。まあ、私は以前から、エンジニアとして技術に関する報道を、見聞きしてキャスターやコメンテーターはほとんど信用できないと思っていたのだけど。。。
今、これを書きながら、ニュースゼロを見ているが、ジャニーズのニュースキャスターがニコニコしながら、ラグビーの話題を語っているが、すごい違和感を感じる。とても、まともには聞けない。実際、今このブログを書いていて内容は聞いていないのだが。。。。TVがついていて、バックグランドサウンドとして、音が流れているという状態。
有働さん、櫻井さん、小川さん、宮根さん、過去の古舘さん、久米さんは古すぎるかな?、その他、朝の番組はあまり見ないので、キャスターの名前が思い浮かばないが、キャスターと言われる人たちから、このNHKのクローズアップ現代で、聞けた担当者、責任者の意見として、忖度はあったのか、どうして忖度したのかなどの意見をぜひ聞きたい。


NHKの報道番組「クローズアップ現代」(クロ現)が11日放送され、NHKを含むテレビ各局がジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題を報じてこなかったことを反省し、取り上げた。
 番組キャスターのNHK桑子真帆アナウンサーは「被害者に事態を動かす役割を担わせてしまった。
この事実を重く受け止め、責任を痛感しています」と真剣な表情で語った。 番組では、最高裁がジャニー氏の性加害を認定した2004年ごろのNHK、民放それぞれの関係者、元関係者ら53人に取材を打診。その中から40人に取材できたとした。
 現在、性加害問題を担当しているNHKの社会部デスク、松井裕子氏がスタジオ出演し、NHK元司法担当記者の「芸能ネタは民放や週刊誌に任せておけばいい。NHKの報道では扱わないという風潮だった」という回答などを紹介した。

 その上で、松井デスクは「週刊文春」が過去に性加害を追及していたが「週刊誌の報道であること、芸能スキャンダルとみなしていたことによって、ニュースで扱うに値しないという声があった」と解説。「(男性に対する)性被害の意識の低さもあった」と続けた。

 桑子アナは「ドラマやエンターテインメントの部門では問題に向き合おうとせず、報道では性被害や芸能界で起きる問題の意識の低さがあったと言える」と同調した。

「ジャニーズ性加害問題当事者の会」から相談を受ける蔵元左近氏もスタジオ出演。「クロ現」の取材、検証に「率直に申し上げてまだまだツッコミ不足」と鋭く指摘。
「今回のような事件を再発しないことを考える上では、NHKの組織上、体制上の問題があったと思う。
それを究明するような徹底的な事実調査が必要。そのツールの一つとして、第三者委員会の設置も必要に応じて行われるべき」と提言した。