温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

ドラッカー~マネジメント読了~ コミュニケーションにおいて最も大切な事は、…

2011-08-14 14:04:24 | 

この夏休みで、もしドラで有名となったドラッカーのマネジメントを読了した。
下のアマゾンのコメントにもあるけど、アタリマエのことを書いてあるというのが全体を通しての印象。
しかし、その当たり前を実践するのが難しい。
いいかえると、アタリマエのことを確実に実行すればいいんだということになるというわけだ。
中でも、けっこう難しいという感想も多い。
私も読むのにはけっこう苦労した。何度も読みなおしたセンテンスが多くある。
訳があまりよくないとも言えるような気がする。
Amazon.co.jp: マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則: P・F. ドラッカー, 上田 惇生: 本

「やはり、自分の考えや想いは間違っていなかった」と勇気や自信を与えてくれるのが本書である。
「マーケティングは顧客からスタートする。『我々は何を売りたいか』ではなく、『顧客は何を買いたいか』を問う。『我々の製品やサービスにできることはこれである。』ではなく、『顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足はこれである』と言う。」

そのなかで、私が感銘したのはコミュニケーションについて書かれた部分。
引用すると
コミュニケーションには4つの原理がある。
1.コミュニケーションは知覚である。
「無人の山中で木が倒れたとき、音はするか」があり、その答えは「否」ということ。
曰く、音波は発生する。だが、感じる者がいなければ、音はしない。ということ。音波は知覚されることによって音となる。ここにいう音こそコミュニケーションである。
受け手が大事ということ。
2.コミュニケーションは期待である。
我々は期待しているものだけを知覚する。
3.コミュニケーションは要求である。
コミュニケーションは受け手に何かを要求する。コミュニケーションは、それが受け手の価値観、欲求、目的に合致するとき強力となる。
4.コミュニケーションは情報ではない。
コミュニケーションは知覚の対象であり、情報は論理の対象である。
情報は形式であって、それ自体に意味はない。
言い切っていますね。
この言い切りがいい!
コミュニケーションに関して彼はこんな言葉を残しているようだ。
The most important thing in communication is to hear that what isn't being said.
「コミュニケーションにおいて最も大切な事は、語られていないことを聞くことである」
いいなあ、この言葉。最高!!

他にもネット上にはいろいろ書かれていますね。
下は5分でわかるというyoutube。
5分で理解するドラッカーのマネジメント論

私なりに、興味を持った方の参考になりそうなブログを以下にリンクしておきます。
ドラッカー「マネジメント」はスゴ本: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
ドラッカーの答えはシンプルだ。「生産性は、貢献で測れ」という。
目標を決める際、「自社の事業は何か、将来の事業は何か、何であるべきか」という問いを元にせよという。
既存の製品、サービス、業務プロセス、市場、最終用途、流通チャネルなどを体系的に分析し、現在も有用性を備えているだろうか? 今後も顧客に価値を届けているだろうか? 人口構成、市場、技術、経済の見通しに、適合しているだろうか?

ドラッカーとマネジメント
もともと彼は「ヒトはどうすれば幸福になるか」を考えていた。
 この場合、人間は二つに規定した。
個人としてのヒト
社会的存在としてのヒト
ドラッカーの考えるヒトは後者であった。

ドラッカー図解: コミュニケーションを成立させるもの – ビジュアルシンキング