天皇杯決勝 浦和1-0Ｇ大阪＠国立

第８６回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝（2007/1/1(月/祝)) 会場 ： 国立霞ヶ丘競技場 観衆 ： 46880人
浦和レッドダイヤモンズ	1	0-0	0	ガンバ大阪
		1-0
得点者 永井雄一郎	時間 87分			得点者

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　試合は前半から攻めるＧ大阪、守る浦和の展開。
鈴木啓太、山田がスタメン入りできたとはいえ、実質1・5軍の浦和とベストメンバーのＧ大阪との対戦ではこういう展開になるのはある程度予想できていた。
　前半立ち上がりからＧ大阪は加地が浦和左サイド相馬の裏を執拗に狙ってくる。攻撃力に定評はあるが守備に難のある相馬の裏を狙う戦略は妥当だろうと思う。遠藤が起点になって加地－二川のワンツーで崩すＧ大阪。手元のメモにはＧ大阪が2分置きにＦＫかＣＫ等でチャンスを作っている。セットプレーだけでなく播戸も効果的なフリーランで自ら作ったシュートを放つもＧＫ正面などでゴールならず。
　この日の播戸はボールが無い場面での動き出しと、その反復が持続する運動量は本当に驚異的で確かにこれならオシムに好まれて当然だというプレーの連続だった。でも何故かゴールには至らない。
　相棒のマグノ・アウベスは時間の経過とともにボールの持ちすぎが目立っていった。自分でドリブルで切れ込んでシュートという見せ場は作るけど、こちらもゴールに直結しない場面が続き…。
　それでもＧ大阪はオイラのメモでは前半9回も決定的チャンスを作ったことになっている。もちろんオイラ個人が付けた記録なんで公式記録とは違っている（はず）なのでご了承をば。特に38分に遠藤のスルーパスを受けた播戸のシュートはＧＫの正面に飛んだが、これは決めておくべきシュートだったと思う。
　この間、14分に平川が二川を引っ掛けてイエロー。28分家永にイエロー、32分にネネが播戸を倒してイエローの順とメモ。こちらも、オイラ個人が付けた記録なんで公式記録とは（以下略）。
　ネネはこれがＪ１でリーグ優勝したチームの助っ人外人ＤＦなのかと疑うほど能力が低いように感じる。強いのは空中戦だけで足元の守備はかなりお留守だ。足元の守備に関しては三都主とあまり変わらないように見えるのはオイラだけだろうか。
　対する浦和が作ったチャンスは37分に何故か左にいた山田？からの右サイド展開パスを受けた永井がドリブルからシュート～ＧＫの正面と41分にポンテの単発ミドル～ＧＫパンチング位が決定的場面くらい。小野は相対する明神に封じ込められ存在感なし。永井１トップ、小野＆ポンテが攻撃の起点役だったけど小野だけでなくポンテもやや不調。前述通り41分にミドルを放ってはいるけれど。

　後半は、両者後半立ち上がりにメンバー変更はなし。
　後半もメモを見ると2,3分置きに見せ場がある展開。ここまででちょっと書き忘れたけど家永はもう少し攻撃に積極性を見せて欲しかった。もったいない。守備では裏のスペースをよく消して鈴木啓太の展開パスを封じていたけれど…。
　ちなみにイエローの記録は58分に細貝が家永引っ掛けて1枚ゲトとメモ。
　浦和は62分に平川に代えて長谷部をボランチに投入。山田は右サイドへ。しかしその後もＧ大阪の攻勢は衰えず遠藤がキッカーを務めるＣＫを中心とするセットプレーの時間帯が続く。75分、小野を下げ岡野を投入。永井、岡野２トップにポンテがトップ下。両翼は右に山田、左が相馬、長谷部と鈴木啓太が縦の関係のボランチというポジション取りに。この辺りから浦和もやや勢いを取り戻していく。
　82分、播戸が浦和ＤＦラインの裏を飛び出しＧＫと１対１。しかしここでも播戸のシュートは浦和ＧＫ都築にブロック。
　87分、長谷部の右展開パスを受けた岡野が相手ＤＦ2枚の間を抜く好クロス。ブロックに入った宮本に当たったボールは永井の元へ。永井が放ったスライディングシュートはＧＫ松下の脇を掠めてゴールイン。松下にとってはボールに触れていただけに痛恨の失点。

　結局この得点が決勝点となり浦和が１－０でＧ大阪を下して天皇杯2連覇。【強い】のではなく【勝負強い】浦和が天皇杯を制したことは、カップ戦王者として充分祝福されて当然なんだと思う。でもマスコミが囃し立てるように「１強時代」となったとはオイラは思わない。これからどのチームも3ヶ月のオフに入る。そのオフの過ごし方次第で天皇杯覇者だろうと今年Ｊ１から昇格した横浜であろうとチーム力は変化するし開幕後だってどうなるのか容易く予想なんて誰もできるもんじゃないはずだ。昨年の横浜ＦＣがそれを証明してしまったからね。Ｊ２の話だけど。




（おまけ）
この日の浦和ゴール裏はどんなマスゲームをするかと
思ったら白地にハートマークだった。
元日なんだから「日の丸」にしてみても良かったのにね。
ま、それは代表の試合でやった方がいいかｗ