温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

電通問題〜ものづくりの人にもっと光を〜

2020-06-20 18:18:07 | その他
電通は、最近色々な問題で話題になっている。また、コロナ禍で、広告収入が減り経営的にも大変な様だ。

しかし、私は、以前から電通に限らず、広告業に関して不満というか疑問に思っていることがある。それは話に聞くところによれば、電通である程度のポジションになれば、年収2,000万円を超えるらしいという噂である。私はメーカーに努めていたが、課長以上になって初めて年収1,000万を超えていたと記憶する。そして、一度クレームを出せば、その対策費として10,000台規模の問題であれば、経費は乗り物だと小さな問題でも10,000/1件くらいかかるので1億程度の経費を企業は払うこととなる。それは親会社とサプラーヤーで負担する。その問題を出した商品には当然広告会社も一役になっている。でも、広告会社の負担はない。このようなリスクを負って、エンジニアは開発しているのに、広告を担当している会社は、その責任を経費として1銭も払っていない。むしろ、謝罪広告などで、新たな仕事が発生する場合もある。

年収で2倍も差があることが、なにか釈然としない。誤解のないように言っておくが、私は決して広告業の給料が高すぎると言っているのではない、広告業がそれだけの給料を得られるのであれば、メーカーのものづくりの人の給料水準は同等かそれ以上であるべきだということである。広告は、商品を売るためには必要だし、広告が悪ければその商品価値に見合った売上が得られないと思っている。でも、リコールやクレームのリスクを背負って数年かけて、開発している人の給料が、広告している人より少ないというのは理屈に合わないと思う。

これは、伝統的にそうなんだろうし、その業界が歴史を積み重ねて、そのように育てて、社会から認知されるように努力した結果なんだろうけど、1エンジニアとしては、納得いかない部分があるのは事実である。なにか社会全体が、地道に物創りしている人より、ものづくり周辺のいわゆる虚業を変調しすぎているのではないか?と思う今日このごろである。

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