たけちゃん活動・生活日誌

県議としての活動に追われてきましたが、引退後の生活の様子や、感じていることを発信しています・・・。

消防の広域化

2007年12月01日 | Weblog

県の消防広域化推進計画の今後。

 

 最近の信濃毎日新聞に、県の「消防広域化推進計画(原案)」に対する、県内に14ある消防本部の見解が報道されるようになりました。

 

 

 それは、県が年内にその計画を決定するため、11月末までに各消防本部(構成市町村)の見解を求めていたためで、県では、原案に対する各消防本部の意見を踏まえ、近く開催される「検討委員会」において審議し決定したいとしています。

 

 「消防広域化推進計画(原案)」の詳細をご覧になりたい方は、下記の私のホームページと県のホームページをご覧下さい。

 「県の消防広域化推進計画(原案)について」

 「県危機管理局 消防課のホームページ

 

 この「消防広域化推進計画(原案)」で、今、一番問題となっているのは、市町村の財政負担の問題と、現在の14ある消防本部を次の組み合わせにより県内二つの消防本部体制とするとしていることです。

 東北信エリアを管轄する消防本部
   (区域:佐久地域・上小地域・長野地域・北信地域)

 中南信エリアを管轄する消防本部
   (区域:諏訪地域・上伊那地域・下伊那地域・木曽地域・松本地域・大北地域)

 

 このことについて、最近の報道や私が得ている情報では、主な消防本部(広域連合等)から出された意見は、次の通りです。

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○【南信州広域連合】=「全県1本部とし、県も一員として役割を果たすべき」とし、「各地域の消防体制を維持しつつ、本部を一元化する緩やかな統合が望ましい」

○【諏訪広域連合】=原案を「基本的に了承する」とした上で、全県1本部とした場合の効果も検討するよう要望」「市町村の財政負担が増大しないように国や県が十分な財政支援を行うことや、調整役として県が積極的に関与することを要望」

○【松本広域連合】=2消防本部体制について「経費負担などにつながらないか不安はあるが、前向きに受け止める」、組織拡大で職員の指揮を保てるか不安との指摘も。

○【伊那消防組合】=東信、北信、中信、南信の「4消防本部体制が適当」とした。「(東北中南信の単位は)古くから一体的なまとまりがある地域で、規模も適当」との理由

○【長野市消防局】=東信、北信、中信、南信の「4消防本部体制が適当」

○【伊南行政組合】=2消防本部体制について「異論はない」

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 まだ、全ての消防本部を構成する市町村の意見が出そろった訳ではありませんが、ご覧のように、まちまちな意見です。

 県では、検討委員会でどのような対応を行うのか分かりませんが、ただ、これまでの感触では、県の広域化推進計画(2本部制)を決定した上で、今後は構成各市町村等の協議の場を設け、「広域消防運営計画」を作成することになっており、計画の変更も含めてこの協議の場に委ねられるのではないかと思われます。

 

 消防の広域化推進計画の策定については、関係者以外、多くの県民は知らないと思います。

 

 私が長野市議をしていた時、長野市消防局に上水内郡の町村全体の自治消防が統合されるということがありました。

  その時は、私自身も、そのことが「本気なのだ」と分かってから、私の地元の消防分署には、「まだ救急車が配置されていない。既存の消防局管内の計画を示しさなければ反対する。」と表明した記憶があります。

 今回の消防広域化推進計画により、各市町村で今後「運営計画」の検討が行われると思いますが、この検討には何よりも住民が関心を持つことが大切です。

 そして、その視点は、自分の住む地域で何かあった時、消防自動車や救急車の到着時間は、「今より速くなるのか。遅くなるのか。」ということから出発するのではないでしょうか。

 

  私の地域を所管する「柳原消防分署」

   約18,900世帯を所管しています。