たけちゃん活動・生活日誌

県議としての活動に追われてきましたが、引退後の生活の様子や、感じていることを発信しています・・・。

2014年問題

2009年02月05日 | Weblog

北国新聞の
 ふるさと探査「2014年」


 一昨年、富山県を旅行した折りに購入した「富山新聞」に「ふるさと探査『2014年』」という連載記事があり、読んで見ると面白く前後の連載記事も読みたくなり、帰ってから議会調査課にお願いして、取り寄せて頂きました。


 内容は、新幹線が長野から金沢まで開業する2014年を「2014年問題」としてとらえ、その時の金沢、富山を中心として都市がどうなっているか、新幹線開業により都市間の競争が激化するなか魅力ある都市にするには、今から何をすれば良いかを探るため「捜査隊」が結成され、タイムマシンを使って過去や未来へ飛び、その調査結果から予想されることを物語風に伝える記事です。
 議会調査課の方が富山新聞に問い合わせると配信しているのは北国新聞ということで、切り抜いた記事のコピーは一枚100円もするということでしたが、新幹線が金沢まで開業すれば長野は通過駅となってしまいその影響も懸念されること等々、この記事が本県にとっても大変重要な意義を持つと考え、会派として購入することにしました。


 初回に取り寄せた既に四十数回発行されている記事を読むと、新幹線が金沢まで開業すると長野は経済が停滞するとか、現在は「長野新幹線」となっている名称が「北陸新幹線」に戻るとか、本県にとっても様々なシュミレーションが行われており、本県としても今から対策を打つべき様々な課題が提起されていることから、この取り寄せた記事は県の企画部や観光部にも議会事務局調査課を通じて届けることにしました。


 新幹線開業をにらんだ広域観光の推進、空港の生き残り策、世界遺産への登録競争、並行在来線の存続策、祭りや文化など足元の魅力を生かした街づくり、公共交通対策等々、「探査隊」の物語は尽きず、何時までこの連載記事は続くのかと思いきや約一年半、終わってみれば、連載は403回に及びました。


 この記事の最後403回目の見出しは、「解散!探査隊 すべては2014年に通ず ストロー対策重ねよ」でしたが、その意味は、最後に隊長が締めくくった「放っておくと2014年にはバラ色どころか、灰色の世界が待っておる。」「観光でもまちづくりでも何でもよい。地域を強くする施策を積み重ねることがストロー(新幹線開業により他に吸い上げられること)対策になる。すべての道はローマに、じゃないが、すべては2014年に通じるんじゃ。」ということでした。

 長野県も長野市も、そして私たちも、この探査隊長の締めくくりの言葉を重く受け止めなくてはなりません。

 そして、私はこの連載記事に感謝しました。
 それは、連載記事がはじまった頃は、富山県や石川県は新幹線整備促進に力が入っていて、 並行在来線の存続問題については余り危機感が無かったのですが、この記事の連載が続くにつれ、長野県との足並みが次第に揃ってきたということです。
 この連載記事の果たした役割は、様々な分野で大きいと思います。

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