今更?ですが、2017年に大ヒットした朝の連続ドラマが、現在NHKのBSプレミアムにて再放送されてまして。
笑いあり、涙ありの心温まる展開に心が癒やされ、自身の境地に置き換えて見れる宮藤官九郎さんのドラマはやっぱり最高!
中でも1番好きな『俺の家の話』同様『あまちゃん』も家族、親子の人間模様を題材にした傑作なので、そんな家族愛に感化されながら、相変わらず週末は母親のもとへ会いに行っております。
それにしても、先日の台風2号には大変な思いをしましたね…
大阪では交通手段のライフラインが大体止まってしまい、タクシーも捕まらない為、実家や病院までが、これ程長く感じた事は無かったです。
しかし、ここまで東京、大阪を行き来してますと、新幹線の中で『あれ?今、どっちに向かってるんだっけ?』となる事が多々あったり、最初の頃は懐かしの名店で美味い物を食べたり、寄り道もしてましたが、今では『如何に最短時間と最短ルートで目的地に着けるか?』に拘りを持つ様になりました。
まぁ~介護と聞けば、大変で自らも心労してしまう…と言った事が頭に浮かび、俺自身もそう考えてましたが、実際に体験しますと、勿論大変な事もありますが、それ以上に学びが多く、身近な物事への打開策や思考の見直し等々、新たな発見が幾つもあり、現在の自分に必要不可欠な時間だ!と感じる次第です。
実は4月初めに緩和ケア病棟へ入院した際、主治医から妹と二人呼ばれ『この1ヶ月がヤマとなるでしょう』と宣告され…
もう、手術も、抗がん剤治療も出来ず、食べ物もずっと口にして無い為、小さく痩せ細り、当然元気も気力も無く、本当に辛そうで、このまま終わってしまうのか…と。
しかし、緩和ケア病棟の先生や看護師さんの渾身的な介護と、様々な方法を駆使して元気付けて下さった結果、今後は食事を摂る事が出来ない…と言われてた母親が、少量のお粥や吸い物が口に出来る様になり、その後、ご飯、野菜スープ等までも口にしたり!
嬉しい反面『ホンマに大丈夫なんか?』と心配にもなりますが、もう2度と食べれないと諦めてた母親にとっては『こんな美味しいご馳走を毎日食べれるなんて、嬉しくて堪らないわ~』と。喜びもひとしおで!
そりゃ、そうですよね~
おまけに先月は、和菓子やヨーグルトまで食べれる様になり、皆がビックリする程!
改めて『食』の大切さを痛感しましたし、当たり前に食べれる事が如何に凄く幸せか?
そして、幾度となく母親が生み出す『奇跡』にも感心させられます。
それは、どんなに厳しい状況下に置かれても、回りの方々への配慮は忘れず、優しい口調と感謝の気持ちで過ごしてる母の姿や生き様を見ていますと、これらの『奇跡』は『必然』な事なんだろう?と思ったり。
人生において、困った時、手も足も出ない窮地に陥った時『奇跡』を起こし、運を手繰り寄せれるかは、普段の生き様。
これを母親は、ずっと昔から身を以て俺に教え続けてくれます。
今は、いつもみたいに口うるさく説教したりは出来ませんが、別に話せなくても、寝たきりでも良い。
同じ遺伝子を持つ人間の生きる姿を見てるだけで、俺には学びが生まれます。
本来なら、俺がそういう人間になってないといけないのですが…
改めて、母親って凄いし、どうやったら、あの境地に辿り着けるのか?
永遠の課題となりそうですが、とにかく病床とはいえ大切な母の側に居れるだけで有難いと感じ、一日でも長生きして、俺をまだまだ教育して欲しいと思う次第です。
そして、慌ただしくも充実した日々を送れてる事に喜びを感じ、今日も歩んで行こうと思います!